2004.05.18UP 


MUSIC DIRECTOR

Fm Port
(新潟県民エフエム放送・79.0MHz)

2004.04.10 23:00〜25:00


Fm Portの「MUSIC DIRECTOR」にご出演!
松尾さんの第12回放送です!

「松尾清憲のマイ・フェバリット・コレクション その11」として
2時間にわたり松尾さんの選曲&DJで放送されました!



お待たせしましたっ!きてます!確実に今日も、松尾清憲が。
今日は「松尾清憲のマイ・フェバリット・コレクション」その11回目ということになります。今日もですね、マニアックなものから古いもの、新しいものなど、用意しています。
ちょっとメニューを言いますと、僕の好きなディバイン・コメディの新譜からや、ビートルズのスタジオライブ、あるいは、スティング率いるポリスの曲などもかけてみようかと思っております。

この番組はロック・ポップス・AOR・R&Bなど、さまざまな音楽ジャンルに精通したプロフェッショナルな選曲家、その名も『MUSIC DIRECTOR』が、音楽の系譜やルーツなど、とことん音楽を解説する2時間のプログラムです。 今日の担当は、アタクシ、松尾清憲です。

<前半>
1. リチャード・オレンジ「 All The Way To China 」(2002年)






今日の1曲目は、いきなりマニアック。
わりとCDは手にはいりにくいかもしれないのですけれどもね。
リチャード・オレンジ(ザイダージというバンドでデビュー)は、いろんな人に曲をかいてるんですが
今日かける曲はシンディ・ローパーがとりあげて、映画「バイブス〜秘宝の謎」の主題歌になった曲を自ら歌います。
アルバム「ビッグ・オレンジ・サン」の中からの1曲です。
リチャード・オレンジのHPを通じて購入可能というアルバムです。
☆新しいところで
2. Pennebaker「 Bending The Rules 」(2004年)



スウェーデンで活躍するピアノトリオなんですが、リーダーがビヨン・オクビスト。
バンド名はマーロン・ブランドの母親の名前からつけたそうですよ。
好きなアーティストがエルビス・コステロや、ディバイン・コメディなど。
時間の流れに惑わされない曲創りをしたいとのこと。
3. Scissor Sisters 「 Mary 」(2004年)



そそるバンド名ですけれども。
僕の友人の間でも注目されていて、雑誌などでも、2004年期待の新人との評価。
デビューアルバム「シザーシスターズ」より。
このアルバム、いろんなタイプの曲がはいっています。

4. Divine Comedy 「 Absent Friends 」(2004年)









ディバイン・コメディの新譜が出ましたね〜。
好きな、いいアーティストは何回でもかけますよー。
前のアルバムは今までのニールハモンの音とは違った感じがしていたんですが
今回は帰ってきたなって感じがしますね。ストリングス大活躍で。
ディバイン・コメディは北アイルランド出身のニール・ハモンのソロユニットというようなものですが。
ベン・フォールズのオープニングアクトとして、ギター1本でアメリカを回ったそうです。
アルバムタイトルは「Absent Friends」
好きなアーティストがインタビューに載っていたのですが、
「ニーナ・シモン」、「クルト・ワイズ」、「スコット・ウォーカー」、最近では「ルーファス・ウェインライト」と
繋がってますね〜このへん。面白いですね。
5. Walker Brothers「 太陽はもう輝かない」(1967年)



スコット・ウォーカーの歌声をかけましょうね。
アメリカ人なんですが、イギリスに活動拠点を移してヒットしたという。
1967年、日本でも異常な人気でしたね。その頃九州でライブを観ました。
デビッド・ボウイもスコット・ウォーカーが好きだそうです。
僕も、スコット・ウォーカーの声が好きでね、好きな声のベスト3にはいるアーティストですね。
☆女性の声にいきましょう
6. メアリー・ジェーン・ラモンド「ビューティフル・メアリー」(1999年)


コアーズというグループが出てケルト音楽に興味を持った人も結構増えてきてますね。
スコットランドの伝統を今もなお色濃く残しているケーブブレトン島の歌姫で、
「希望」というアルバムは1曲を除いて全曲スコットランドの伝統歌なんですが、
そのアルバムの1曲目をかけたいと思います。なかなかいい感じです。
7. ローラ・ニーロ「 And When I Die 」(1967年)






