第316回 日曜地学ハイキング記録

日曜地学ハイキング記録

早春の伊豆大島で火山漬け


第316回日曜地学ハイキングを平成10年3月20〜22日に実施しました。


3月は恒例の1泊ハイク、火山は三宅島以来2年ぶり、伊豆大島は9年ぶりで船中泊を入れると2泊3日の催しである。20日夜に竹芝ふ頭客船ターミナルに集合であったが、朝から強い雨が降り船が運航せず中止かと心配された。「欠航ですか」と係りの方に聞くと「決行です」と力強い返事が帰ってきた。伊豆大島では曇りで霧がかかることもあったが雨に降られず2日間どっぷりと火山漬け感動のハイクであった。

今回の見学コースの概要は次の通りです.

竹芝ふ頭客船ターミナル 午後9時集合

3月21日 

早朝岡田港着−→割れ目噴火口−→うたの茶屋−→三原山山頂−→うたの茶屋(昼食)−→大島温泉ホテル−→湯場−→大島公園−→泉津−→火山博物館−→国民宿舎(泊)
3月22日 
国民宿舎−→地層大切断面−→イマサキ−→波浮港−→筆島−→大島公園(昼食)−→元町港

1.山頂割れ目噴火口
2.三原山火口と溶岩流
3.外輪山をつくるがけ
4.大島温泉ホテル脇のがけ
5.地層大切断面
6.波浮港と筆島
7.大島公園と岡田港

竹芝ふ頭客船ターミナル 午後9時着



 伊豆大島は、伊豆マリアナ弧の北の端に位置し、富士火山帯と呼ばれる、富士・箱根・伊豆半島の火山、大島をはじめとする伊豆七島、さらに南へ小笠原、硫黄島、そしてマリアナ諸島へとつづく火山列をつくっています。
 大島は、レモンに似た形の島で、長径は約13km、面積は92km2、最高地点は中央にそびえる三原新山の764mです。三原新山は直径3〜4kmの繭型をしたカルデラの中央にあり、大きな火口を有しています。火口内は現在も火山活動を行っており、また、島内には約70個の寄生火山・側火山・爆裂火口があります。これらは長軸方向である波浮港から乳ケ先の方向軸に並んでいます。
 全島民が避難した1986年の噴火後、立ち入りが制限されていたカルデラや三原山に昨年から登山が解禁になりました。大島火山の土台から1986年の溶岩流まで火山の成り立ちを観察しました。
 
 
 
 
 
 
 

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