Joni Mitchell

 カナダ出身の彼女は、美術学校の学生であった頃から歌を作り歌い始めます。その後デュオを組んだ人と結婚しますが、すぐに破局。その後は弾き語りを中心にして活動を行いますが、先にComposerとして名前が知られるようになります。映画「いちご白書」の'Circle Game'や、あの'WoodStck'等が有名です。その後は男性遍歴を重ねるとともに、様々なジャンルの音楽を吸収して、自分のスタイルに取り入れていきます。1982年にBassのLarry Kleinと結婚して幸せな生活を送りますが、90年代半ばに離婚。今でも良い友達関係は続いているようです。あまり名誉には興味が無いようで、自由に生きていたいと考えているようです。インタビューでは、(音楽家よりも)先ず画家であると答えているとおり、アルバムのジャケットは全て彼女の絵画や作品となっています。まだまだ進化を続ける彼女は、自立する女性のお手本になるのではないでしょうか。

[News]
・ようやく新作発売のNewsが届きました。'Shine'は、9/24(US,UK)発売予定で、日本では9/19発売予定となりました。今回は大手Labelではなく、Paul McCartneyと同じくStar BucksのHear Musicからの発売となります。尚、Big Yellow TaxiiのSelf Coverも収録予定です。

[For Audiophile]
 総じて音質面には配慮が行き届いていると思います。特に'Hejira'以降のアルバムはどれもかなり良い音です。LPとCDの比較や国内盤と輸入盤の比較は行っていません。CDではHDCD仕様のRemasterが、'Shadows & Light'まで行われています。(初期の一部は日本でのRemasterのみ)。CDであれば、このRemaster盤が良いでしょう。MF盤も存在しますが、未聴です。LPは新作でも発売されています。
 Geffen時代の4作品は、BOX仕様の紙ジャケ盤(Originalに忠実ではない)でのみRMされています。
[Down Load] かなりのAlbumがハイレゾ音源で購入可能です。Shadow & Lightを購入しました。96KHz/24Bitで音質良好です。

[Album]

1.JONI MITCHELL (SONG TO A SEAGULL) (1968) US
 記念すべきデビューアルバムです。弾き語りが中心で歌詞が解らないと辛いですね。録音が古いので、音質もそれなりです。

2.CLOUDS (1969 青春の光と影) US & JP Remastered
 内容は1stと同様です。そばかすが残っているジャケットの自画像が印象的です。音質もそれなりです。TV CMにも使われたBoth Sides NowはこのAlbumに収録されています。

3.LADIES OF THE CANYON (1970) US
 初期の代表作になると思います。'Big Yellow Taxi'や'Circle Game'等ヒット曲が含まれています。音質はそれなりです。初期の彼女を知るならこのアルバムから。

4.BLUE (1971) US,JP CD,US Paper Jacket CD
 タイトル通り暗そうなアルバムです。中島みゆきをイメージしてみましょう。Steven Stillsが参加しており、方向性が変わり始めた作品です。USでファンの多いアルバムです。RMが存在します。DCC版のGold CDも存在しますが、かなり入手困難でしょう。'07発売の紙ジャケ盤は特にRMされたという印象はありません。
('99/3/12)3/16にUSではGold CDがリリースされました。それから、HDCDのRemasterも既に発売されています。

5.FOR THE ROSES(1972 バラにおくる) US HDCD
 内ジャケットには、彼女のヌードが...(期待しないでね)まだ、FolkからFusion(当時はCross Overと言った)過渡期の作品ですが、かなり良い感じです。HDCDのRemaster盤が存在します。

6.COURT AND SPARK(1974 ) US HDCD
US LP: 7E-1001 Matrix: 7E-1001-A7 SP2/7E-1001-B7 SP (80's Re-Issue)
 中期の代表作です。LA Expressのメンバーをバックに従え、楽しい仕上がりになっています。今で言うFusion風になっています。音質も良くなっていると思います。DCC盤が存在します。また、SQ盤(LP)も存在します。

OriginalRemaster
7.MILES OF AISLES (LIVE)(1974 ) US & US HDCD
 初めてのライブアルバムで、バックはLA Expressが務めています。選曲も非常に良いと思います。LPでは2枚組でしたが、CDでは1枚です。HDCDのRemasterは収録時間が長いそうです。曲目は変わらないので、MCなどカットされた部分が復活しているようです。
('98.8.22)オリジナルでは約74分の収録時間ですが、HDCDでは約78分と長くなっています。収録曲は変わりませんが、曲間を詰める詰めないといった違いのようです。音質的には当然HDCDの方が良いでしょう。

