2004.10.05UP
MUSIC DIRECTOR
|
Fm Portの「MUSIC DIRECTOR」にご出演!
松尾さんの第16回放送です!
「松尾清憲のマイ・フェバリット・コレクション その15」として
2時間にわたり松尾さんの選曲&DJで放送されました!
来てます来てます!やってまいりました、松尾清憲。今晩もやって参りました。わかっております!(笑)
松尾清憲のマイ・フェバリット・コレクション!いよいよ、”その15”ということですね〜。
今日は、この番組でもプッシュしてる、ブライアン・ウィルソンの新譜をまだ紹介していなかったので、その中からとか、
XTCのアンディ・パートリッジのレーベルから出す曲とか、新しい曲から他の番組では絶対にかからないような曲。はい。
ありますよ〜
この番組はロック・ポップス・AOR・R&Bなど、さまざまな音楽ジャンルに精通したプロフェッショナルな選曲家、その名も『MUSIC DIRECTOR』が、音楽の系譜やルーツなど、とことん音楽を解説する2時間のプログラムです。
今日のお相手は、松尾清憲です。
<前半>
1. Brian Setzer Orchestra 「The Dirty Boogie 」
(2004年ライヴ)
日本でもすごい人気が高いですね。
2枚組のライブアルバムから。
私も観に行きましたよ。中野のテンプラ屋じゃなくてサンプラザね。(笑)
ライブは前で見るべきだと思いましたよ、指の動きとかよく見えてね。
ストレイキャッツ解散後、1994年に結成。
グラミーもとりましたね。
「THE ULTIMATE COLLECTION RECORDED LIVE 」から。
☆新しいです 2. Mull Historical Society 「 Tobermory Zoo (2004年)
輸入盤で見つけて。
コリンマッキンタイヤーの一人ユニットなんですけどね。(スコットランド)
「This is Hope」(3枚目)というアルバム。
ギターポップ。
なかなかいいですよー。
前回かけたポリフォニック・スピアーの前座もやっていたという。
3. George 「Falling Inside 」(2004年)
オーストラリアのブリスベン在住。
1996年結成。最初は12人編成、今は5人編成。
2枚目「ユニティ」から。
この曲を聞いただけでも、ただ者じゃないと思いますね。
ケイトブッシュの雰囲気もありましたね。
☆1960年代にとびます
4. ラスカルズ 「People Got To Be Free 」(1968年)
60年代に活躍したアーティストで
まだご紹介していないアーティストがたくさんいるんですけどね。
今日は「ラスカルズ」。意味は「ならず者」ですからねー。
ブルーアイド・ソウルのある意味では、さきがけだったですね。
ベースがいない編成。
中心人物フェリックス・キャヴァリエのボーカルがいいですね。
黒いソウルフルなボーカル。♪Groovin'〜♪とかありましたね。
そして、エディ・ブリガティのコーラス。
ファンキーなキースムーンといわれていますが、ディノ・ダネリのドラミング。
「フリーダム・スーツ」の中から。
5.ニルヴァーナ UK 「メラニー・ブルー」(1968年)
イギリスのサイケ・ソフト・ロックの元祖みたいな感じですかね。ある意味で。
アイルランド生まれのニルヴァーナ・ウィズ・パトリック・キャンベル・ライオンズが、
ギリシャ人のアレックス・スパイロパウロスをパートナーに結成。
最高傑作アルバムと言われている「オールオブアス」から。
☆続いても80年代いきますよ
6. Fairgroud Attraction 「 Perfect 」(1988年)
このバンドはですね、ユーリズミクスのバックコーラスをしていた
エディ・リーダーが当時アメリカを放浪中だったMark E. Nevinに
”私の歌える曲を書いて”と電話をかけて呼び寄せ、
活動を共にし始めたのが始まり。
デビュー曲の「Perfect」が全英第1位に。
イギリスに続いて日本でも人気がありました。
「The First of A Million Kisses」より
