2004.02.02UP 


「ようこそ夢街名曲堂へ!」

【ピカデリーサーカス&松尾清憲 特集】

K-MIX(静岡FM)

2004,01.24(sat.) 27:00〜28:00


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杉「こんばんは!」
松尾(以下松)「ごぶさたしてます」
土橋(以下土)「いらっしゃいませ、杉真理さんと松尾清憲さんです」
松「出ました」
長門(以下長)「いらっしゃい」
松「長門さん、本当久しぶりですよ、変わりませんね、髪が伸びたくらいですね」
長「松尾君もぜんぜん変わらないよね、髪はそのまま?(笑)」
長「杉さんも」
松「ちゃんとお会いするのは初めてなので、今日は楽しみにしてきました」
土「すごいですね、新年から。でも松尾さんと杉さんといえば、去年の12月にニューアルバムが」
松「きてます。もう十分に来てますよ。そこまで」
土「うちのお店でもかなり売りましたものね」
長「ピカはね」
土「もう、ピカ1枚とか言っていますものね」
杉「中毒になって「ピカ中」とか(笑)」

土「それでは、このアルバムの中から1曲、ご本人の解説付きで」
松「もうこれを聴けば興奮しちゃったりして、たいへんなことになったりして」
杉「ハッピーになれる」
土「たいへんなことになっていますけれども」

♪King of the World♪

土「すごい」
長「オープニングを飾るのにふさわしい曲だね」
土「しかもボーカルがぼんぼん変わっていくという…」
長「ウイ・アー・ザ・ワールド状態」(笑)
松「いいですね」
長「『サマー・オブ・ラブ』というタイトルは誰が決めたのですか?」
松「やっぱりきましたね、あの頃を知っている人にはこういう質問が」
杉「僕らが小っちゃかった頃の67年・68年のね、あの頃の時代を子供から見てて、あぁ、かっこいいなあとずっと憧れていて、サマー・オブ・ラブとその時代を呼ぶというのはあとで知ったんですけれど」
松「ロックのルネッサンスみたいなものですよね、ちょうどイギリスとアメリカの文化がいっしょになったような感じでしょ?」
長「サージェント・ペパーって67年だよね」
松「そう、あの辺を聴いたというのがね。僕らがプロになるというようなあれだったりして」
松「今だにあれがショックな、いい意味でね。あの頃のマジックがまだ消えてない」
杉「あの時、伝染させられてね」
松「あの頃、ビーチ・ボーイズが『グッド・バイブレーション』とか出していたでしょう。とんでもない作品が生まれているというか」
土「『SMILE』作っていた頃ですよね」
松「他のバンドもすごかったよね」
杉「そう、ロックの野外コンサートもあの辺からでしたよね」
松「やはりマジックがあったんですよね。だから僕らも」
杉「新しい形で」
土「なるほどね。今回のアルバムのレコーディングはいつ頃から始まったんでしたっけ。」
杉「今年の今頃、まず話が来て〜、あぁ、今年じゃねえや、去年だよ(笑)」
土「ちょうど1年くらい前ですね」
杉「ちょうどその時は、松尾さんがソロアルバムにかかりきりだったんですよ」
松「これから紹介する『SPIN』というアルバムを録音していて、それが終わるのを待っていただいて。だから4月ぐらいからですね、曲作りを始めて、録音は6月から」
杉「ちゃんと始まったのが8月か。」
松「この録音がちょうど夏・・・。愛の夏でした。野郎同士でいつも集まって」
松「汗臭い感じで(笑)、そんなことはない」
土「この特典に付いている年表を見たら、4月の29日に杉さんの家で新曲を数曲書き上げると書いてありますね」
松「曲作る時間はすごく短かったのよ、僕ら」
土「いつもどんな感じなのですか、お二人で」
松「「あら、また〜、そんな曲隠しちゃって、あなた、ダメじゃないの、これがいいのに〜」なんて言ってね、お互いに」
杉「「社長、お待ちしておりました」なんてね」
松「だから僕ら、ホメの助・ホメ太郎といってね、ポップス界の(笑)」
杉「高めあってね」
土「どっちがホメの助かわからないという話もあってね。昨年秋でしたっけ、パリ・テキサスのライブの時、鈴木さえ子さんが「ホメ太郎〜、ホメ太郎〜」って」
松「「ホメ太郎出てきて〜」って言われて、あ、俺のことかと」
土「お客さんが、あれ見て松尾さんがホメ太郎なんだとわかったという」
杉「じゃ、どっちかというのはさえちゃんが決めたんだ。(笑)」

