2004.09.08UP 


MUSIC DIRECTOR

Fm Port
(新潟県民エフエム放送・79.0MHz)

2004.07.24 23:00〜25:00


Fm Portの「MUSIC DIRECTOR」にご出演!
松尾さんの第15回放送です!

「松尾清憲のマイ・フェバリット・コレクション その14」として
2時間にわたり松尾さんの選曲&DJで放送されました!



やってまいりました。松尾清憲のマイ・フェバリット・コレクション!来てますきてます、確実に。その14ですね。
今日はもちろん、着いたばかりの音源や新しいバンド、24人編成のバンドもかけますよ。あと、フリードウッドマック関係や、70年代のアーティストでCMになっている曲などもかけます。
この番組はロック・ポップス・AOR・R&Bなど、さまざまな音楽ジャンルに精通したプロフェッショナルな選曲家、その名も『MUSIC DIRECTOR』が、音楽の系譜やルーツなど、とことん音楽を解説する2時間のプログラムです。 

<前半>
1. スタイル・カウンシル 「 My Ever Changing Moods 」(1986年ライヴ)

今日の1曲目はポールウェラー率いるスタイルカウンシル!
ライブバージョンで行きます。
JAMが全盛の頃、ポール・ウェラーが解散を表明してですね、
83年に作ったバンドですけれどもね。
☆新しいです
2.The Polyphonic Spree 「 We Sound Amazed 」
(2004年)






テキサスはダラスからやってきた24人編成!多いね〜!
ドラム・ベース・ギターに加え、ホーンやストリングス、聖歌隊までいるという。
衣装が白装束ですから。一見怪しいように見えますが笑、ポップなんですよー。
ポップスの王道をいくようなポジティブな曲で、音もエッジがきいててね、
デビッド・ボウイがイベントに出演させたりして、アメリカよりも、イギリスで
人気者になってきているというんですね。
一度来日したようなんですよ。見たかったですねー
アルバム「Together We're Heavy」から。
3.Carrots 「 A Happy Day 」(2004年)




これも新しい。
スペイン、バルセロナ出身。スペインには結構ポップなバンドが多いんですよ。
かなりUKサウンドにプラスして、スペイン人が持っているメランコリックな部分もあったりして。
アルバム「...ALL IT TAKES IS A LITTLE CONFIDENCE !」3rdアルバムから。
ギターポップファンには受け入れられるんじゃないでしょうか。
☆1967年代の曲
4. The Who 「 I Can See For Miles 」(恋のマジック・アイズ)(1967年)



この大物バンド、まだ紹介していませんでした。
イギリスの元祖モッズ!初来日するという。
1967年サマーオブラブの時代。
この頃出た「Sell Out 」がラジオ番組の形式をとったアルバムで
僕はこれが好きでね〜。そのあとに「トミー」が出るんですけどね。

5.ペイパー・ドールズ「 Any Old Time You’re Lonely And Sad 」(1968年)



女性コーラス。
英国の3人女性グループ、唯一のアルバム。日本版も出ました。
当時の女性コーラス仕掛け人のトニーマッコーレが支援して曲も書いています。
当時シングルカットされた曲。

☆ドアーズつながり
6. ドアーズ「タッチ・ミー」(1969年)









このバンドもまだ紹介していませんでした。
「ハートに火をつけて」が世界中で大ヒットしましたねー。
ドアーズといえばカリスマ的ボーカリスト、ジム・モリソン。いまだに人気があります。
レイ・マンザレク(key)がジャズやクラシックの要素を兼ね備えていて、
そして、ギターのロビー・クリューガーが意外といい曲かいてるんですよね。
「ハートに火をつけて」や「タッチ・ミー」もこの人がかいてます。
このバンド、当時は東洋思想に傾倒していたそうです。
このへんが面白いですね。

7. Echo And The Bunnymen 「 People Are Strange 」(1987年)

イギリスのリバプール出身。ネオサイケのさきがけというバンドですね。
このバンドもドアーズが好きで、カバーも結構やってます。

☆新しいですよ
8. ベン・フォールズ 「 Give Judy My Notice 」(2003年)







ベン・フォールズ・ファイブで人気がありますけれども。
アメリカ、ノースキャロライナ州出身のバンド。
日本ではかなりヒットしました。
私も当時見ましたよ、ライブ。
オフィシャルHPで3ヶ月連続でEP盤がリリースされたのですが、
その中の1枚からかけますよ。
「スピード・グラフィック」より

9. The Trash Can Sinatras 「 Hayfever 」(1993年)



ネオアコ・ギターポップが好きだろうというバンドですね。
この曲はピアノを中心としたポップな曲ですね。
「I've Seen Everything」から。

☆松尾コーナー(?)
10. 松尾清憲「エスケイプ・ドライブ」(1985年)






次はアタクシの曲。ファーストアルバムの中の曲なんですけどね。
この頃、僕とプロデューサーの白井君がスタイルカウンシルのサウンドに
興味があって、サウンド的にはピアノとオルガンがはいっててね、
でも、コーラスはドライブということもあって、ビーチボーイズ的な要素もあります。
白井さんのギターはジャジーな感じもして面白いです。

11. The Cars 「 Drive 」(1984年)










ドライブつながりで、ザ・カーズ。
アメリカ、ボストンのバンドでね。
リック・オケイセックがほとんど曲をかくのですが、
この曲のボーカルは、ベースのベンジャミンです。この人の声がなかなか良くてね。
前回、リックにプロデューサーをお願いしたというウィーザーの曲をかけましたね。
僕の曲は街から逃げようかという感じの曲でしたが、
この曲は、ゆったり街を流してみようかみたいな感じの曲なんですけどね。
一番カーズが売れて、あぶらがのっていた頃の曲ですね。
「ハートビート・シティ」に収録。