8.HISSING OF SUMMER LAWNS (1975 夏草の誘い) US CD
JP LP: P-10084Y Matrix: P-10084Y1 1-A-2/P-10084Y2 1-A-2
 民族音楽も取り入れた感じの曲もあり、バラエティに富んでいます。佳作かなという感じでしょうか。SQ盤(LP)が存在します。

9.HEJIRA (1976 逃避行) JP LP& US HDCD
JP LP: P-10270Y Matrix: P-10270Y1 2-A-1/P-10270Y2 2-A-8 (JP 1ST Issue)
 この作品から、Jaco等Jazz畑のミュージシャンの参加が目立つようになり作風も、Jazzの要素を大きく取りれるようになりました。個人的には、この時期が一番好きです。ジャケットも優秀。HDCDの音質もGoodです。内外共に評価の高いAlbumです。

10.DON JUAN'S RECKLESS DAUGHTER (1977 ドンファンのじゃじゃ馬娘) US LP&CD,US HDCD CD
US LP: BB-701 Matrix: BB-701-A-SP/BB-701-D-SP/BB-701-B-4-SP/BB-701-C-SP(Side A/D C/B)
 LPでは2枚組、CDは1枚です。LPの片面1曲という辛い曲もありますがLPのAやCは好きですね。音質も優秀で、チェック用にも使います。LPは後から米盤を新品で買いましたが、版質に問題(気泡のようなものが表面にあり)がありがっかり!

11.MINGUS (1979) US CD & JP CD(HDCD)
 タイトルのミンガスは、このアルバムの録音中に亡くなりました。彼の追悼盤ともなった作品です。彼の話し声等も収録されています。Jacoは快調で、アレンジを担当している曲もあります。録音は、明らかな歪みが聞こえる部分がかなりあり、残念です。
 HDCDのRemasterでは歪も軽減されています。ライナーの彼女のMingusに寄せた文章を読みますと彼女の愛情が伝わってきます。USでは意外と評価が低いのが不思議です。

12.SHADOWS AND LIGHT (1980 ) JP 2CD,US 1CD&2HDCD、DL(96KHz/24Bit)
US LP: BB-704 Matrix: BB-704A-1AR B-15191/BB-704B-1AR B-15192/BB-704C-1AR B-15193/BB-704D1-(RE)-AR B-15256-RF (Emboss Jacket)
 2枚目のライブアルバムで、一番好きな作品です。メンバーは、Jaco,Metheny,Micheal Brecker,Don Alias,Lyle Maysと強力で、内容も素晴らしいものとなっています。LPは2枚組ですが、最初CD(US)は3曲カットして1CDで発売されました。その後、日本では2CDで全曲収録されるようになりました。HDCDではUSでも2CDとなりました。HDCDの音質は非常に優秀です。US LPのジャケットはEmboss仕様になっています。JP盤ではこうなっていなかったと思います。初版のみの仕様かも?US LPの音質はかなり凄いです。Jacoの参加はここまで。HDCDもここまで。

13.WILD THINGS RUN FAST (1982 野を駆ける馬のように) JP & US
 恋い多き女と言われた、彼女もついに結婚をしました。BassのLarry Kleinとです。バックは彼のバンドかと思います。また、音楽性は大きく変わりました。Fusionぽい感じですが、当時流行していた感じです。音は良いと思います。何故かエンファシスがかかっています。MF盤が存在します。このアルバムから、Geffenに移籍しています。日本盤では廉価盤が発売されています。
('99/2/14)US盤にはエンファシスはかかっていませんでした。JP盤は初版のSony盤です。

Schedule of Japan Tour in 1983
2/28 Tokyo Kouseinenkin Dai Hall
3/ 2 Fukuoka Sunpalace Hall
3/ 4 Osaka Festival Hall*
3/ 5 Nagoya City Koukaidou
3/ 7 Tokyo Nippon Budoukan(Broadcated)

14.DOG EAT DOG (1985 ) US CD
Holand LP: 26455 Matrix: GHS 24074-A SH4 B-21859-SH4 A SLM△10581 1-2/GHS 24074-B SH8 B-21860-SH8 A SLM△10581 X 1-3 01-26455-1B-1 (EU 1st Issue?)
 Thomas Dolbyをプロデュースに迎え、また作風が変わっています。前作より、ロックよりになった感じです。1曲目はなかなかかっこよいです。音質は、LPを聴く限りではかなり優秀です。それに比べると、CDはやや音の密度が希薄です。Good FriendsのVideo Clipが存在します。
 LPは発売されてすぐに輸入盤を購入(多分渋谷のTower)しました。てっきりUS盤と思っていましたが、よく観るとHoland盤でした。道理でUKの住所が書かれていたり、Originaly Master byなどと書かれていたりするわけです。

