第318回 日曜地学ハイキング記録
日曜地学ハイキング記録

新緑の武甲山をたずねて


第318回日曜地学ハイキングを平成10年5月17日に実施しました。
当日の朝は前夜来の雨で、中止と判断される方が多いと思われましたが、相違して雨のなか多数の参加者があり、集合時刻には雨も上がり、武甲山頂では快晴の天気となりました。参加者の熱心さが天候の悪さを吹き飛ばしたようです。

今回の見学コースの概要は次の通りです.

西武池袋線横瀬駅 午前8時20分集合

横瀬駅−(2.5km)→武甲鉱業前−(2.3km)→宇遠−(2.3km)→18丁目の滝−(2.0km)→武甲山山頂−(1.0km)→長者屋敷の頭−(3.0km)→橋立鍾乳洞−(0.7km)→浦山口駅

1.秩父盆地の新第三系と中古生界をさかいする断層
2.宇遠の中古生界と断層破砕帯
3.武甲山表参道(生川ルート) 十八丁目の滝
4.武甲山 山頂
5.武甲山西参道(橋立ルート)
6.橋立鍾乳洞

秩父鉄道 浦山口駅着 午後5時


 「武甲山」は、いくつかの民話にも語られ、秩父のシンボルとして親しまれています。しかし、この山は石灰岩でできていることから、1916年からセメントの原料として影森鉱山の採掘がはじまり、1950年代に大規模に採掘されるようになり、1970年代にはほぼ全山に鉱区が設定され、毎年1千万tにのぼる石灰岩が採掘されました。
 このころから山頂採掘もはじまり、現在は、登山道も横瀬の生川ぞいに登る表参道だけがほぼ昔のままで、浦山口からの西参道は、かっての尾根沿いの明るい道から橋立川沿いのコースに変更され、羊山公園から登る裏参道は廃止されました。  地質的には、この石灰岩は“秩父古生層”の一員だと考えられ、フズリナなどの古生層の化石が発見されないのは、無機的な沈殿によるものかもしれないと考えられていました。ところが、石灰岩採掘が活発になった1970年代〜1980年代にコノドントや二枚貝の化石が発見され、中生代三畳紀のものだとわかりました。
 今回は、11年前の第208回の地学ハイキングと同じく、横瀬駅から表参道を登り、西参道を下って浦山口までの約14Km、標高差1,000mを歩き、地形や地質を観察しました。久々の健脚向き登山でした。
写真は武甲山頂より秩父盆地を俯瞰(クリックすると拡大します)




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