2004.08.03UP 


MUSIC DIRECTOR

Fm Port
(新潟県民エフエム放送・79.0MHz)

2004.06.26 23:00〜25:00


Fm Portの「MUSIC DIRECTOR」にご出演!
松尾さんの第14回放送です!

「松尾清憲のマイ・フェバリット・コレクション その13」として
2時間にわたり松尾さんの選曲&DJで放送されました!



おまたせしましたっ!今月も来ましたね〜。「マイ・フェバリット・コレクション」いよいよ、その13になりますけれども。今日のメニューはですね、モチロン、新しいのも届いておりますし、珍しいところでいうとポール・マッカートニーが初めて手がけた映画音楽を流したりしたいと思っております。

この番組はロック・ポップス・AOR・R&Bなど、さまざまな音楽ジャンルに精通したプロフェッショナルな選曲家、その名も『MUSIC DIRECTOR』が、音楽の系譜やルーツなど、とことん音楽を解説する2時間のプログラムです。 さて、アタクシ、松尾清憲。

<前半>
1. Wilson Phillips 「 Monday Monday 」(2004年)







今日最初にご紹介するのは、ウィルソン・フィリップス。
ビーチボーイズのブライアン・ウィルソンの娘、カーニーとウェンディと
ママス&パパスのジョン&ミッシェル・フィリップスの娘、チャイナが
90年代に結成していたんですけれども、12年ぶりとなる新作を発表しました。
カリフォルニア) プロデューサーがピーター・アッシャー。
ママス&パパスのヒット曲のこの曲。
☆新しめの曲
2. Labrador 「 Why Does Nobody Listen 」(2004年)






これも新しいバンドですね。デンマーク。ギャング・ウェイやミュウもいましたけれども。
デビューは2002年で本国デビュー。
最近日本でも発売された「Instamatic Love Life」から。
ゴージャスなストリングスやヨーロッパサウンドが好きみたい(ゲンズブールとか)で、
男女のデュエットも多く取り入れられています。

3. Maroon 5 「 This Love 」(2003年)




このバンドは、ロサンジェルス出身で、人気があがってきています。
懐かしいような新しいような。
全員ビートルズとレディオ・ヘッドが好きという5人組バンド。
「Songs About Jane 」より。

☆ビーチボーイズ&ブライアン・ウィルソンのカヴァー
4. Beach Boys 「 Darling’」(1967年)


















冒頭でもかけましたが、同じカヴァーでも身内がやると説得力が違いますね。
せっかくですから、ブライアン・ウィルソンの娘達が
ブライアンの曲をカヴァーしている曲もかけたいと思います。

ビーチボーイズはビートルズと同じように名曲が多いんですけれども、
1967年サマーオブラブに出した、1963年に基本的な歌ができていて
当時マイク・ラブのガールフレンドだった、シャロン・マリーのためにかいた曲。
タイトルは「シンキン・バウト・ユー・ベイビー」。
その時は全然売れなくて、67年「ワイルド・ハニー」(このアルバムがまたいいんですけどねー)
はカール・ウィルソンが中心となって作り上げたアルバムになったのですが、
ここに収録されました。
この曲がはいると入らないとではずいぶん印象がちがいますよね。名曲です。
カールはこの当時20歳。カールの歌声がすごいです。

5. Wilson Phillips 「 In My Room 」(2004年)






ウィルソン・フィリップスのニューアルバム「カリフォルニア」では、
ビーチボーイズの曲を2曲カヴァーしています。
ビーチボーイズが63年に出した曲。
この曲の詞は暗いのですが、この3人が歌うとカラッとした仕上がり。
途中でブライアン・ウィルソンのボーカルも出てくるところが面白いんじゃないですかね。

☆イギリスのミュージシャン
6. Morrissey 「 America Is Not The World 」(2004年)








この前、スミスもかけましたけれどもね、
モリッシーといえば、80年代スミスというグループで、イギリスではかなり
影響力が強くて、2002年イギリスの音楽雑誌NMEが企画した
史上最も影響力があったアーティストの1位にスミスが選ばれたという。
イギリス人にとってスミスは特別な存在みたいなんですね。
そのボーカリスト・モリッシーの新譜が届いたので。アルバム「You Are the Quarry」から。
モリッシーの声も素晴らしいのですが、詞も素晴らしい。

7. Matt Bianco 「 Yeh! Yeh !」(1986年)




80年代人気のイギリスのバンド、Matt Bianco。
アルバム「マット・ビアンコ」から。
もともとは、イギリスのR&Bの大物ジョージー・フェイムが1965年に放った
ヒット曲なんですけど。いろんな人がカバーしていますね。

☆1970年代の曲
8. Bread 「 Baby , I’m - A Want You 」(愛の別れ道)(1971年)






ソフトロックの帝王と異名を持つ、ブレッド。(1968年結成)
ブレッドほど、大ヒットを出したグループはないんじゃないでしょうか。
中心人物はデヴィッド・ゲイツ。
ソングライターとして、モンキーズ、ウォーカー・ブラザーズなどにも提供していた。
2枚目のアルバムの「二人の架け橋」が全米第1位を獲得。

9. Brian Protheroe 「 Goodbye Suprise 」(1974年)



今日かける中ではおませな感じかもしれませんね。
本業はロンドンのミュージカル俳優。
ピンボール」というアルバムが日本でも出ました。


10. 松尾清憲 「愛しのロージー」(1984年)








ソロのデビュー作、まだかけてなかったんですねー。
発売当時、車のCMで流れるところが、英語で歌うところだったので
外人が歌ってると思われて、結構問い合わせがきたらしいです。
プロデュースが白井良明のクイーンばりのギターとコーラスでブリティッシュな雰囲気で。
聴きやすいんですが、意外とコード進行が凝っているという、そのへんを
聞いていただければと思います。
最近のライブでも、大体やりますね。これは。