15.CHALK MARK IN A RAINSTORM (1988) US
 前作の延長線上にありますが、更にロックっぽい印象です。軽く聞き流せる感じでしょうか。歌詞の内容は、重いものもあります。相変わらず、ゲストも豪華です。彼女らしさという意味ではいまいちです。だんなの色がかなり出ているのでしょうか?このAlbumからCDでの購入になりました。

16.Night Ride Home (1991) US & Paper Box Edition
 ここで作風は、アコースティック中心に変わります。このアルバムも大好きな作品でよく聴きます。チェック用にも使っていますが、Vocalの摩擦音が歪むのが気になります。それ以外は非常に優秀です。音場感のチェックに最適です。歪みはRM(BOX)では改善されています。

# ('98/7/11)
#  Paper Boxの限定版(US)を見つけたので買いました。中には、彼女が撮影した
# 写真が何枚か入っています。

17.TURBULENT INDIGO (1995 風のインディゴ) EC & US Premium
 新録音盤となります。前作と同じ方向性ですが、前作ほどでは無いという印象です。ゴッホの自画像をパロったJoniの自画像のジャケットが笑えます。録音は、前作での歪みが無くなって良好です。Premium版の方は、紙ジャケで彼女の絵画が多数印刷されています。

18.HITS (1997 ) US
 初めてのベストアルバムです。こちらは、ヒット作が収められています。アルバムによって偏りがあるのは仕方ないところでしょうか?HDCDでのRemasterとのことですが、このアルバムを聴いた限りでは、その効果が判りませんでした。旧作のRemasterの方は、効果が確認できるのですが。アルバム未収録曲が1曲入っています。

19.MISSES (1997 ) JP
 同じくベストアルバムですが、Joni自身が選んだ佳作が中心になっています。彼女自身は、このAlbumに対して、「たくさんの本の中から各章を抜き出してきて、新しい作品を作った」と述べています。確かに最近の作品の空気と同じようなものを感じます。音質も非常に優秀です。

20.BIG YELLOW TAXI (The Remixes) (1996) US CD
 一応、EP扱いになりますが、この曲が各種Mixで7回収められています。Hip Hop Mixが映画'Friend'で使われたと思いますが、これも収録されています。店で一度聴いたことがありますが、Hip Hopでした。^^;)中古で見かけたら買います。
 CDNOWから購入しました。収録時間は35分強。異常にヌケの良い(上滑り)音は次第に疲れます。最後のギターでの弾き語りでほっとします。

21.Taming The Tiger (1998) Ger CD
 ベストを除くと、4年ぶりの新作です。発売後にBob Dylanらとツアーを行っており、コンサートでは新作からも歌われたのでしょう。ジャケットから前作の延長線上かと思ったのですが、実際には新しい方向に向かっていました。Acousticから少しElectoricな方向ですが、彼女の基本は決して変わっていません。Wayne Shorterもかなりの曲に参加してJazzyな雰囲気がGoodです。ジャケット以外にもレーベルやライナーに彼女の絵画がふんだんに掲載されており楽しめます。決して期待は裏切らない作品でした。

Herbie Hancock/Gershwin World (1998) JP CD,US SACD
 Hancockが多彩なゲストを迎えてGershwinの曲を演奏します。JoniはStevie WonderとWayne Shorterをバックに'Summertime'を歌っています。もう1曲の'The Man I Love'では声があまりに違うので驚きました。この声だけでは彼女だと判断できません。アルバムも非常に出来がよく気に入っています。彼女には、Standard集のJazzアルバムを出してほしいですね。
 04にはSACD版も発売されました。Multi CHも収録されています。Soloの時のHancockの唸り声など雑音もよく聴き取れるようになりました。同時にヒスノイズも増えたように感じます。こんなにS/Nは悪かったでしたっけ?曲間になるとこのノイズは消えるので、Tapeあるいは録音の問題です。さて、徐々にSurround Mixにも慣れたきたようで、Surroundで聴きたくなるSoftが増えているのも事実です。この作品もSurroundはよくできていると思います。で、この曲のSurround Trackなのですが、ドアを閉める音など雑音が沢山入っています。

Jazz Takes On Joni Mitchell (by Daivid Lahm 1999) 未聴
 ピアノソロでJoniのヒット曲を演奏する企画のもののようです。全10曲で61分の収録時間です。日本盤も発売されています。

