2004.02.12UP 


MUSIC DIRECTOR

Fm Port
(新潟県民エフエム放送・79.0MHz)

2003.12.20 23:00〜25:00


Fm Portの「MUSIC DIRECTOR」にご出演!
松尾さんの第8回放送です!

「松尾清憲のマイ・フェバリット・コレクション その7」として
2時間にわたり松尾さんの選曲&DJで放送されました!



はい!やってきました、松尾清憲のマイフェバリットコレクション、これで7回目ですよねー。今日はですね、知ってます?みなさん、私が所属しております、ピカデリーサーカス、12月10日に新しいアルバム「Summer of Love」が出ました。そして、来年1月には僕のソロアルバム「SPIN」も発売になるということで、乗ってます、きてます、ほんとに(笑)。クリスマス前ですから、他ではかからないようなレアなやつから、サウンドトラックの挿入歌もいれたりして、お送りしたいと思います。
この番組はロック・ポップス・AOR・R&Bなど、さまざまな音楽ジャンルに精通したプロフェッショナルな選曲家、その名も『MUSIC DIRECTOR』が、音楽の系譜・ルーツなど、とことん音楽を解説する2時間のプログラムです。 今日のお相手は私、松尾清憲!


<前半>
1. Del Amitri 「 Not Where it’s At 」(1997年)

今日の1曲目は、スコットランド出身のバンド。

2. アニマルズ「 Don’t Let Me Be Misunderstood 」(1965年)


タランティーノ監督が「キル・ビル」でも使ってました。
邦題は「悲しき願い」。日本で大ヒットしたアニマルズのバージョンで。
日本人(尾藤いさお)がカバーしてました。
3. ローリング・ストーンズ「シーズ・ア・レインボウ」(1967年)



ローリングストーンズ、まだかけてなかったんですね。
最近、ミック・ジャガーがサーの称号をもらいました。
ピアノはニッキー・ホプキンズ、弦アレンジはジョン・ポール・ジョーンズ。
すごいエンディングですねー。この曲は弦とキーボード中心。
サマー・オブ・ラブのサイケデリック旋風が吹き荒れているころのシングルでした。
☆おませなクリスマスソング
4. Kid Creole & The Coconuts 「 Christmas On Riverside Drive 」(1982年)


米米クラブの原型みたいなバンドですけどね。
当時ライブ観たんですよね、ショー的な楽しいライブでよかったですね〜。
他ではあまりかからないですよね。

5. XTC 「 Thanks For Christmas 」(1983年)

スリーワイズメンというXTCの変名バンドで出した曲です。
☆フィルスペクター繋がり
6. スターセイラー「 Silence Is Easy 」(2003年)



これは新しいです。
フィルスペクターが最近事件をおこしたんですが、その直前まで仕事をしていたのがスターセイラーのアルバムだといわれています。
アルバムのタイトルになっている曲。
7. ロイ・ウッド「 Rock’n Roll Winter 」(1974年)





僕の好きなロイ・ウッド。
イギリスの一人フィル・スペクターといわれているんですが、別にイギリスっぽい曲を作っていて、そういうところが好きなんですけれども。
この曲はウイザードというバンドで出した曲です。
ロイ・ウッドの曲は14曲ベストテンにはいっているんですよ。イギリスでは人気なんですがあまり知られていないんですよね。すごいぶ厚いサウンドですよね。
☆西洋から見た東洋を意識した曲を
8. Aztec Camera 「 On The Avenue 」(1995年)




このあとかける、ピカデリーサーカスの曲をかける前に聴いてもらいたい曲があるんですよ。
スコットランド出身のギターバンド。当時スコティッシュ・ポップとかいっていろんなバンドがありました。
かなりメロディー・メーカーですよね、この人 ロディー・フレーム。東洋を意識した曲じゃないかと。
9. John Lennon 「 Bless You 」(1974年)

奥さんがオノ・ヨーコですからねー。
ヨーコと別居中にがんばって作ったアルバムの中で東洋のメロディーをもった曲かな。
10. ピカデリーサーカス「 Dry Season 」(2003年)


12月10日「Summer of Love」2枚目、ピカデリーサーカス。今月出ましたから、強化月間!今日も2曲かけますけどね、まず1曲目。
イギリス人が東洋を意識したようにアレンジを考えた曲です。
11. ハーパース・ビザール「 Me , Japanese Boy 」(1968年)

バートバカラックが日本を意識して作った曲があるので。


<後半>

1. Slapp Happy 「 Casablanca Moon 」(1974年)



アヴァンギャルド・ポップブループというんですかね。
活動の拠点はドイツで、3人組なんですが、イギリス・アメリカ・ドイツ人の混成トリオ。
いろんなものをミックスしたバンドですね。来日したこともあるんですよ。
ある意味、プログレ的なバンドですね。
曲が始まった瞬間、ムーンライダーズかと思いましたけどねー(笑)
2. Annie Haslam 「 Shine 」(1985年)