<後半>

1. Genesis 「 Time Table 」(1972年)









来てます!きてるっていうじゃない?(笑)

次はジェネシス。後半最初はプログレッシヴをかけてますよ。
フィル・コリンズがはいってきてからはかなりポップになってきたので
これはプログレッシヴとは言わないという人もいますが。
今日は初期の、ピーター・ガブリエルがリードボーカルとしていた頃の曲を。
私はこの頃のほうが好きですね。
ジェネシスは貴族の家柄の人が多いんですよ。
「Foxtrot」から。

☆フリートウッド・マック関係
2. フリートウッド・マック「ブラック・マジック・ウーマン」(1968年)








77年に出した「噂」が全米で大ヒットを飛ばしたのでアメリカのバンドと思っている人も
多いかもしれませんが、実はイギリスのバンドなんですよ。
結成は1967年。メンバーもどんどん変わっていってね、その人たちもなかなかおもしろくてね。
始めはブルース・バンドでした。
ギターのピーターグリーンはソングライターとしてもいい曲をかいていて、
なんと、サンタナの大ヒットした「ブラック・・・」は彼が創った曲なんです。
今日はフリートウッド・マックのヴァージョンをかけたいと思います。
「英吉利の薔薇(イングリッシュ・ローズ)」収録

3. ダニー・カーワン「 Hot Summer Day 」(1975年)





初期の英国ブリティッシュ時代が第1期だとすると
ピーターグリーンが抜けて、アメリカ人のダニー・カーワンが加わった第2期。
第3期がリンジー・バッキンガム、スティービーニクスらの時代ですね。

そのダニー・カーワンのソロアルバムから。「ラム・ジャム・シティ」
今の季節にぴったりのタイトルじゃないですか。


4. ボブ・ウェルチ「 Sentimental Lady 」(1977年)









フリートウッドマックの名前の由来は、デビューは1967年だったのですけれども、
中心人物はピーターグリーンだったのに、リーダーはドラムの
ミック・フリートウッド。ベースがジョン・マクビィ。
この二人の名前をあわせて、フリートウッドマックなんですよ。
この二人はずっといるわけで。

次は第2期のギタリスト、ボブ・ウェルチが「Bare Trees 」でかいた曲を
セルフカバーした、なかなかキレイな曲なんですけどね。
ボブのソロアルバム「フレンチ・キッス」より。

5. Linsey Buckingham 「 Trouble 」(1981年)









次は第3期。一番成功したといえる時期ですね。
僕個人的には第2期が好きなんですが。
第3期のリンジー・バッキンガム(アメリカ人)が、すごいメロディーメーカーでですね、
バンドをやりながら、自分のソロもだしてます。
「ロー・アンド・オーダー」からの1曲。
そのころ、僕はムーンライダーズの人達と仲が良かったのですが、
その界隈では、この曲は話題になってましたね、当時。
一癖あっておもしろいんですよね。



6. Grace Jones 「 I’ve Seen That Face Before 」 (1981年)








ジャマイカのキングストーン生まれで、最初は女優目指していたのですが
ヴォーグなどの表紙を飾るトップモデルになる。
英国アイランドレコードが(当時はロキシーミュージックやスパークスがいた)
グレース・ジョーンズの音楽性に目をつけたんですね。
この頃のジャケットカバーがどれもカッコイイんですよね。
いろんな音楽をミックスしていく、ちょっとエキゾチックで面白かったのですね。
バハマにある、コンパスポイントスタジオで録音された3作品の中の1枚
「Nightclubbing」から。

7. Bow Wow Wow 「 I Want Candy 」(1981年)



同じ1981年、イギリスの仕掛け人、マルコム・マクラーレン。
女性ボーカル、アナベラがいてね、ジャングル・ビートというのかな。
マカロニ・ウェスタン調のギターがはいってきたりして、面白いんですよね。

☆ニック・ドレイク
8. Nick Drake 「 Magic 」(2004年)






イギリスのシンガー。1974年になくなってしまったのですが、
かなりいろんなミュージシャン、例えばエルビス・コステロやプリファブ・スプラウト
なども影響をうけたといっています。
正当な評価をうけられなかったことが精神的に追い詰められたのか
抗鬱剤の過剰摂取で他界してしまったということです。
今年彼のBOXセットも発売になるそうです。

9. Prefab Sprout 「 Electric Guitars 」(1997年)



次は影響をうけたというPrefab Sprout。
といえば、パディ・マクアルーンが素晴らしいソングライターでね。
「アンドロメダ・ハイツ」というアルバムから。

☆松尾コーナー
10. 松尾清憲「シャングリラ」(1985年)




大バラードというか、生のストリングスを使って歌い上げている曲です。
白井良明君と作ったアルバムなんですが、富士山の見えるスタジオで録りました。
シングルカットしなかったのですが、今でもライブでリクエストが多い曲です。
シャングリラというと”理想郷”ですね。

11. E L O 「シャングリラ」(1976年)








シャングリラつながりで。当時はよく聴きました、ELO。
他に、キンクスにも「シャングリラ」という曲があって、これもいい曲なんですよね。
ELO「オーロラの救世主」に収録。
ELOは70年代から80年代にかけてすごくヒット曲が多くて。
元は、ロイウッドとジェフリンが実験的に作ったバンドだったのですがね。
このアルバムのジャケットからELOのロゴが使われました。
次のアルバムが「アウト・オブ・ザ・ブルー」ですから。そういった意味でも
このアルバムはターニングポイント的なアルバムといえるでしょう。




それでは。今日のお相手は松尾清憲でした。
松尾清憲のマイ・フェバリット・コレクション。次回もお楽しみに。


reported by JUNmama  
special thanks to MATSUOchannel☆  
 

  



戻る