Both Sides Now (2/8/2K) Ltd. US CD,DVD-A
 新作はまず限定版のリソグラフ(しかも4枚も)付きで発売されます。タイトル曲は2ndに収録された邦題「青春の光と影」という曲で、アルバムの最後に収録されています。内容は、もろにJazz Vocal Albumで、比較的古めのStandardを中心にフルバンドをバックに見事に歌い上げています。ゲストにはおなじみのWayne ShorterやHerbie Hancock等が参加しています。音楽性は期待通りのもので非常に楽しく聴けました。この路線は続けてもらいたい(もちろんメインは彼女の曲ですが)と思います。恋愛のフルコース(出会いから別れまで)を切々と歌い上げるコンセプトアルバムになっています。音質的にも非常に優秀だと思います。HDCDマークが入っています。最初の印象はやや硬いというか冷たいというかUSらしくない音だなと思ったら、UKでの録音でした。フルバンドのフォルテシモをきちんと再生できるかがポイントではないでしょうか。音の密度も濃密です。限定盤は丸い大きな箱になっていますが、かなり底上げの感があります。これだけ大きな箱に入っているから、リソグラフはもっと凝ったものだと思っていました。
You're My Thrill/At Last/Comes Love/You've Changed/Answer Me,My Love/Case Of You, A/Don't Go To Strangers/Sometimes I'm Happy/Don't Worry 'Bout Me/Stormy Weather/I Wish I Were In Love Again/Both Sides Now
 DVD-A盤の方は、新たにMixから行われたとのことです。例によってマルチCHと2CHの2種類の音声が収録されています。ディスコやバイオも収録されています。CDでも音質の優秀さは実証済みですから、DVD-Aの方も見事です。オケのスケール感が秀逸です。

Traveloque (11/19/02) US CD
 彼女は現在の金儲け主義のレコード業界にはかなりご立腹とのことです。このAlbumはNonsuchというマイナーレーベル(Warner系)からの発売で、今後は彼女のHPでしか新作は発売されないかもしれません。自身の曲のCover集2CDです。Digi-Pack & Enhanced仕様で彼女の絵画も写真もふんだんに収録されています。ジャケットに対するこだわりにはかなりものを感じます。さすがにPainterです。やはり9/11/01のテロはショックだったようでその絵画が多いです。今回もオケをバックに歌っていますが、Classicぽい演奏が多いです。もちろんJazzっぽい演奏もありますが。アレンジは結構変わっている曲が多いです。音質は非常に良好です。良質な再生装置で聴きましょう。前作よりも好きです。

+:Tribute to Joni Mitchell -Came upon A Child of God-/VA (00) UK CD
 UK発売のTributeです。Artist等詳細は不明です。なにしろライナーには曲目しかありません。LabelのHPも既に閉鎖されているようです。副題はWoodstockの歌詞の一部ですね。演奏・録音共に非常に優秀です。演奏は、Joniに対する思い入れが感じられます。録音はあまり編集に手をかけていないようでそれが好結果につながっているようです。廃盤のようですが、見つけたらぜひ手に入れて下さい。

Compelete Geffen Recordings (9/23/03) US CD
 タイトル通りの内容です。4作品がそれぞれ紙ジャケ仕様の袋に入っています。それぞれDemo Versionが追加されています。そして未発表写真を含む豪華Booklet付です。未発表音源はそれ程多くありませんが、音源は全て96K/24bitでRemasterされています。この4作品のRMを入手するにはこれを買うしかなさそうです。

The Beginning of Survival (7/27/04) US CD
 Geffen系のLabelから発売されました。音源は既発売のものです。ジャケットなど絵画は新作のようです。音源は全て96K/24bitでRemasterされています。

Dreamland (9/14/04) US CD
 Rhinoからの発売になります。選曲はJoni本人によります。未発表音源はありませんでした。音質はRMよりも良好と感じました。再度RMされたのではないでしょうか?Self Coverも含めて新旧多くのAlbumから選曲されています。Joniの現在のお気に入り曲集ということでしょうか?気になったのは彼女の絵画の方です。少し宗教がかってきているようにも思えるのですがどうでしょう?