7. Eddi Reader 「Charlie Is My Darling 」(2004年)
Fairgroud Attraction解散後、ボーカルのエディ・リーダーがソロ活動するのですが、
最新アルバムが6月に出ました。ライブアルバムで2枚組。
「LIVE:LONDON,UK 05.06.03」から。
スコットランドの詩人、ロバート・バーンズの作品をとりあげたりしているのですが、
これがまたいいんです。今日はそれをかけたいと思います。
☆ブライアン・ウィルソン
8. Brian Wilson (with Paul MacCartney )「 A Friend Like You 」(2004年)
なんと、ブライアン・ウィルソンの新曲が出たんですよねー。
今回はいろんなミュージシャン
エルトン・ジョン、エリック・クラプトン、ポール・マッカートニーなどと
共演しているんですよね。
「Getting in Over My Head」より
ブライアン・ウィルソンの新譜!もう、こうなったら
ブライアンやポールにはジャンジャン出して欲しいですねー。
どんなアルバムでもいいんです!(笑)
60年代にはビートルズと同じくらいビーチボーイズを聴いてましたから
かなりよく知ってるんですよ。ファンなんです。
9. ジョン・ケール(Joh! n Cale )「 Mr. Wilson 」(1975年)
ジョン・ケールはベルベット・アンダーグラウンドのメンバーでした。
アメリカ人かと思うと、実はイギリス人。
ルー・リードと知り合って、バンド加入。
いろんな人とコラボレーションしているのですが、
芸術性が高い切り口が特徴。
ブライアンに捧げる曲を作ったんですね、珍しい曲です。
☆松尾コーナー(?)
10. 松尾清憲 「Sunflower」(2004年)
最新アルバム「SPIN」の中に、
ブライアン・ウィルソンやビーチボーイズが好きだった自分の
何かが(笑)書かせたんでしょうかね。
グッド・バイブレーションの頃の曲作りは、2曲をどこかで
がちっと繋ぎ合わせてポップスに持ち込むというのは、
当時はあまりなかったので、びっくりしましたね。
そういう雰囲気も影響されたこの「サンフラワー」という曲です。
11. ビーチボーイズ 「 Deirdre 」(1970年)
次に、ビーチボーイズの「サンフラワー」というアルバムがあるのですが、
その中から。このつながり、美しい流れでしょ?(笑)
1970年に出たアルバム。
なかなか人気の高いアルバムなんですよ。
ブライアン・ウィルソン以外のメンバーががんばっているんですよ。
ディズニー・ガールでも有名な、
ブルース・ジョンストンの歌声と作品をかけたいと思います。
<後半>
1. Wigwam「 Kite 」(1975年)
この時間はプログレッシブ系のバンドをかけていますが。
今日はコアですね。
フィンランドのプログレッシブ・バンド。
当時、フィンランドのビートルズと呼ばれてたんですよ。
日本でも発売されまして持ってましたけど、タイトルは
「夜の電子核クラブ」(?)ですよ。(笑)
原題は「Nuclear Nightclub 」
当時なかなか気に入っていて何枚かアルバム持ってました。
☆XTC繋がり 2. The Milk and Honey Band 「Four Leaf Clover」(2004年)
XTCのアンディ・パートリッジ主宰のレーベル「APE(エイプ)」初の
契約アーティストとして送り出した
イギリス、ブライトン出身のバンド。
「ミルク&ハニー・バンドの知られざる生活」より
3. XTC 「 That’s Really Super , Supergirl」(1986年)
この際ですから、XTCもかけたいと思います。
トッド・ラングレンプロデュースの「スカイラーキング」から。
XTCはこのアルバムから急にグレードや人気もあがりました。
4. Orchestra Luna 「 Fay Wray」(1974年)
「キングコング」という昔の映画の中で、キングコングにさらわれて
泣き叫んでいた女優さんが「Fay Wray」だったのですが、
