2004.02.15UP 


「ようこそ夢街名曲堂へ!」

【ピカデリーサーカス&杉真理 特集】

K-MIX(静岡FM)

2004,01.31(sat.) 27:00〜28:00


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杉「それじゃ、今週もまた続き、行っちゃいましょうかね」
長門(以下長)「じゃ、まずピカデリー・サーカスの「サマー・オブ・ラブ」から聴いていこう」
杉「社長、行っちゃいましょうか」
土橋(以下土)「じゃ、何から行きましょうか」
杉「これは、ちょっとしたこばなしみたいな曲なんですけれど」
松尾(以下松)「こばなしって(笑)」
杉「コーラス陣と僕がかけ合いをやっている曲です。かけ合いといったって、ビールとかそういうのじゃないんですけれども(笑)」
松「漫談じゃないんですから(笑)」

♪B列車で行こう♪

土「いいですね、この最後のどこかで聴いたイントロが」
土「これが、ファーストの「Baby!it's all right」につながるという」
杉「これはね、ライヴのテイクですけれど」
土「ああ、なるほど」
杉「ギターを持ったミュージシャンは信用するなよ、というオチの歌なんで、ですから私たちが」
松「手本を示すと(笑)」
杉「そう、手本を示して、こういう人たちは信用してはダメです、という(笑)」
土「そういうオチなんですか、すごいなぁ〜」
土「こういうブライアン・セッツァー調というか、ロカビリー・テイストの曲というのは今少ないじゃないですか」
杉「そうですね」
土「なかなか貴重な」
松「コーラスもね」
土「このかけ合いがなかなかなんとも言えず」
長「ジェフ・リンがプロデュースしたブライアン・セッツァーみたいな感じだね」
松「うまいこと言う」
杉「さすが」
杉「今のも結構短い曲なんですけれども、今回わりと3分のドラマにこだわりましてですね、ついついピカデリーもやりたいことがいっぱいあると、大仰になっちゃうといやなので、パーツはポップで埋めて、なるべく3分で」
松「シングルで行こうかと、だから12曲はさっと聴けるかも知れないですね」
杉「長くはないけれど、要素は入っているというか」
松「顔は一つ一つ違うというんですかね」
土「凝縮されている感じがね」
長「それがポップスだよね、それから、ジャケットが素敵だよね」
松「これは派手ですよ」
長「開くとポスターになるというね」
杉「これは67年のサマーオブラブというあの辺の色調とかも考えつつ、今の感じを出してと、やってくれたんです。デザイナーの方が」
長「ピーター・マックスだとかね」
杉「そうなんです。開くとシンメトリーで、サイケなんですけれども、パチンコ台にしてもいいという(笑)、しかもメンバーにチューリップもいる(笑)」
松「ちょうど真ん中あたりに入りそうな、玉が」
土「真ん中に上田さんの顔とか描いておかなければならないみたいですね」
松「この派手さがね、また」

土「まさに、このピカデリー・サーカスってメンバーそれぞれの個性もすごく強いですけれども、曲もまさにバラエティに富んでいて、1曲1曲違うテイストで攻めてくるじゃないですか」
杉「そうですね、しばりは厳しいですけれどもね、ブリティッシュ・ポップスではないとこれはダメだというような、何か王シフトのような、ストライクゾーンは狭いことは狭いんですけれど」
松「狭いんですけれども、その中でね、いろいろいかに」
長「最終的なジャッジメントは合議制?」
杉「基本的には合議制ですよね」
松「納得しないのは作っても」
杉「誰かが納得しないとOKは出ない、ハンコを全員が押さないといけない」
土「大変だ、部長さんがいっぱいいるような、中間管理職がいっぱいいるような感じで(笑)、それはたいへんですよね、でもそれだからこそこれだけクオリティの高い、すごい曲がいっぱい詰まったというか、そんな感じがしますけれども」
杉「ありがとうございます」