Songs of a Prairie Girl (4/26/05) US CD
Urge For Going/Tea Leaf Prophecy/Cherokee Louise(Orchestral Ver.02)/Ray's Dad's Cadillac/Let the Wind Carry Me/Don Jaun's Reckless Daughter/Raised on Robbery/Paprika Plains(Remix)/Song for Sharon/River/Chinese Cafe~Unchained Melody/Harlem in Havana/Come in From the Cold (Edit)
 はやりRhinoからの発売になります。編集もので、未発表音源は1曲だけです。Paprika PlainsがRemixのその曲ですが、どうしてこの曲なのかと不思議です。長い曲ですし面白くないし...。Pianoの弾き語りから入り、やや前衛的なオケに移ってそれが延々と続きます。最後の方でやっとJacoやWayne Shorterらが入ってきて救われます。ジャケはDigi-Pack仕様で、LinerはHejira期の写真(白黒)で構成されています。Bernnie GrundmannのRMで音質は非常に良好です。試聴用に使えるTrackもあります。次はそろそろ新作をお願いいたします。

Shine (9/24/07) US CD
One Week Last Summer/This Place/If I Had a Heart/Hana/Bad Dreams are Good/Big Yellow Taxi/Night of the Iguana/Strong and Wrong/Shine/If
 大手Labelへの批判の後引退かとまで噂されていた彼女は、Star BucksのHear Musicからこの作品を発売する事になりました。Labelとの関係は良好との事です。音の傾向は、Both Sides Nowと同様です。

Bootleg
 彼女の海賊盤はほとんど見かけないのですが、1枚だけ買いました。これ以外に、'Ghost'というBootlegを見たことがあります。どうやら内容は同じBBC Liveのようです。

For Free (1970 Live at BBC)
 BBCライブの録音ですので、モノですが、音は悪くありません。James Taylorが何曲かゲストで参加しています。Song Listこのアルバムに収録されていない曲も何曲かあるようです。日本でも何度か放送されたそうなのですが聴き逃しています。


'78 Live at Bread & Roses Festival
 Greek TheatreでのLiveです。弾き語りが中心ですか、ジャジーでなかなか気に入っています。既に'Dry Cleaner from DesMoines'が演奏されています。時間が短いのだけが残念です。KeyはHerbie Hancockです。

'83 Live in Japan.
 83年の来日公演はFMで2週にわたって放送されました。ちょうど就職で上京した頃なので、東京にはチューナーが無く、1週目しか録音ができませんでした。しかし、そのテープもどこかに行ってしまいました。探しているのですが見つかりません。もしかしたら海賊盤になっているかもしれません。

('99/2/27) この音源を入手しました(2CDR)が、Disk1は読み取り不能、Disk2の音質は最悪とどうしようもない状態です。演奏曲目がわかるという程度の代物でした。

Tape Trees (JMDL) Cas
 海外のMLで知り合った人と交換しました。全てのテープに記載がないので現在整理中です。60年代のものから90年代のものまで色々あります。主にラジオのエアチェックものです。
# 中におもしろいものがありました。Night Ride Homeの頃にラジオに出演した
# テープがあるのですが、その番組の司会はあのTodd Rundgrenでありました。

Live in Oklahoma City (8/3/79) CDR
 Audience Recordingです。その割には演奏内容は聞き取りやすい方です。演奏中も観客の話し声は途切れることがありません。Jacoのソロは入っています。少し長めの演奏ですが、これが聴けるだけで、Tradeをした意味があると思います。コンサートによって多少曲順は違っているようです。それから、Jazzらしく、コンサートによってかなり演奏というかアレンジまで変わっていたりします。観客がかなりうるさいのか、'Shut Up And Sit Down'を途中で連呼しています。(笑いながら)Shadows & LightではJoniが音程を間違えてしまって大笑いしています。彼女は非常にリラックスしてるのが判ります。そして、前回のツアーのときの印象がオクラホマは良かったと言って大喝采を浴びています。Woodstockの後でアンコールが鳴り止まず、メンバー紹介を忘れていたからと言ってメンバー紹介をしてから、Jerichoを演奏しています。
Song List

Live at Alpine Valley,East Troy,WI (8/17/79) CDR
嵐の中でのコンサートです。最初はノイズかなと思ったのですが、これは激しい雨の音で、雷もかなり激しく鳴っています。冒頭にアナウンスが入るので、FM放送のものかと思われますが、録音は非常に優秀なAudience Recordingという感じです。最初の40分ほどでテープは終わっていました。Song List
 このときのコンサートに行った人からメールをもらったことがあります。Alpine Valley(屋外)では2回コンサートがあったそうです。(先のアナウンスで8/17と8/20と言っています。)最初の方は普通に行われたようですが、2回目(8/20になりますね)は嵐の中で行われたそうです。以下、彼の文書の内容を私がかいつまんで訳しました。テープの内容とは必ずしも一致しません。()内は私のコメントです。「初日は素晴らしかった。私はテープに録音した。(彼のリストにはこの日の録音はありません)二日目はすごい嵐だった。この場所は屋外であるが、一応屋根はある。Joniたちは出てきて2曲演奏演奏したが、嵐の音が大きくて演奏がほとんど聞こえない。二曲終わると、JacoにSoloをやらせて他のメンバーはステージからいなくなった。(なんでやねん)きっとJacoの音の方が嵐の音よりも大きいと考えたからだと思う。4.5分後、Jacoはとても大きな音と共に飛び上がった。ちょうど着地の時、ステージの右後ろに落雷があった。それで電源は落ちて20分ほどでコンサートは中止になった。」

