韓国ジャズの歴史

 

          韓国のジャズの歴史が始まって、まだそれほどたっていません。                    

           日本と同じように、米軍進駐時代に幕を開けた、韓国のジャズ界。                 

           幾多の混乱の時期を経て、

           80年代、本格的な発展を遂げた韓国においての、ジャズの歩みは、

           時代的混乱の中でも、根気強く音楽を続けてきた多くのジャズマンたちの

           努力の足跡であるともいえます。       

           韓国では、第1世代、と呼ばれる、創始期の60〜70代のジャズマンたちが

           今でもジャズ界を引っ張っています。

           国家が不安定だった頃、ちょうどその時期に育つはずだった、

           中堅層となるはずのミュージシャンの数が圧倒的に少なく、

           日本で多く活躍する、30代〜50代のミュージシャンにあたる層が、

           手薄であることも事実です。

           しかし、現在、ジャズに目を向ける若者が増え、

           よりよい音楽を目指して、海外へ学びに出て行く

           若手ミュージシャンも多くなってきています。

           ここ何年かで、ジャズクラブも増えています。

           国内では、ジャズで活躍する場や、市場、条件はまだまだ十分とは言えませんが、

           急速な社会の発展で、今、韓国のジャズ界も、

           ようやく新しい時代に向かって、走り出しているようです。

                         

           ここでは、現在までの、韓国ジャズの歴史と、歴史を作ってきたミュージシャン たちの

           姿を追ってみます。

            

 

           ソン ソグォン (音楽評論家)

           「ジャジーなジャズ話」 1999年3月 図書出版 ソルパラム社    より   

             

              第三部 コリアジャズシーン

                  

                   第一章  ホンナンパ(洪蘭坡)により国内で初めて紹介されたジャズ

                   第二章  韓国ジャズの開拓者達

                   第三章  ジャズに魅せられ日本に密航したキル オギュン

                   第九章  放送局から無視されてきたジャズアワー

                   第十章  来韓したジャズアーティストたち

           

                    ※ 1999年発刊のため、内容は若干古いものであり、現在と異なる情報があります。

                   ※ 個人的に翻訳、掲載しているものです。転載等はご遠慮ください。