土「次の曲は何行きましょうか」
杉「これは松尾さんがリードボーカルで、僕がコーラス」
松「途中のコーラスが面白いですよ、牧師さんが言葉を・・・というかそれをコーラスで・・・これ譜割りにするとむずかしいんですけれどもね、これ、ゴドレー&クレーム的なコーラスが聴けますよ」
杉「貧しき時も、病める時も・・・これ口で練習しないとライブで言えないんですよ、噛んじゃうと終わっちゃいますから」
松「手遅れになっているというかね」


♪Wedding Bells♪

杉「ちょっとローラ・ニーロも入っていますよね」
土「僕は、このあいだライブで見たとき、クイーンのような感じを受けたんですがね」
杉「コーラスやっていると楽しいんですよ、これは。大変だと思うと、例の「良き時も・・・」が(笑)やってくるので、油断しないように」
松「安心できないですよね」
土「みんなそこに集中して」
松「ピカデリーの場合、そうですよ。リードボーカルが終わったら安心しようと思ったら、次のコーラスがくる」
土「展開とか、誰がコーラスに入るかとか、複雑ですよね」
松「それは見ていたら面白いんじゃないですか。ライブとか特に。こっちへ行くかと思ったら、次はこっち、だったというような」
杉「だから、照明の人が前、このアルバムを「ちょっと聴いてください」といって1曲だけ聴いて寝ようと思ったけれども、寝られなくなったという」
土「スイッチング大変そうですものね、ボーカルとかスポットを当てなければいけないので大変ですね」
杉「コーラスが何人かいるじゃないですか。スタジオに曲を持ち込んだとき、アイデアとしていろいろなパターンがその場でできるじゃないですか、試せるんで、何パターンかを。その中でいいのを選ぶというのが実際できるので、すごく時間は短縮されますね」
松「同じバンドで何人も歌える人がいるのは、いいところですよね、練習もそのままできますものね、ライブのね」

土「もう1曲次は何行きましょうか?」
杉「今度は、僕の・・・、これ最後の方でしたよね、松尾さんが「杉くん、ソロ少ないんじゃないの」といって」
松「ちょっと見渡すと「あれ、遠慮しているんじゃないの?ちゃんと歌わないと杉ファンが怒るんじゃないか」、みたいな」
杉「あまりそうは思わなかったんですけれども、並べてみたらそうかもしれないということで、せーので、「社長〜」とかいいながら(笑)」
松「さ〜すが、いい〜、泣ける〜、とかいいながらね(笑)」


♪僕の好きな本♪

土「これもいいですね」
杉「小曲ですけれどね、これも短いんですけれども、短いやつがいいかな、なんて」
土「あの、すごく細かいことで申し訳ないのですが、メロディーのサビの所の、メロディーの後ろでキーボードで主メロをユニゾンでいくじゃないですか。あれが好きなんですよ、僕。」
杉「あれは松尾さんが弾いてますね」
土「あれ、「Love Grows」とか」
杉「エジソン・ライトハウスとか」
土「そんな感じですよね」
松「よく言ってくれました」
杉「そう、ああいうのがやりたいなと思ってね」
土「よかったぁ〜、当たったぁ」
松「(拍手)おめでとう」
土「大好きなんで、トニー・マッコウレイものとか」
杉松「あれ、いいですよね」
土「ああいうの誰もやってくれないんで、やって下さいね」
長「そういう60年代、70年代の隠し味がね」
杉松「このうるさい2人にそういわれてね、こっちはビクビクしているんですからね、「社長」とかいいながらもね(笑)」