杉「あの共作するのは本当、久しぶりだったんです。コーラスとかはやっていますけれど」
土「いっしょにやるといったら、これかBOXですものね」
杉「そうですね」
松「あと他の人に曲を書く場合もありますけれども、本当に腰を落ち着けたのは久々だったんでね。だから面白かったですよ」
杉「お互い、前にピカデリーをやった後、ソロを出したじゃないですか。前にピカデリーをやった時は、その前のソロアルバムがしばらく空いていたのが僕も松尾さんもそうだったのですよね」
松「伊豆田さんもそうだよね。それが1枚目のピカデリーが出たあと全員が活性化したというか」
杉「盛りがついたというんですか(笑)」
杉「私、松尾さんがますます調子いいんで、びっくりしました」

♪Stranger in your eyes♪

土「もうこれは、松尾さんでなければ出せない味ですよね」
杉「ピカデリーでは松尾さんはビターな路線を担当していて」
松「モア・ビターな感じでね(笑)」
土「ほんとにピカデリーはボーカリストが何人もいるじゃないですか。伊豆田さん、風祭さん、上田さん・・・」
杉「僕がリードボーカルとってて、他の4人が絡むところなんかは、上田さんの声がすごくデカイんで、「上田さん、一歩下がってください」と言うとどんどん下がっていって、すごい別世界にいるという(笑)。ひとりだけ端っこにいるんですけれど、それでも声がデカくなるんで」
松「変わった光景ですよ。一人だけ横向いているんですけれども(笑)」
長「(上田さんて)何かルックス的にクリスタルキングみたいな(笑)」
松「すごい低音から、高い音まですごいですよ。この人」
土「ライヴがね。この間、川崎のクラブチッタでありましてね、すごかったですね。あれは」
松「すごかったですね。私たちも興奮しました」
長「お客さんはどういう層なのかな?」
土「若い人から、お母さんまで」
松「それからオタク系の人まで(笑)」
土「でも、これだけ個性の強いメンバーでバンドを組むのは大変ではないですか?」
松「基本的に音楽的に好きなところは、共通していますから。バラエティもありますけれども」
杉「バンド志向の人がいるので、リードボーカルをとって気持ち良いというところもあるけれど、バックコーラスをやる楽しさ、あと、バックでグッと出てくる楽しさ、というのがあるんで、そういうのに憧れている人たちなので、あまり「ここは俺に歌わせろ」というのはなくて、逆にここはバック行きたいなというような、逆にソロを譲り合っちゃったりするくらい」
土「それじゃ振り分けは?」
杉「自然に、曲が出来たときにできるので」
松「それで言い争ったということはないですよね」
土「それはすごいですね」
松「大人だな〜(笑)」
杉「ただ、僕と松尾さんで曲を作って、この詩はちょっと歌うの恥ずかしいから、東に歌わせよう(笑)、そういうのはありますね。思い切って行ってよ、とか」
松「それは作っている人の強みですかね」
土「それは特権ですよね。今CMでシチューのコマーシャルが流れていますが、あれなんかはどういう感じで?」
杉「あれは、最初にCMの話がありまして、もう絵コンテもありまして、それで何曲か作って、今回入らなかったんですけれど、松尾さんがリードボーカルの大きな曲というか、実は僕たちすごく気に入っていて、それともう一つと、あとピカデリーサーカスは、コーラスがクイーンぽいところもあるので、「お茶の間クイーン」という、リクエストがあって(笑)それで作った曲もあるのですが」
松「あれが入ると困るかな、という感じがするんですけれども」
杉「上田さんが高い声で、♪おいしい〜♪(笑)、半分冗談で作ったんですけれど」
松「あれが採用になってアルバムに入ったら、「おい、違うか」というような(笑)」

♪僕がシチューをつくる理由♪

松「お腹が空いてきましたね」
長「本当ね、今晩シチューだ(笑)」
土「でも、伊豆田さんのボーカルってすごいですね、雰囲気が出来上がっていますよね。」
杉「この前もライブでね、(伊豆田の)小部屋があって、カバーをね、ピアノ弾き語りでね」
松「短くやるんですけれど、特にエリック・カルメンはすごいですからね」
杉「そっくりですよね」
松「目をつぶって聴いていると、もう」
杉「レコードを聴いているみたい」
松「もちろんポールも上手いし、ビリー・ジョエルも上手いしね」
杉「(ギルバート)オサリバンも上手いんですよね。発音がいいのと、あとトーンが」
松「骨格がそうなんですかね」
杉「だから、あのコーナーがあるとピカデリーのメンバー、聞きに入る」
松「リクエストしたりして」
杉「一番あのコーナーがリラックスしますね、僕ら(笑)」