癒し系元祖プログレという感じですかね、イギリスに「ルネッサンス」というバンドがいるのですが。
知ってます?この中の女性ボーカルのアニー・ハズラムという人が綺麗な声で。
ロイ・ウッドの一時恋人だったということもあって、ロイが作ったアルバムもあります。
今回はソロの曲で、クラシックに英語の歌詞をつけて歌ってるアルバムから。
もとの曲はエリック・サティの「ジム・ノベティ 第1番」
ストリングアレンジがルイス・クラーク(ELOのアレンジ)、
レコーディングはアビーロードスタジオですから。
☆変わったクリスマスソングを
3. チップマンクス「Jingle Bells 」
(1960年)



シマリスのキャラクター「チップマンクス」のアニメが人気になる。
日本では「わんぱく三人組」というタイトルで流れていました。
回転を変えた声は当時めずらしかったのですが。
今日はクリスマス・ソングということで。
4. MEW 「 She Came Home For Christmas 」(2003年)



これは新しいですねー。2003年日本デビュー。(前にもかけましたが)
デンマーク出身。その中にクリスマスソングがありました。
デンマークといえば、大好きなバンド・ギャングウェイがいましたけどね、
このMEWもメロディーメイカーで注目していきたいと思います。来日もしたんですよね。
☆ダニーエルフマンの世界
5. Nightmare Before Christmas から 「 Sally’s Song 」(1993年)



ティム・バートンの制作・原案・キャラクター設定を担当した「ナイトメアー・ビフォー・クリスマス」(ファンタメーション)
アカデミー賞の視覚効果賞を受賞していて、ディズニー映画。

6. Oingo Boingo 「Into- Tender Lumplings 」(1995年)〜「 On The Outside 」(1981年)



ティム・バートンの映画にかかせないのが、ダニーエルフマンの音楽。
ロサンジェルスのバンド「オインゴ ボインゴ」を結成。
最近では超有名で「ハルク」、「スパイダーマン」もそうですね。

ダニーエルフマンが最近、ブリジッド・フォンダと結婚したんですよね。お祝いをかねて。
7. ギルバート・オサリバン「 Conversation With Flying Plates 」(2003年)


次はイギリスのベテランアーティストの新譜を。
このアルバムも良かったですよ。メロディーメイカーですね。
さすが、やっぱり歌うまいですねー。
8. John Simon 「 My Name Is Jack 」(1968年)



アメリカのアーティスト。
サイモンとガーファンクルやザ・バンドのプロデュースで有名に。
ザ・バンドの6人目のメンバーといわれた。
曲も作るんですよ。ソングライターとしてもすごいですね。
マンフレッド・マンがイギリスでヒット。
日本では、ムーンライダーズが日本語で歌詞をつけてるんですが、これもいいんですよね。
9. Queen 「 You’re My Best Friend 」(1976年)


イギリスのバンド。ほとんどフレディ・マーキュリーが作ってるんですが、ジョン・ディーコン作のこの曲。
10.Utopia 「 Love Alone 」(1980年)



トッド・ラングレンが組んでたバンド。
トッドは1970年にソロ・デビューし、1974年にユートピアを結成。
プログレ・ポップというような4人組。
非常に綺麗な曲ですね。

この番組ではアナタからのメッセージをお待ちしております。ハガキは〒950-8579 Fm Port 「MUSIC DIRECTOR」まで。 FAXは025-240-7900。
e-mailは、music@fmport.comまでです。(こちらからも。)

11. ピカデリーサーカス「 King of The World 」(2003年)



















最後にかける曲は、ピカデリーサーカスの新しいアルバム「Summer of Love」からなのですが
なんで真冬に「サマー・オブ・ラブ」か?
サマー・オブ・ラブとは、今日かけたローリング・ストーンズ「シーズ・ア・レインボウ」のシングルが出た時代。
1967年、あの頃はちょうどビートルズがでてきて、アメリカでもヒッピーがでてきて、
イギリスとアメリカの文化がミックスした頃でね、
音楽的にも、ビートルズが「サージェントペパーズ・・」を出した頃で、
ビートルズだけじゃなくて何かいろんなアーティストが名盤を発表しているんですよね。
僕なんかも、学生でレコードを聴きまくってた頃なので、その頃の印象が今でも残っていて、
だから音楽をやっているような感じがしますけれども。
ピカデリーのメンバーも、みんなその頃の音楽に影響されているせいで、
この「Summer of Love」というタイトルをつけた次第なんです。
僕は振り返ると、一年ずーっとレコーディングしてまして、
1月から4月までは「SPIN」というソロアルバム、これがピカデリーサーカスの後に出るという。
順序は逆になるのですが、5月から10月くらいまで、ピカデリーサーカスのレコーディング。
この夏はこれに賭けました!
そして、そのあと、松尾清憲ボックスというのが出るんですが、そのレコーディングがあって、
12月は1曲だけレコーディングしてるんですよね、まだ秘密なんですがね。

お相手は松尾清憲でした。最後の曲はピカデリーサーカス「King of the World」。


reported by JUNmama  
special thanks to MATSUOchannel☆  
 

  



BBSレポ&感想に続く    感想を書く      戻る