2004.03.18UP 


MUSIC DIRECTOR

Fm Port
(新潟県民エフエム放送・79.0MHz)

2004.02.21 23:00〜25:00


Fm Portの「MUSIC DIRECTOR」にご出演!
松尾さんの第10回放送です!

「松尾清憲のマイ・フェバリット・コレクション その9」として
2時間にわたり松尾さんの選曲&DJで放送されました!



ということでMUSIC DIRCTOR!今日のお相手は松尾清憲です。いよいよですね「松尾清憲のマイ・フェバリット・コレクションその9」ですね。
アタクシ個人的には、1月にソロ・アルバムも出ましたし、杉真理さん・伊豆田洋之さんらとやってるピカでリーサーカスも、このまえ、東京に続き、大阪でライブも好評のうちに終えましてですね、きてますね、ノッテます!はい。
今日もですね、古いものから新しいもの、名曲と思われる曲をどんどんかけていきたいと思います。

この番組はロック・ポップス・AOR・R&Bなど、さまざまな音楽ジャンルに精通したプロフェッショナルな選曲家、その名も『MUSIC DIRECTOR』が、音楽の系譜・ルーツなど、とことん音楽を解説する2時間のプログラムです。 今日の担当は、松尾清憲です。

<前半>
1. The Merrymakers 「 Monument of Me 」(1995年)




スウェーデンの3人組。
スウェーデンやデンマークはちゃんとしたバンドが多いですね。
デビュー前にはビートルズの曲を演奏したことも。
ジェリーフィッシュのアンディー・スターマーが数曲プロデュースしたり、
ドラムをたたいたことでもアルバムが有名になりました
(1997年のアルバム「バブルガン」)
2. Edwyn Collins 「 A Girl like You 」(1994年)





スコットランド出身。
ネオ・アコのバンドとして「オレンジジュース」というのがあったのですが
リード・ボーカルのEdwyn Collinsのソロ「ゴージャス・ジョージ」から。
ネオ・アコに加えてブルーアイド・ソウル系がはいっているところが
また一味違うんですけどね。哀愁を帯びたメロディーをもった曲。
アズティック・カメラと同時期デビューなので交流があるそうです。
3. Teenage Fanclub 「 Don’t Look Back 」(1995年)





グラスゴー(スコットランド)出身。
1990年にファーストアルバムを出して、今もやっている息の長いバンド。
ビートルズ・メロディーを引き継ぎながら
3人ソングライターがいて、ボーカルがこの3人がそれぞれとるということです。
4枚目のアルバム「グランプリ」から。
☆1960年代のバンド サマー・オブ・ラブの頃の曲
4. Dave Clark Five 「 You Got What It Takes 」(青空の恋)(1967年)




学生の頃ビートルズをはじめとして、レコードを聴きまくってました。
Dave Clark FiveのアルバムはずっとCD化されずにいたのですが、
やっと最近、シリーズでCD化されて手に入るようになりました。
ロンドン生まれ。
サックスを入れたバンド編成。アメリカで人気が出る。(17曲のヒット)
ブラスをフィーチャーしている曲を。
5. バッキンガムズ「 Mercy ,Mercy ,Mercy 」(1967年)



アメリカ、シカゴのバンド。
ブラスを入れて特徴のあるサウンドを作り出しています。
ジャズの巨匠The Cannonball Adderley Quintetがインストでヒットさせた曲。
作曲はウェザー・リポートのJosef Zawinul。
☆この頃の女性歌手を紹介
6. クロディーヌ・ロンジェ「 It’s hard to say goodbye 」(1968年)






フランス人なんですね〜。ウィスパリング・ボーカル。
アンディ・ウィリアムスと結婚してアメリカでテレビの主題歌を歌い注目。
A&M(レーベル)を支えていた人たちがプロデュースにかかわりアルバムを作成。
フレンチポップスとボサノバ、アメリカンポップスが一緒になったようなアルバム。
ロジャー・ニコルス&ポール・ウィリアムスの作品。
7. ナンシー・シナトラ「 シュガータウンは恋の町 」(1966年)



フランク・シナトラの娘。1961年清純派としてデビュー。
「レモンのキス」「いちごの片想い」などがヒット。
その後、1966年、大人っぽい子悪魔的な雰囲気で登場したシングル
「にくいあなた」が大ブレイク。
☆ぐっと新しめの曲いきますよ
8. The 45S 「 Something Real 」(2001年)



イギリスのフォーピースバンド。
イギリスのベンフォールズファイブと呼ばれていた。
2002年4年に解散。
もっとやっていて欲しかったですけれどもね。
9. JET 「 Look What You’ve Done 」(2003年)


オーストラリア出身の4人組。
逆に恵まれていて、オーストラリアの「オアシス」などと呼ばれ注目される。
デビューアルバム「ゲット・ボーン」から。
10. 松尾清憲 「バルーン」(2004年)