土「そういえば、松尾さんのソロアルバムが出ましたが、そもそもこのアルバムはどのようにしようというのはあったのですか?」
松「アルバムを作る時、選曲会議があるんですよ、厳しい選曲会議があって、そのためにまず、曲をアルバムの2倍、20曲ですかね、だからどんなアルバムというのは考えられないんですよ、そこで選ばれて初めて、方向性が決まるという、それもおかしいでしょ(笑)、だから自分が思っている曲が入らなかったりするじゃないですか、あぁ、こんなアルバムになるんだ、と自分で思いながらね、それが面白いんですよ。だからいっぺん客観的な耳で聞いて、曲を選ぶというんですかね、だからあまり自分の思い入れだけで作るのではない方がおもしろいのができるという、自分に関してはね」
長「そのデモテープが聴いてみたいね」
土「じゃ、SPINから1曲」
松「それでは、鈴木さえ子さんがコーラスで入ったという、鈴木さえ子さんね、実は話してみると、火星と月に土地を持っているんですよ」
一同「えっ」
松「ちゃんとあるんです。証明書みたいなもの。だからこの曲、実は先に作っていたんですよ。それじゃ、この曲コーラスやるのなら、あの人しかいないんじゃないかと」
土「なるほど」

♪火星のように 月のように♪

土「まさに、これ松尾ワールド全開ですね」
杉「松尾節ですね、かつお節に似てますけれども(笑)」
土「やっぱり、さえ子さんのコーラスいいですね。ピッタリですね」
松「僕のソロアルバムで今まで女性コーラスは入ったことなかったんですよ。だから、その意味でもね」
杉「みんな女装して入れてましたよね(笑)」

土「次はどれを」
松「それでは「SUNFLOWER」という曲を。僕、ブライアン・ウイルソンが大好きでね。特に後期が好きで、それに完全にインスパイアされて出来たという」
土「じゃ、さっきのサマー・オブ・ラブの時期からあとくらいの」
松「そうですね。これはサウンドはアビイ・ロード的でもあるんですがね。組曲的なところが。アビイ・ロードにブライアン・ウイルソンが遊びに来たという感じですかね(笑)」

♪SUNFLOWER♪

土「すごいですね。ビーチ・ボーイズでいえば、「サーフズ・アップ」みたいな」
松「前からやりたかったんですけれどね。曲が出来ていなくって。たまたま出来たんですよ。2年前くらいですか」
土「松尾さん、前、この曲ライブでやっていたでしょう。1回だけ、去年。これライブでそのままやるんですものね」
松「そう、去年の夏のライブで1回、できるかどうかと思って」
土「びっくりしたんです。いきなりみんな面喰らってましたけど。すごい完成度高いですね」
松「そうですね、そういう意味では、今回今までから一歩出たという感じがありますね」
土「松尾さんというとブリティッシュというイメージが強いですからね」
松「ちょっとその辺の枠を考えないようなところでね。僕もね、ブリティッシュにこだわっていないんですよ、格好良ければ何でもいいなという方なので、別に」

土「それでは、もう1曲聞かせてください」
松「杉さんがコーラスで参加した曲を。これはですね、僕の中でマッカートニー・テイストですよ。それでマッカートニー・フリークでもある杉さんを呼んでコーラスを呼んで」
土「これに小室さんが加わっていますから4分の3BOXじゃないですか」
松「小室さんは最後に出てくるんですけれどもね」

♪彼女はブルーをワイプアウトする♪


(放送は続きます。この後懐かしの「杉真理のマジカル・ポップ・ツアー」コーナーがあったり、とても楽しい放送でした。FromJUNまま)



reported by NASA  
Rroduced by JUNmama  
Special thanks to NASA☆  


1/24 (土) 27:00〜28:00 (K-MIX)
1/28 (水) 22:00〜23:00 (SKY Perfec TV! STAR digio/ch400)
1/31 (土) 10:00〜11:00 (STAR digio/ch400) 再放送

*上記以外にも以下のコミュニティFM局でネットされます。
★FMわっち(シティエフエムぎふ/78.5MHz) 水曜22:00〜23:00
★FMりべーる(旭川エフエム/83.7MHz) 水曜22:00〜23:00
★FMびざん(徳島コミュニティーエフエム/79.1MHz) 土曜10:00〜11:00

番組ウェブサイト:ゲストの写真もアップされます。
http://mediamax.sumiya.co.jp/yumemati/yumemati.asp


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