亡くなりまして。叫びの女王と呼ばれてました。
オーケストラ・ルナのアルバムの中にあったのでかけましょう。
ボストン出身の7人組。
またオーケストラ・ルナの曲を紹介できるのが嬉しいですね。
5. Lou Reed 「 Satellite of Love 」(1972年)
先ほど出てきた、ベルベット・アンダーグラウンドの
ルー・リードの曲を紹介します。
「トランスフォーマー」より。
デビッド・ボウイ、ミック・ロンソンをプロデュースに迎えたアルバムです。
デビッド・ボウイも高いコーラスで参加しています。
ルー・リードは、ロックンロールのカリスマとして
根強いファンがいますね、今でも。
☆ニール・イネス繋がり
6. Ian Whitcomb 「I’m Certainly Living A Ragtime Life 」
(1972年)
イギリスのニール・イネス繋がりで。
イギリス、サリー州に生まれ。
ラグタイム集のアルバムを作る。
ニール・イネスをプロデューサーに迎えた
「Ragtime America」より。
7. ボンゾ・ドッグ・バンド 「 I’m The Urban Spaceman 」(1968年)
ニール・イネスというと、ボンゾ・ドッグ・バンドでしょう。
「マジカル・ミステリー・ツアー」の中でストリッパーと
一緒に登場して演奏していたバンドといえば、わかるかたも
いるかもしれませんが。
1966年にアップル・レコードと契約。
ポール・マッカートニーは何度も彼らのステージを観に行った
ということで、それから繋がっていくんでしょうね。
ポールがプロデュースをかってでて、レコーディングをした曲です。
イギリスではベストテンヒット。
今日は未発表バージョンをかけちゃおうということで。
☆1980年代 8. Fine Young Cannibals 「The Flame」
UKスカの人気バンドTHE BEATのデビッドとアンディが
1983年解散後、R&B系の実力派ボーカリスト、ローランドと
バンドを結成。
独特なボーカルが特徴。シングルから。
9. Chris Isaak 「ブルーホテル」(1987年)
アメリカのアーティスト。
ミュージシャンであり、映画俳優でもあります。
ロイ・オービソンを引き合いにだされたりする
憂いを帯びた歌声で、ルックスもエルビス・プレスリー似。
映画にもひっぱりだこで、例えば、ツイン・ピークスの映画版に出たり、
いろんな作品に出てます。
「アイズ・ワイド・シャット」の中では、この人の曲が使われたりしました。
哀愁のある独特な声ですね。「Chris Isaak 」より
☆松尾コーナー 10. 松尾清憲 「アマゾンボーイ」(1985年)
僕の曲の中でも、ちょっとめずらしい曲調ですね。
タイトルからしてね。
イメージとしては、暑い日差しの中で、
ちょうど交差点に立っているという設定なんですけどね。
あまりの暑さに、歩いてる人が動物に見えてきちゃうという。
交差点を走る車の音もサンプリングして、リズムに取り入れたりしました。
この頃は、サンプリングしてサウンドにしていくというのが
大流行で、僕と白井良明君といろんなものをサンプリングしましたね。
笑い声とか、映画の台詞を回転変えて入れたりしてね。
詞の中で、僕はカメレオンになってるんですけど、
「カメレオン・マン」という映画ありましたよね。
そのへんがヒントになって作った覚えがありますね、はい。
11. ポールサイモン 「Run That body Down 」(1972年)
考えてみると、まだかけてなかったような記憶が・・。
結構好きでね。
「ブックエンド」はすごいアルバムだと思いますよ。
サイモン&ガーファンクルが解散して、
ポール・サイモンの第1弾ソロアルバム「ポール・サイモン」から。
ソロになってからレゲエやソウルのリズムなどに重きを置いた
曲を作っているのが面白いですね。
今日のミュージック・ディレクター、お相手はアナタの松尾清憲でございました。
それでは、また次回。
reported by JUNmama
special thanks to MATSUOchannel☆