2005.05.12.UP 


MUSIC DIRECTOR

Fm Port
(新潟県民エフエム放送・79.0MHz)

2005.01.01 23:00〜25:00


Fm Portの「MUSIC DIRECTOR」にご出演!
松尾さんの第20回放送です!

「松尾清憲のマイ・フェバリット・コレクション その19」として
2時間にわたり松尾さんの選曲&DJで放送されました!



はい。今日のお相手は私松尾清憲です。新旧問わず、素晴らしい曲をどんどんかけていきます。今日も届いたばかりの新譜、たとえば、Rufus Wainwrightの新譜を入手しましたので、かけますよー。あと、ビートルズモノでは、「John George Ringo & Paul 」がタイトルなんですよ。びっくりするでしょう?これを紹介します。
この番組はロック・ポップス・AOR・R&Bなど、さまざまな音楽ジャンルに精通したプロフェッショナルな選曲家、その名も『MUSIC DIRECTOR』が、音楽の系譜やルーツなど、とことん音楽を解説する2時間のプログラムです。
今日のお相手は、私 松尾清憲。

<前半>
1. Rusty Anderson 「 Hurt Myself 」(2004年)







今日の1曲目。
これは新人ですね。ポールマッカートニーの「ドライヴィング・レイン」に参加して、ワールド・ツアーのバックバンドとして来日。
そのときギターとコーラスでサポートしていたのがこの人。
ソロのファースト「Undressing Underwater」から。
この曲は、なんと、ポール・マッカートニーがヘフナーのベースとコーラスで参加。
すごいですねー。
サンタナやエルトンジョンのアルバムに参加してて、腕は確かです。

☆ELO繋がり
2. Beautiful South 「 Livin’ Thing 」(2004年)






イギリスでは100万枚を超えるセールスで、国民的なバンドなんですが、日本ではあまり知らなかったりしますね。
ソニーに移籍する際に出したアルバムがカヴァーアルバム「Gold Diggas Head Nodders & Pholk Songs」。
このアルバムがすごく良いんですよ。その中でELOの曲をやってるんですね、今日はそれを。
自分達のスタイルで。

3. E L O 「 Twilight 」(1981年)



ジェフ・リンがね、すごい派手な、下世話(笑)というくらいなアレンジでやってます。
比較すると面白いのでは。
アルバム「Time」から。

☆新しいですね〜
4. Rufus Wainwright 「 Little Sister 」(2004年)





今、気になる作曲家が何人かいますが、その中の一人が、このRufus Wainwright。
いろんなミュージシャンが注目していて、独特のボーカルです。
Want Two 」から。
今回のアルバムもオーケストラを使って、独特の世界いってますねー。
友人の編集長はイギリスでライブを観たらしいんですけど、すごく良かったと言ってました。

5. U 2 「 Yahweh」(2004年)






まだかけてなかったですね。
4年ぶりのアルバム。「How to Dismantle an Atomic Bomb 」から。
U2といえば4人グループ、アイルランド、ダブリン出身で。不動の4人組ですね。
世界的にBIGなアーティストで、1987年の「Joshua Tree 」がヒットしました。
今回プロデューサーがスティーヴ・リリーホワイト。帰ってきましたねー。
このアルバムもいい出来なんですよ。

☆60年代いきましょうか
6. Bee Gees 「 Please Read Me 」(1967年)












まだこのバンドを紹介していませんでした。ビージーズ。
ビージーズといえば、「サタデーナイトフィーバー」で大ヒットをとばしましたね。。
ビージーズは3人兄弟で、イギリス人なんですが、オーストラリアに移住して、
'67年にイギリスに帰って来るんです。あの、サマーオブラブの時代。
「スピックス&スペックス」でデビューするんですが、売れなくて、
その後「ニューヨーク炭鉱の悲劇」がヒットしました。そして、ディスコブームへ。
ビージーズのファースト・アルバムも結構良くてね、ビートルズタッチの曲も多いです。
名盤です。「First Album」から。

7. Gerry And The Pacemakers 「マージー河のフェリーボート」(1964年)



リバプール出身。地元の人はビートルズの曲と同じように人気があるという、
「マージー河のフェリーボート」
ジェリーが作詞作曲して大ヒットした曲。

☆次は新しいですよ
8. Dan Hicks &The Hot Licks 「 That’s Where I Am 」(2004年)








ベテランですね。
'65年にシャーラトンでデビュー、'69年ホットリックスを結成。
'70年代にはローリングストーン誌の表紙を飾るなど、結構人気があったんですよ。
いろんな音楽ウエスタンスウィングに女性コーラスが加わって独特な雰囲気。
2000年に再結成しました。
ヴァン・ダイク・パークスがキーボードで参加してたりしてね。
新しいアルバム「セレクテッド・ショーツ」から。

9. Prince 「 A Million Days 」(2004年)





パープルレインで、一躍スターダムにのしあがって。
いろいろ好みはあるかもしれませんけれどもね。
ニューアルバム「ミュージコロジー」
1曲ごとにスタイルが変わっていて、このアルバムも良かったんですよね。

☆松尾コーナー(?)
10. 松尾清憲「ハローミスターシェイクスピア」(2002年)









まだかけてませんでしたね。
このタイトルはブリティッシュですよね。
シェイクスピアといえば、イギリスの劇作家。今でも映画など、いろいろと作られているという。
そういった意味では、ビートルズと似てますね。
「シェイクスピア」という言葉を前から使いたかったんです。
サエキけんぞう君が作詞、松尾清憲作曲。
曲の中にシェイクスピアの台詞が出て来るんですよ。
これは外人に頼んで入れてもらいました。そのへんも面白いですよ。