孤高のシンガーソングライターと呼ばれていました。
1970年代は結構ブームがあって、才能がありながらも大スターにはなれなかったんですが、
作品はいろんなアーティストがとりあげて、ローラニーロがかいた曲に
ビッグ・ヒットが多いんですよ。
例えば、フィフス・ディメンションの「 ウエディング・ベル・ブルース 」や
スリードッグナイトの「Eli's Coming」、ブラッドスウェット&ティアーズ「And When I Die 」など。
彼女のデビューアルバム「More Than a New Discovery」から。
☆元祖モッズとネオモッズ
8. スモールフェイセス「 Itchycoo Park 」(1967年)



中心人物はスティーブ・マリオット
スモールフェイセスというバンド名の由来は、クールなヤツというフェイスに
メンバー全員が小柄だったところからスモールがついたという。
イギリス第3位。
9. Secret Affair「 Don’t Look Down 」(1979年)


イアンペイジ率いるバンド。
アルバム「グローリーボーイズ」から。
ジャムと同じく1982年に解散したのですけれども。

10. 松尾清憲「涙はジクソーパズル」(2004年)





「SPIN」は邦楽ファンだけでなく、洋楽ファンでも聴いてる人が多いそうで、
嬉しいですねー。
今までのフィールドから一歩出たような、いろんな試みを行っているんですが、
この曲は、僕自身の中でも異色な作品で、めずらしく50'sテイストの曲です。
以前に「OH!キャロライン」という曲があったのですが、それほどないんですよ。
ビートルズ初期のようなリードボーカルとコーラスのかけあいのある曲です。
11. The Beatles 「 Soldier Of Love 」(1963年)



 
そのビートルズを次にかけたいと思います。
スタジオライブです。
アーサーアレキサンダーが1962年にヒットさせた曲をビートルズがカバー。
リードボーカルがジョン。これがまた、ジョン好みのメロディーだなとつくずく思います。

<後半>
松尾清憲のマイ・フェバリット・コレクション、その11回目ですけれどもね、
この番組があって、僕も、昔の曲をもう一度調べ直したり、新しいバンドの曲を聴いたりして、結構勉強になってますね、僕にとっても。

1. Camel 「 Snow Goose 」(1975年)



イギリスのバンドですけれども。
アンディ・ラティマーの泣きのギター、ピーター・バーデンスの弾くキーボードがからみあうところが特徴。
アルバム「 Snow Goose 」から。
☆エリオット・スミス
2. Elliott Smith 「 Son Of Sam 」(2000年)





ネブラスカのオマハ生まれ。
1994年ソロデビュー。「グッド・ウィル・ハンティング」の主題歌「ミス・ミザリー」で
アカデミー賞主題歌賞にノミネートされ注目を浴びる。
1998年、メジャーデビュー作「XO」発表。
2000年発表の「Figure 8」はいろんなタイプの曲がはいっています。
2003年10月34歳で他界。
3. Elliott Smith 「 Because 」(2000年)


もう1曲。「Figure 8」から。
「アメリカン・ビューティー」のサントラにも収録されています。
ビートルズ「ビコーズ」を自らカバーしています。
☆ビーチボーイズ&ブライアン・ウィルソンのフォロワーズ
4. The High Llamas 「 Cookie Bay 」(1999年)



「スノーバグ」からの1曲。
ビーチボーイズの後期やバンダイク・パークスに影響をうけて、オーケストラを多用した
サウンドや、独自の世界を作り上げています。
中心メンバーはショーン・オヘイガン。
5. ジャン&ディーン「パサディナのおばあちゃん」(1964年)




フォロワーズというよりも、ビーチボーイズが活躍していた頃、
一緒に活動していた、ジャン&ディーン。
60年代といえば、東海岸が音楽の中心だったのが、サーフィン&ホットロッドブームで
ウエストコーストの存在価値がぐっとあがった頃。
アメリカで第3位。(シングル)
原題は「The little old lady」ですからね、イメージがずいぶん違いますよね。
6. ハニードリッパーズ「 Sea Of Love 」(1984年)








