深い黒

music/T.K. lyrics/T.K.


壊れかけた一つの瓶を
心の片隅にうずめて
思い出には漆黒の闇を
光照らす勇気かけらもなく

吐き気のしそうな孤独の憂鬱
気絶しそうな無音の中
凍り付く指先ではつかめるものがない
瞼閉じたそこには昔という骸

置き去りにされた落ち葉ただ見つめ
雨降り閉ざした景色の中

凍り付く掌では叶えるものがない
限り無く突き刺された
胸の氷柱を消し去るまで

闇夜に浮かぶ一輪の華
閉じ込めるべき場所もなく
孤独を消して無音を消して
この指先に掌に温もりを

「凍えた体が求めている物は闇より作られし虚像でした…」

凍り付く苦しみには
与えるものがない
心の中の瓶はきっと壊れはしない

壊れかけた一つの瓶は
闇をつくり 闇を纏い
この深い黒 蝕んでゆく
凍て付き果てる体 永遠に…

瞼閉じた その世界には
心に浮かぶ 一輪の華
思い出には漆黒の闇を
光照らす勇気深く 黒く


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