第332回 日曜地学ハイキング記録
日曜地学ハイキング記録


秋の荒川で川原の石を調べてみよう




第332回日曜地学ハイキングを平成11年10月17日に実施しました。

これまで20回以上にわたり日曜地学ハイキングで実施された河原の礫調査の成果をもとに、「地学団体研究会埼玉支部」と「日曜地学の会」で出版作業がすすめられてきた「川原の石の調べ方−荒川の石−」」が発行されました。
今回の地学ハイキングは「川原の石の調べ方−荒川の石−」の出版を記念して行われました。


今回の見学コースの概要は次の通りです.

日時:10月17曰(日) 10:20  
集合:秩父鉄道「影森」駅前   解散:浦山口駅 16:00頃
みどころ @荒川の川原で礫調査(2地点)
      A新第三紀中新世の地層の観察
      B礫層の礫と現在の川原の礫の比較
コース:影森駅→荒川本流→浦山口駅(約3.5km)
主 催:地学団体研究会埼玉支部、日曜地学の会
案 内:岡野裕一(飯能高校)力田正一(早大本庄)松本昭二(所沢市)
地形図 国土地理院1/25,000「秩父」
持ち物:弁当、水筒、雨具、長靴、ハンマー、筆記用具、定規
     新聞紙、豚汁の具(1人前)食器、箸 
参加費:200円(保険代・資料代・豚汁諸経費)


見学ポイントの案内


第1ポイント 柳大橋上流(地図の@)

 秩父鉄道の影森駅から今月のコースが始まります。国道140号線を越え、段丘尾をくだり、荒川にかかる柳大橋の下までおります。
 この付近では荒川の右岸(上流からみて右側)に広い州が発達しています。8月中旬の大雨でかなりようすのかわってしまった場所です。ここでレキ調査をしました。これまで地ハイでは荒川沿いで7ヶ所レキ調査を行っていますが、この付近ではこれまで調査がされてきませんでした。
この付近では第三紀の平仁田層が分布しており、対岸や河床に泥岩の露頭がみられます。今日のコースでは第三紀層が何ヶ所かでみられます。岩相(地層の顔つき)がどうかわるかも観察します。


第2ポイント(地図のC)

 柳大橋上流の川原から荒川の右岸に沿って下流へ歩きます。途中荒川と浦山川の合流点を通ります、ここでは第三紀層が広く露出してよい観察場所になっているのですが、キャンプ場として使われている場所でもあり、ハンマーなどで崖をたたくのはやめました。
 さらに上流にすすみます。途中、夏の大雨で道路がえぐられ足場の悪いところがあり、注意して進みました。運動公園を越え上流にすすむと、河床に露頭がでてきます。ここでも第三紀の平仁田層が分布し、磯岩と泥岩の互層がみられます。礫岩のレキは角レキが多くなっています。そしてレキ径の大きいものがおおく90cm 以上のものもみられます。全体的にみてもレキの大きさは不ぞろいになっています(「淘汰が悪い」と表現します)。泥岩層中にも角レキがふくまれています。この第三紀層は約1500〜1600万年前の海底にたまったと考えられている地層です。地層のようす(岩相)から、どのような状況でつくられた地層か昔のようすを考えてみました。
 また、礫岩の中のレキの種類としてはどんなものが含まれているか、先ほどのレキ調査の結果と比べてみました。


第3ポイント運動公園対岸(地図のD)

 下流にもどり、運動公園のところで対岸に(左岸に)渡る予定でしたが、水量が多いためいったん段丘の上の道路に出て久那橋を渡り対岸に回りました。ここには広い州が発達しています。ここでもレキ調査をしました。先ほどの場所とは距離的にはそれほどはなれていませんが、途中で浦山川が合流しています。そのようなことがレキの種類などに影響を与えているかを考えながらしらべてみました。
 この付近でも第三紀層の露頭がみられます。同じように礫岩と泥岩の互層です。
 れき調査の結果がまとまるまでの間、とん汁に舌鼓をうちくつろぎました。


観察ポイント



 
 
 
 


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