今年、7枚目のアルバム「SPIN」が出ました。
一週間が7日という具合に、ひとつの周期でしょう?
今までの松尾清憲の総決算&次の新しい松尾がはいっています。
草原に佇む松尾清憲のジャケットも気にいっています。
一歩踏み出して次のフィールドにいってる松尾が出たんじゃないかと思うのですが。
作詞はサエキけんぞう。ギターはムーンライダーズの白井良明。
気球を見上げているヨーコとジョンの写真が印象的で
インスパイアーされて詞ができた曲です。

<後半>

1. カフェ・ジャックス 「 Dark Eyed Johnny」(1977年)









後半最初の曲は、ちょっとマニアックなバンドかな。1970年代のバンド。
当時はフィル・コリンズが参加しているので話題になって、
プロデューサーがルパート・ハイン。
日本でもCD化されましたので、デビューアルバムの「ラウンド・ザ・バック」から。
スコットランド出身。
この時代はテクノポップが流行っていたのですが、その中で
大英帝国でありながら、無国籍な雰囲気のアルバム。
ムーンライダーズの「ヌーベルバーグ」を、この曲を聴くと思い出しちゃうんですけどね。
☆イギリスの深い森の雰囲気
2. ダンカン・ブラウン「 Give Me Take You 」(1968年)






惜しくも1993年に46歳で亡くなってしまったのですが。
つまびくようなギターがいいですね。
デビューアルバム「Give Me Take You」から。
1976年にピーター・ゴドウィン・ショーン・ライオンズと作った
「メトロ」というバンド、これもまたいいんですけどね。
ナイーヴなボーカルで、
ポール・マッカートニーのアコースティックな曲に通じるものがあります。
3. アル・スチュアート「スペインからの便り」(1972年)





英国王家の名門に生まれる。
放送禁止になったこともある赤裸々な詞とギターで、私小説ラブソングと言われている。
その後、ポップに移項するのですが、その前の作品。
アルバム「オレンジ」からシングル・カットされた曲。
キーボードのリック・エイクマンの技が光るんですよ。
☆ニューヨークを拠点にして活動しているバンド
4. テレビジョン「 Venus」(1977年)









ヴェルベット・アンダーグラウンドを生んだ街

ニューヨーク・パンクの最先端にいたグループのひとつ。
1973年夏に結成される。
デビューアルバム「マーキームーン」からの曲。
2枚のアルバムを出して、満月の夜に解散してしまった。
その後のバンドに与える影響力が多くて、
トムバレーンの研ぎ澄まされた詞とボーカル、
そして絡まってくる緻密で自由なギターが、
ちょうど今のレディオ・ヘッドやコールド・プレイの雰囲気に通じるサウンド。
5. They Might Be Giants 「 Snail Shell」(1994年)





1986年にニューヨークでデビュー。今も現役で活躍しています。
かなりオタク的なバンドなんですが、
オースティン・パーワーズ・デラックスのドクターエイブルを作曲・演奏したり
グラミー賞も受賞したこともあるという。
アルバム「JOHN HENRY 」から。
☆60年代の少し変わったバンドを
6. The New Vaudeville Band 「 A Nightingale Sang in Berkeley Square 」(1967年)


一番知られているのが「ウィンチェスターの鐘」
古き良き時代風のサウンド。
この曲は、ビートルズの「When I'm sixty-four」の雰囲気もあったりします。
7. Graham Gouldman 「The Impossible Years 」(1968年)



当時20代だったのですが(70年代には「10cc」のメンバーとなる)
ホリーズの「BUS STOP」やヤードバーズ「FOR YOUR LOVE」、
ハーマンズ・ハーミッツの曲を書いたりしてすごい作曲家。
ソロ・アルバム「The Graham Gouldman Thing」から。
☆次はアメリカから
8. Don Mclean 「アメリカン・パイ」 (1971年)



マドンナが最近カバーしましたね。
大ヒットしたんですよ。当時僕もアルバム買いました。
詞が変わってるんですよね、ビートルズのことが出てきたり。
長い曲なんですが。(8分30秒)
9. 松尾清憲 「シュプール」(2004年)






松尾清憲ソロ・アルバム「SPIN」から。
BOXからの音楽仲間、小泉信彦君と前のアルバム「ハローシェイクスピア」から
アレンジを一緒にやってるんですが、
今回2枚目で、油がノッテてきたという感じで冴えてます。
武藤祐生さんの生の弦もはいっていて、この曲は特に雪のイメージと
だぶってこの時期とてもいいんじゃないかと思います。
10. Elvis Costello with The Brodsky Quartet
    「 Jaksons , Monk And Rowe 」
(1993年)




僕の好きなイギリスのアーティスト、エルビス・コステロが
弦楽四重奏団と一緒にやったというアルバム「ジュリエット・レターズ」から。
これはシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を題材にしているんですけれどもね、
なかなかレベルの高いアルバムです。


ということで、お相手は松尾清憲でした。それでは、また!

reported by JUNmama  
special thanks to MATSUOchannel☆  
 

  



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