土「杉さんも、ここのところソロアルバムを出されてるという感じですけれども」
杉「99年にピカデリーをやって、その後に、ソロアルバムを何年か作っていなかったので、どれだけピカデリーが自分に与えてくれたものがあるかということを知りたいということもあって、アルバムを作ったんですけれども、それが「POP MUSIC」というアルバムなんですけれども、コンセプトとしては、僕らデモテープ至上主義みたいなところがあるじゃないですか?昔ティーンエイジャーの頃、多重録音なんていう言葉が言われている頃、「俺に多重録音の機械さえあればすごいのをつくってやるのにな」、なんて今から思えば全然作れることはなかったんですけれども」
松「多重人格じゃないですか(笑)」
杉「で、今はプロトゥールスとかあるし、そういうのが出来る時代になって、なったんだから作ってみろよ、それでティーンエイジャーの自分に聴かせて唸らせられるのが作れるかなというのが自分のテーマだったんですけれども」
杉「あと、ピカデリーをやって、逆にソロでしかできないものとか、ファンの人が杉さんのコーラスワークが好きだといってくれるんですけれども、よくわからなかったんですよ、正直いって自分では。だんだん人に任せていましたから。最初のうちは一人で多重録音とかやっていたんですけれども。じゃ、1人コーラスだったり、自分でリードギター弾いちゃおう、と。ギターリストに全部任せていたんですけれど、デモテープを作るつもりで自分で弾くぞ!という感じで。何回もやり直しができるじゃないですか、じゃ今、やってみようとして作ったのが「POP MUSIC」なんです。」


♪WAVE♪

土「これもいいですね、さわやかで、非常に」
杉「ありがとうございます(笑)」
杉「で、松尾さんのソロアルバムも松尾さんが(ジャケットの)絵を描いているじゃないですか、そういう絵を描く才能が、鉄人28号は上手く描けるんですけれども、それ以外はうまく描けないので、何年か前にオーストラリアでレコーディングしたときに、当時2歳になる前の息子をピナクルという所に連れて行って、そこで僕が撮ったんですけれども、人のカメラで(笑)、その写真がね」
松「その写真が不思議なのよ」
長「合成じゃないの」
杉「合成じゃないです、ちょっと縮めたりはしていますけれども、で、松尾さんが勧めてくれたので、これはいいかと、一度ピカデリーのシングルの候補として別の赤ちゃんの写真もあったんですけれど、この写真も候補としてあったんですよ」
杉「自分の手作りのアルバムなんで、自分の写真を使っちゃおうかと」


杉「で、このアルバムの次に作ったのが、「LOVE MIX」というアルバムですが、このアルバムも好きなことをやらせてもらって、松尾さんにも手伝ってもらっているんですが、いっしょにやっているアレンジャーの嶋田さんという人がいろいろなユニットをやっているんですが、それこそ、クラシックからテクノまでやっている人なので、彼のテクノっぽいのとボサノバを混ぜたような曲を作ってみようということになりました。これ、うちの子供が10〜11歳くらいで、そういえばうちの子供の曲を最近作っていないなと思って書いたんですけれど、最後に子供の声が出てくるんですが」
松「ライブでね、あれなかなか泣かせましたよね」
杉「最後の所ででてきて・・・、あれ、緊張したぁ〜、自分より」
松「でもちゃんと歌っていたよね。杉君の方が緊張していたような」
杉「ほんとに一言だけなんですけれども」


♪Boy〜君が飛んでゆく時

土「最後いいですね、感動的ですね、お話を聞くと。」
杉「そうですね、声変わりしたら歌えなくなりますし」
長「サウダージュしている」

〔ライブの告知がありました〕

♪雨の日はきっと♪

土「今回はピカデリーサーカス&杉真理さん特集をお届けしてきましたが、いかがでしたでしょうか。さて、このコーナーは皆さんからのリクエストにもお応えしたいと思っていますが、今日は何とこのコーナーからスタートです。」


(♪ムーンライト ランデヴー♪ が流れる中)