11. Excuse 「 Full Blood Human 」(1995年)





トーレヨハンセンの第一弟子ウルフ率いる、スウェーデンのバンド。
ウルフはトーレと原田知世を共同プロデュースしていたりするんです。
1995年の「NA NA NA」から。

12. Byrds 「霧の8マイル」(1966年)



もう1曲、オマケ(笑)
バーズも好きなバンドでね。
サイケのテーマともいえる素晴らしい曲。


<後半>

1.Liverpool Express 「 John George Ringo&Paul (1982年)








今日かける曲の中で、一番マニアックな曲かもしれませんねー。
Liverpool Expressといって、70年代のバンド(パイロットとか、あのへんの雰囲気を持ったバンドでね)。
1枚アルバムを出しているのですが、それにははいってなくて(笑)
その後出されたベストCDにはいっていた曲。友達関係から入手しました。
ビートルズへのオマージュというか、パロディもこめられてて。
この人達、本当にビートルズが好きなんだなーと思わせる曲です。
ラトルズもまっっ青といった感じですねー。

☆本人がでますよー
2. Paul McCartney 「Another Day 」(1971年)


ポールらしい詞ですねー。物語風でね。
「RAM」から。

3. John Lennon 「 Mind Games 」(1973年)






今日は何いきましょうかね。「マインド・ゲームス」いっちゃおうかな。
ちょうどこの頃は、永住権の問題とか、このあと、ヨーコとの別居など、トラブルがあった頃なんですけどね。
イマジンに通じるユートピアソングですね。歌詞に「Yes is the answer」とありますね。ジョンとヨーコの出会いを思い出したりしました。
最近、リミックス盤が出まして、今日はそれをかけたいと思います。

☆ビートルズ繋がり(?)
4. Frank Zappa &The Mothers 「 Tears Began to Fall 」(1971年)











出ました!フランク・ザッパ!
この人ほど曲を作った人はいないんじゃないですかね。
アルバム6〜70枚?ライブ盤もありますからね。
一言で表すのは難しいです。50's、ブルース、カントリー、現代音楽までありますからね。
ライブがすごくて、そのままレコードになるくらいのライブをやってるんですけど、今日はザッパ初のライブアルバム「フィルモア・ライブ’71 Fillmore East - June 1971」から。
このとき、ジョン&ヨーコがゲスト出演してるんです。
その模様が、さっきの「マインド・ゲームス」の前のアルバム、「サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ」にはいってるんです。繋がってるでしょう〜?(笑)
今日はフランク・ザッパ作詞作曲の50's色の強い曲。

5. Neil Innes 「 Spontaneous 」(1979年)












さきほど、Liverpool Expressで、「ラトルズも真っ青」って言いましたが、
そのラトルズのメンバー。ここでも繋がるでしょうー?
ニール・イネスのソロの2in1が発売になったんですよ。
エリック・アイドルがサタデーナイトライブのホストになったとき、
「ビートルズ」の再結成を実現できるモノには300万ドル出そう!という企画が
あったとき、エリックがビートルズは無理でしたが、変わりにラトルズを紹介しましょう!
と、架空のバンド「ラトルズ」のビデオクリップを紹介したところ、大盛況。
ラトルズ主演の映画までできて、その時の音楽をニール・イネスが全部書いたという。
このニール・イネスはユーモアのセンスがすごいですね。
今日はキャバレー歌手風に歌ってるのがあるんですが、面白いのでそれをかけたいと思います。

☆イギリスのバンド

6. The Verve 「 Bitter Sweet Symphony 」(1997年)




今は解散してますが、イギリスのバンド。確か、2回解散してるんですよね。
オアシスと仲良くて、レコーディングにメンバーが参加したりしてました。
1998年にヒットしましたけど、その後解散。
オーケストラが演奏してるパートがローリング・ストーンズの「ザ・ラスト・タイム」のリフを無断使用ということで、訴えられました。

7. Supergrass 「 Alright 」(1995年)


イギリスのスリーピースバンド。
ベストアルバムがこの度出ましたけれども、イギリス第2位になったポップな曲。
最優秀新人賞を結構とりました。
☆カヴァーアルバムとサントラ
8. Paul Weller 「 Thinking of You 」(2004年)



ポール・ウェラーがカヴァーアルバムを出しました!
自分のスタイルをやってるというところがカッコイイ。
シスタースレッジのカヴァーを。
レコーディングをアムステルダムでやったそうです。

9. For Real 「 Unwanted Number 」(1996年)








サウンド・トラック関係です。「グレイス・オブ・マイ・ハート」から。
キャロル・キングの半生を元にしたという映画。
監督:アリソン・アンダース。当時の音楽事情が見られます。
フィルスペクターやブライアン・ウィルソンだろうという設定の登場人物も出てきたりします。
音楽を、エルビス・コステロが担当。初めてバートバカラックと組むんです。
その曲もいいんですけどね。その後、コステロはバカラックとアルバムを作るのですがね。
今日は作詞作曲がコステロの曲を女性4人組のFor Realが歌います。

☆松尾コーナー
10.松尾清憲「夢のブリッジズ」(1985年)


ちょうど、スタイル・カウンシルが大ヒットしてる頃で、
プロデューサーの白井良明とともに、生ギターをひいたりして、
影響されてましたね。思い出します。



今日はそんな「夢のブリッジズ」聞きながらお別れです。楽しんでいただけましたでしょうか?
今日のミュージック・ディレクター、お相手は私、松尾清憲でした。どうも。


reported by JUNmama  
special thanks to MATSUOchannel☆  
 

  



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