Live at Tanglewood (8/21/79) CDR
 Audience Recordingでかなり後ろの方で録音されたようです。音はかなり悲惨です。観客はかなり熱狂しているようですが、ステージは淡々と進んでいきます。コンサートの全貌は捉えられておらず、テープの最初と最後は途中で始まったり終わったりしています。完全版はどこかにあるのではないかと思いますSong List

Live at Forest Hills (8/25/79) CDR
 ダビングが繰り返された音源なのでノイズが非常に多いのですが、元々は非常にonな録音です。ラフミックスの感じでかなりVocalが前に出ています。観客の声や拍手はかなり控えめに入っています。'Dreamland'と'God Must Be A Boogie Man'はどうやらS&Lに収録されているTrackのようです。FMで放送されたのか、マスターに近いテープが音源になっているのではと思っています。途中で途切れたりしているのが残念です。DonやJacoのソロはカットされているようです。オクラホマと比べるとかなり緊張しているように思います。MCもあまり入っていません。そのことからもこの日のコンサートは正規の録音がされていたと感じ取れます。Completeなこの日の音源(特にJacoのSolo)を探してみたいと思っています。これとは別のAudience録音のものも存在するようです。そちらにもSoloは入っていないそうです。Song List

Live at Portland, OR (9/3/79) CDR
これもAudience録音ですが、コンサートの全貌は捉えられています。録音者がマイクを持ったまま拍手をしたりするので、強烈な低音が入っています。イコライジングは必須になると思います。内容は他のコンサートとほぼ同じですが、Mingusへの思いをMCで述べているシーンがあります。Song List

Live at Greek Theatre (9/12/79) CDR
 S&Lの録音が行われた二日後のコンサートです。S&L日本盤のライナーを書いた人はこの日のコンサートを観ています。Live Recordingが終わったせいかかなりにリラックスした印象です。JacoはSoloで間違えてしまい大喝采を受けます。その次の曲ではJoniも間違えてしまう。録音はAudienceでMONOっぽい録音ですし、前半のみです。Song List

Save The Whales Concert (11/20/76) CDR
 Hejiraからの曲が中心です。JacoとPerとのトリオの演奏です。冒頭のナレーションで日本が捕鯨国として攻撃されているようです。Shadows & Lightはかなり違ったアレンジで演奏されています。JacoはSolo(Portrait of Tracy)も演奏しています。最後の曲は不明ですがこのコンサートのための曲のような気がします。かなり消化不良で、Joniは途中で笑い転げています。

Live at Paulley Pavillion,California (5/22/98) CDR
 彼女の98年のツアーの音源です。後述のVideoの曲目と同様です。Gershwin World(Herbie Hancock)でゲスト参加で歌っていた曲も披露しています。これまたよろしい。彼女にはJazz Vocalのアルバムも期待してしまいます。音質も優秀でした。

Big Yellow Taxi (1999) ? CD
 HMV Canadaから購入しましたが、粗悪なBootlegでした。LADIES OF THE CANYONのA/B面を入れ替えただけで録音もどこから持ってきたのか劣悪です。買わないように注意しましょう。