メンバーすごいですよ。
ロバート・プラント、ジミー・ペイジ(レッド・ツェッペリン)、ナイル・ロジャース(シック、プロデューサー)、そしてジェフ・ベック(ヤードバーズ)という。
1984年に出したアルバム「ヴォリューム・ワン」。ヴォリューム・ツーが出るかと思ったら出やしない。
これっきりってかんじですが。やってる曲が全曲オールディーズの名曲をやってるというところが面白くて
当時はラジオとかでよくかかってました。
オリジナルはフィル・フィリップス&ザ・トワイライターズの1959年のヒット曲なんですけれどもね。
7. Tears For Fears 「Advice For The Young At Heart 」(1990年)



前に一度ご紹介しましたけれどもね、
今はいってきた情報によりますと、ティアーズ・フォー・フィアーズ(カート・スミスとローランド・オーザバル)が
また一緒になって新作ができてるらしいという。これが、すごくいいそうです。
新譜を待つというかんじで、この曲を紹介します。
8. The Semantics 「 Coming Up Roses 」(1993年)





このバンドはあの、オーズリーが組んでいたバンドです。
アルバム・タイトルが「パワー・ビル」
このバンドを知ったのは、3人グループなんですが、ドラムがリンゴ・スターの息子ザック・スターキーで
どうなんだろうと思って買ってみた思いがあります。
オーズリーがソロアルバムでこの曲をまたやってましたね。本人も気に入ってるんでしょね、きっと。
☆スティングの歌声
9. Police 「 Roxanne 」(1978年)








ポリスは、パンク・ニューウェーブが盛り上がっていました70年代(1977年)に結成。
レゲエやアフリカの要素もとりいれて、他のパンクバンドとはちょっと違うんですよね。知的というか。
ベース・ギター・ドラムというスリーピース。シンプルなんですけれども、3人がすごく上手くて。
デビューシングル。
この曲はイギリスでは、売春婦の歌だから放送禁止。セカンドシングルはテーマが自殺なんで
これも放送禁止になったという。
デビューとしては、いろいろありましたけれども、この「ロクサーヌ」はアメリカで火がつきまして
それから、かなりヒット曲を出しましたね。
10. Sting 「 The Ballad Of Mac The Knife 」(1985年)




さきほど、ディバイン・コメディの好きなアーティストに「クルト・ワイル」とありましたが、
そのドイツの作曲家、クルト・ワイルの曲をいろんな人がカバーしているアルバムがありまして、
「ロスト・イン・ザ・スターズ〜ザ・ミュージック・オブ・クルト・ワイル」から。
オペラ、ミュージカルの作曲家なんですけれども、ロック界の人にも人気が高いですね。
この曲はみなさん、聴いたことがあるかもしれませんね。「マック・ザ・ナイフ」です。

11.松尾清憲「亜熱帯の記憶」 (2004年)




「SPIN」の中に1曲、ゲストコーラスで鈴木さえ子さんが参加しているインストの曲があるのですが、
僕は意識していなかったのですが、何人かが、「クルト・ワイルに通じるところがある」と言っておりましてですね、
そういうわけで、「マック・ザ・ナイフ」の後にかけようかなと思いました。
12. Monochrome Set 「 The Ruling Class 」(1988年)



このバンドはインド系のイギリス人、ビドが率いるバンドなんですが
なかなかいいメロディーをもってまして。
声が僕の大好きなキンクスのレイ・デイビスに似てるので親しみやすいです。
アルバム「Westminster Affair 」から。
13.Momus 「 Bluestocking 」(1991年)



ゲンズブールを敬愛しており、日本フリークで、日本にも住んでいたことがあるそうです。
スコットランドの人なんですけれどもね、カヒミ・カリィのプロデュースもしたりしています。
サウンド的にはかなり独自な世界を築いております。
「Hippopotamomus」から。


ということで、今日のミュージック・ディレクター、お相手は松尾清憲でした。
それでは、次回、また。

reported by JUNmama  
special thanks to MATSUOchannel☆  
 

  



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