松「「松尾清憲のポップス泥棒!」ということで、1週間のごぶさたです。やってまいりました。提供は、夢街名曲堂・・・、これおせんべ屋ですか(笑)、そういうことじゃない? なつかしいですね、これ」
杉「聞いていましたよ」
松「やってましたね、好き勝手な曲ばかりかけまくってましたからね、あの頃は。いいのかと思いながら。」
土「冒頭にコントやってましたよね。オープニング劇場という、何か小森のおばちゃまが出てきたりとか」
松「なにかいろいろ、鬼太郎が出てきたりとか。うちのマネージャーが得意だったんですよ。それでくるんですよ。人がしゃべっていたら。邪魔すんなよ、みたいな」
松「杉くんもゲストで来てくれましたよね、ビートルズをやりましたよね」
杉「(ツイストアンドシャウトのコーラスで)ジョンだ〜、ポールだ〜、ジョージだ〜、リンゴだ〜、鬼太郎〜(笑)」
松「谷だ〜というのもありましたね(笑)」
土「ということで、懐かしいところから始まりましたが、松尾さんのお勧めを」

松「今日はですね、最近はアルバムで手に入らないのがCD化されたりするじゃないですか。ちょうどなったばかりで、日本盤じゃないんですが、JOHN HOWARDというイギリスの人で、74年かな、だから昔で言えば、スコット・ウォーカーからの流れがあるじゃないですか、最近ではニール・ハノン=ディヴァイン・コメディというようなポップだけどちょっとデカダンな雰囲気があるという。その中にこの人も入るといえば入るんですが、でもねB級なんですよ(笑)。
アルバム1枚しか出ていないですから。この人のシングルなんですけれど、74年の。」
(松尾さんご紹介のJOHN HOWARD。僕も好きでよくLPを聞いていたのですが、CD化に際してボートラ7曲が追加されているほか、LPとCDのジャケットではちょっと本人の顔の向きが違っていたりして。byNASA)


♪GOODBYE SUSIE(By JOHN HOWARD)♪


土「次は、"マジカル・ポップ・セレクション”ということで、私のお勧めの曲をかけます。今日とりあげますのは、ロイ・ウッドなんかかけてみようかと。」
松「(拍手)いいですね。私がきたからじゃないでしょうね」
土「ロイ・ウッドもたくさんやっていますが、今日はあまりラジオでかからないような曲で「1.2.3」というのをかけます」
杉「Len Barry!」
松「私、それ12インチシングルで持っていますよ。それ、長門さんが昔やっていたパイド・パイパー(・ハウス)で買いました」
長「何か売りつけた記憶ある(笑)」
松「この曲、大好きだったんですよ、僕自分でカバーしたことあって、あ、ロイ・ウッドがやっていると知ってびっくりしました。」
土「実は、僕この曲を知ったのは、松尾さんのラジオでかかって、初めて知ったんですよ。(僕もそうです!byNASA)そういうわけなので、今日はこの曲をかけてみたいと思います。」


♪1.2.3(By Roy Wood)♪


このあと、長門芳郎さんのコーナーに続きました。



NASAさん!レポートをありがとうございました!!
楽しい放送が聞こえてくるようです〜(^^)
「ようこそ夢街名曲堂へ!」いい番組ですね〜〜!!

reported by NASA ☆ thanks!  
Produced by JUNmama  
 


1/31 (土) 27:00〜28:00 (K-MIX)
2/04 (水) 22:00〜23:00 (SKY Perfec TV! STAR digio/ch400)
2/07 (土) 10:00〜11:00 (STAR digio/ch400) 再放送

*上記以外にも以下のコミュニティFM局でネットされます。
★FMわっち(シティエフエムぎふ/78.5MHz) 水曜22:00〜23:00
★FMりべーる(旭川エフエム/83.7MHz) 水曜22:00〜23:00
★FMびざん(徳島コミュニティーエフエム/79.1MHz) 土曜10:00〜11:00

番組ウェブサイト:ゲストの写真もアップされます。
http://mediamax.sumiya.co.jp/yumemati/yumemati.asp


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