Video
 下記の作品群以外にもVideo Clipは存在すると思います。持っているのは"Good Friends"だけです。

1.SHADOWS AND LIGHT (1980) LD & Complete Edition,DVD
 映像版の方で、最初に発売されたLDのタイトルの中に含まれていたと思います。古すぎて、CXはマニュアルでONしなければなりません。LPには入っていない2曲(Jaco's SoloとRaised on Robbery)が入っています。時間は60分程度なので、カットされている曲も多いです。LPで判らなかった冒頭の謎がこの映像で解明されます。全盛期のJacoの映像でもあり、Joni,Jacoの両ファンから引っ張りだこなのですが、現在は廃盤で入手が難しくなっています。VHS版が再発されたのですが、曲目が増えてあるようにジャケットに書かれていますが、それらの曲は収録されていません。
 ついにこの作品が、完全版で再発されることになりました。2曲('Hejira'と'Edith And Kingpin')の(映像では)未発表曲が追加されました。実際にはBand Introの部分も追加されています。画質が非常に鮮明になりました。前のLDはあまり良くなかったのですが、もしかしたら日本に送られてきたMasterに問題があったのかもしれません。AudioもDigitalになっていますが、こちらの方はあまり改善されたとは感じられません。'Edith And Kingpin'は普通のLiveの映像で、'Hejira'の方は男性のスケーターが中心のイメージ映像のみで構成されています。Joni自身も滑っています。改めて感動に浸れる作品です。問題は、音声がワウのような音程が不安定な個所があり、とても気持ちが悪い印象を持つ部分があります。絶対音階を持っている人は多分聴いていられないでしょう。(LD,DVD共)
 更に'03の再発盤では、ツアーのスナップ写真・サラウンド音声が追加されました。買ったのはUS盤でRegion 1でした。上のジャケ写真はこの再発盤です。写真にはJacoの写真など貴重な画を見ることができます。音声も修正されて不快な音ではありません。但し、US盤のみの現象なのか、ジャギーが盛大に出る場面や画面がFlashするところがあります。画のつくりがやや雑だと感じます。Surround音声は派手さは無く、拍手や歓声とEchoなどが主です。もう少し臨場感があってもよいかと思います。画質は初版LDよりは大きく改善していますが、輪郭のあいまいさは残ります。

2.REFUGE OF THE ROADS (1983?) LD,US DVD
 CDの13.の頃のライブです。ミンガスの動く映像も挿入されていたりJoniの若い頃の映像も少し観られます。全体的に楽しい仕上がりになっています。音楽は、WILD THINGS RUN FASTの頃なので同じ傾向です。04にUSではDVDが発売されました。Region Allなので日本でも観ることができます。LPCMとSurround音声(DDとDTS)が収録されています。画質はLD並で改善はされていません。

3.COME IN FROM THE COLD (1991) LD
 LDではデジタル音声になっています。CD15.16.のVideoクリップとその間に彼女のインタビューが挿入される構成になっています。時間は40分ほどと短めです。このインタビューで歌の意味や彼女の考えがよく判るようになっています。彼女の感性の鋭さを知ることができます。まだDVD化はされていません。

+ROGER WATERS THE WALL LIVE IN BERLIN (1989) LD,SACD
 Joniは1曲、'Good-Bye Blue Sky'だけ歌っています。自分の持ち歌であるかのように歌っています。Joniの次の曲はThe Bandのメンバーが歌います。

++THE LAST WALTZ (1976) LD,CD,US CD BOX
 Joniは1曲、'Coyote'だけ歌っています。Joni自身はそれほど目立っていません。Neil Youngの時にバックのVocalがシルエットで映っているのですが、これもJoniのような気がします。
 02年に発売されたBox(CD)ではあと2曲が追加されます。Song Listは次の通りです。イタリック体の曲が今回新たに追加された曲です。Remasterの効果はかなり顕著です。残念ながら、このBoxも演奏順には並んでいません。また、何曲か収録されていない曲も演奏されたとの事です。
DISC 1:Theme From The Last Waltz/Up On Cripple Creek/The Shape I'm In/It Makes No Difference/Who Do You Love?(wt.Ronnie Hawkins)/Life Is A Carnival/Such A Night(wt.Dr. John)/The Weight/Down In New Orleans(wt.Bobby Charles)/This Wheel's On Fire/Mystery Train(wt.Paul Butterfield)/Caldonia(wt.Muddy Waters)/Mannish Boy(with Muddy Waters)/Stage Fright
DISC 2:Rag Mama Rag/All Our Past Times(wt.Eric Clapton)/Further On Up The Road(wt.EC)/Ophelia/Helpless(wt.Neil Young)/Four Strong Winds(wt.Neil Young)/Coyote(wt.Joni Mitchell)/Shadows And Light(wt.JM)/Furry Sings The Blues(wt.JM)/Acadian Driftwood/Dry Your Eyes(wt.Neil Diamond)/The W.S. Walcott Medicine Show/Tura Lura Lura(That's An Irish Lullaby)(wt.Van Morrison)/Caravan(wt.Van Morrison)
DISC 3:The Night They Drove Old Dixie Down/The Genetic Method - Chest Fever(excerpt from movie soundtrack)/Baby Let Me Follow You Down(wt.Bob Dylan)/Hazel(wt.Bob Dylan)/I Don't Believe You She Acts Like We Never Have Met)(wt.Bob Dylan)/Forever Young(wt.Bob Dylan)/Baby Let Me Follow You Down (Reprise)(wt.Bob Dylan)/I Shall Be Released(Finale)/Jam #1/Jam #2/Don't Do It/Greensleeves
DISC 4:The Well/Evangeline(wt.Emmylou Harris)/Out Of The Blue/The Weight(wt.The Staples)/The Last Waltz Refrain/Theme From The Last Waltz/King Harvest (Has Surely Come)/Tura Lura Lura (That's An Irish Lullaby)(wt.Van Morrison)/Caravan(wt.Van Morrison)/Such A Night(wt.Dr. John)/Rag Mama Rag/Mad Waltz/The Last Waltz Refrain(instrumental)/Theme From The Last Waltz(sketch)