11. The Lilac Time「 Fields 」(1990年)








イギリスのスティーブン・ダフィー(デュラン・デュランの初期のメンバー)が
1987年に結成。
アルバムにはいつも花が出てきたりするんですが。
XTCのアンディ・パートリッジがプロデュースの「アンド・ラヴ・フォー・オール」から。
アストロノーツというアルバムを出してから、活動をしていなかったのですが
99年にアルバムが出ていたんですね。

12. ベンチャーズ「 Out Of Limit 」(1964年)




もう1曲行きますよ、インストゥルメンタル。
私も当時ベンチャーズを持ってましたよー。
アレンジも計算されていて、無駄がないというか。
日本で人気が高くて。「ベンチャーズ、宇宙へ行く」の中から。


<後半>

1. ゴドレイ&クレーム「ホノルル・ルル」(1977年)





この時間はだいたいプログレをかけているんですが。
今日はプログレとは言われていないのですが、もと10ccの二人組み。
1976年にゴドレイとクレームが脱退して
「ギズモ・ファンタジア」というアルバム3枚組みを発表。(CDは2枚組み)
物語風になっていて、歌がついている曲が少ないのですが。
声を使ったプログレッシブという感じで。すごいコーラスでしたね

☆スタックリッジ関係
2. Fluid Ounces 「 Lend Me Your Ears 」(1999年)




僕の友人が言うには、「アメリカのスタックリッジだ!」と。
アルバムは「イン・ザ・ニュー・オールド・ファッションド・ウェイ」
ピアノとボーカル担当のセス・ティムス(テネシー州出身)が中心1997年に結成。
懐かしいような新しいメロディー。

3. Stackridge 「 Fundamentally Yours 」(1974年)



今回は彼らの3枚目のアルバム「山高帽の男」から。
プロデュースがジョージ・マーティンなんですねー。
ソングライターとしてのレベルが高いですね。

☆1970年代のシンガーソングライター
4. カーリーサイモン「 You’re So Vain 」(1972年)






70年代、結構ヒット曲を出したシンガーソングライターです。
今回は、ミック・ジャガーもコーラスに加わったという、大ヒット曲。
72年発売の3枚目「ノー・シークレッツ」から。
ジェイムス・テイラーとちょうど結婚したばかりの頃の作品。
ポール&リンダ・マッカートニーやニッキーホプキンズも参加しています。
ミック・ジャガーといいコンビネーションですね。

5. キャット・スティーブンス「 Morning Has Broken 」(1971年)






70年代のイギリスのシンガーソングライター。
日本ではCMで流れたこともある「雨にぬれた朝」。
アルバム「ティーザー・アンド・ファイアキャット」から。
ほとんどの曲を作詞作曲するんですが、アルバムジャケットも自分で
イラストを描いたりするんですよ。
この曲の作詞はめずらしく別の作詞家。非常に美しい曲です。
1979年にイスラム教に改宗して音楽活動はしていないようです。

☆1990年代のバンド
6. Weezer 「 Buddy Holly 」(1994年)





このバンドも人気ありますよね。
USAロック新時代の幕開けを告げたと呼ばれる1994年のデビューアルバム。
中心人物はリヴァース・クオモ。
カーズのリック・オケイセックをプロデューサーに迎える条件がかなえられる。
7. R E M 「 Man On The Moon 」(1992年)





1980年結成。友達の誕生日に集まってバンドを始める。
大学生が運営するカレッジラジオでファンが育っていった。
ジム・キャリー主演の「Man On The Moon」の主題歌。
(ダニーエルフマン(実在のコメディアン)の伝記映画で大変面白い)
アメリカでは国民的人気バンドなんですけどね。

☆ポールのサントラ
8. ジョージ・マーティン・オーケストラ「 二人だけの窓 」(1967年)










ポール・マッカートニーがビートルズ時代に担当した映画音楽。
時期的には、「サージェントペパーズ・・・」のセッションに入る数ヶ月前にやった仕事。
サウンドトラックが出てたんですが、なかなか持ってる人がいないんですよ。
最近なんとCD化されました。嬉しいですねー。
ちょっとチープな感じなんですが哀愁もあって、ポールが書いた曲かなと。
この後、ビートルズはライブ活動をしなくなるのですが、これからがすごいですからね。
その頃作ったポールの貴重なサウンドトラックです。

9. 松尾清憲 「僕が蒸気のようにとろけたら」(2002年)



続いてはアタクシの曲。2002年に出した「ハローシェイクスピア」に入っている曲です。
シェイクスピアといえば、イギリスという感じですが。
タイトルはちょっと意味深なタイトル。サエキけんぞうさんの作詞です。

10. アル・クーパー「 I Got A Woman 」(1970年)










先日、レイチャールズが亡くなりましたが
湯川れいこさんが「一番身近な黒人ミュージシャンだった」と言っていましたが、
僕にとっても印象的な黒人ミュージシャンでしたね。
レイ・チャールズの作品のこの曲。ビートルズがBBCライブでも歌っていましたね。
ニューヨーク生まれのアル・クーパーのバージョンが良くて今日かけます。
僕がキーボードを始めたときも、アル・クーパーのプレイにちょっと感化されたというか。
1970年に発売された「イージー・ダズ・イット」(当時は2枚組み)から。


松尾清憲のマイ・フェバリット・コレクション その13。次回もお楽しみに。
それでは、お相手は松尾清憲でした。

reported by JUNmama  
special thanks to MATSUOchannel☆  
 

  



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