Painted with Words And Music (ジョニーミッチェルの肖像 1999) JP LD,US DVD
 5/29-30/98にワーナースタジオで収録された映像です。この頃はBob Dylanらとツアーを行っていました。新曲から昔の曲まで90分間楽しめます。円形のステージを囲むように観客がいます。客席はソファーやベッドになっていて、寝そべったりしてくつろいで楽しむことができます。スタジオの壁には彼女の絵画が飾られていて、これを楽しむことも自由です。彼女のギターはElectricでその音場はSPいっぱいに広がります。1弦毎に振り分けているように感じます。全体的には落ち着いた演奏で、大人の雰囲気です。途中のMCも楽しいですね。後半は珍しく他人の曲ばかりを続けています。ライナーによりますと、最初の彼女の映像作品である'Shadows & Light'は商業的には失敗であったそうで、彼女はこのことがかなりショックであったようです。それで、映像作品にはかなり神経を使っているとか。今回の作品も、スタジオ選びから会場のデザインまで彼女自身が時間をかけて行ったそうです。彼女の場合、画家という側面(彼女は画家がメインだと主張しています)もありますから、映像に対する思い入れは半端なものではないでしょう。くつろいで楽しめる作品に仕上がっています。US DVDはRegion Allですから、日本でも観る事が出来ます。

Joni Mitchell(vo.g),Brian Blade(ds),Greg Leisz(pedal steel g),Larry Klein(b),Mark Isham(tp)
Tiger Bones(BGM)/Big Yellow Taxi/Just Like This Train/Night Ride Home/The Crazy Cries of Love/Harry's Home/Black Crow/Amelia/Hejira/Sex Kills/The Magdalene Laundries/Moon at The Window/Face Lift/Why Do Fools Fall in Love/Trouble Man/Nothing Can Be Done/Song for Sharon/Woodstock/Dream Land (Ending)

Woman of Heart & Mind (6/10/03) US DVD
 彼女の生い立ちからの歴史を振り返ります。自身の証言等関係者の証言を元に構成されています。US DVDはRegion Allです。しかし、字幕が無いと少々辛いです。本作とPainted with Words And Musicと1 Packにした'Special Edition'というのも発売されています。

Different Kind of Blue/Miles Davis (11/27/04) JP DVD
 ワイト島でのMilesのLiveの映像にInterviewと当時の映像で少し出演しています。演奏している部分の抜粋に加えて、Milesに挨拶をする様子と観客に対して「少しは演奏者に敬意を払ってくれ」と訴える部分などが当時の映像として挿入されています。Interviewは03の撮影とのことですが、すっかりおばあちゃんになってしまっているで少々ショックでした。Milesが亡くなった時に描いた絵画も紹介されていました。

Whistlestop '70 & Whistlestop Extra '86 (1970 & 1986) VHS
 秘蔵映像で、前者は1970年のLiveでTVで放映されたもののようです。当時はVTRも非常に貴重だったでしょうから、この映像が残っていることは奇跡的といえるでしょう。当然画質はひどいものです。知人にダビングしてもらったHなVideoの画質をイメージしてください。全て弾き語りで演奏していますが、ギター・ピアノそして民族楽器と思われる弦楽器を使っています。この頃の映像を観ると、彼女はまだ田舎娘だなという印象です。(30min.)
 後者は、'Dog Eat Dog'発売後のTV番組の映像で、彼女のアトリエでのインタビューと絵画の紹介が中心で、コンサートやVideo Clipが挿入される形で進められています。彼女がスカートをはいているのが珍しいといえるでしょう。画質はまあまあです。

A Day in the Garden (1998 WoodStock '98) VHS
 infoseek.comが提供する番組ですが、TVで放映されたものかどうかは不明です。(持ち主は貴重だと言っている)Bandのメンバーや演奏内容は'Painted with Words And Music'とよく似ています。演奏も優秀です。画質はまあまあでしょうか。演奏の後、延々とテントでの会話が続いています。(コメンテーターがしゃべっている)