ワイルド7全話ストーリー(全25回)


1.復讐のヘアピンサーカス 脚本 佐治乾  監督 長谷部安春 (S47.10.9)  悪党のみで組織された秘密警察ワイルド7。リーダー峰岸徹は悪党によって  全身ハチの巣にされて死亡。  逆上した弟小野進也は少年院を脱走。ギャング共をブチ殺す。  そんな彼も刑を逃れるためワイルド7に入った。
2..死を呼ぶヘルキャット 脚本 蘇武路夫 佐治乾  監督 長谷部安春(S47.10.16)  ヤクザのおっさんに親父を殺された中山麻里が登場。ヘルキャットと名乗り、  ウインチェスターを片手に皮ジャン姿でバイクを乗り回し、ヤクザ共を射殺。  ヤクザの背後の組織を追っていたワイルド7と真っ向から対立。特撮物に良くある  どこかで見たような場所で小野進也と撃ち合い、落下して死亡。  その中山麻里が実にいい感じである。
3.恐怖のブラックスパイダー 脚本 神波史男 佐治乾  監督 野崎貞夫(S47.10.23)  謎の犯罪組織ブラックスパイダーが動き出した。  手始めに川津が毒蜘蛛によって襲われる。  待機中のワイルド7に襲いかかるまぼろし将軍。奇怪な容貌は変装だったとは。  よけいに目立つぞ。  彼の操る毒蜘蛛により小野進也を殺そうとするがまぬけなことに自分が蜘蛛に刺されて  死亡。  ワイルド7とブラックスパイダーとの超ハードかつ行き当たりばったりな戦いが始まった。
4.狙われたミサイル 脚本 高畠久 佐治乾  監督 野崎貞夫(S47.10.30)  空輸されてきたミサイルを巡る攻防戦。村上冬樹博士(ガス人間第1号!)&kkk装束の  公害Gメン尾崎はミサイルで東京を吹っ飛ばそうとするがワイルド7によって  ぶち殺される。東京の平和は守られた。
5.怪力ヘラクレス 脚本 蘇武路夫 監督 長谷部安春(S47.11.6)  またケッタイな博士が登場。ヘラクレスの銅像を動かして(一体どんな方法で!)  犯罪を犯す。  川津は隊員に銅像のヘラクレスの写真を見せるがどうみても動いていたのは  レスラー上がりの大部屋俳優だ(笑)
6.洗脳された映子 脚本 永原秀一  監督 江崎実生 (S47.11.13)  本文参照
7.マルコムを処刑せよ 脚本 佐治乾  監督 江崎実生(S47.11.20)  ベイルートから銀行強奪のプロ、マルコム1が来日した。 「どんな手段を使っても殺せ」と命令する川津。小野は空港でマルコムを処刑し損ねる。 「あの女はマルコムじゃない」  女は実は運び屋兼エンジニアで、本当のマルコムはコンピューターであった。  (ただどう見てもただの電飾にしか見えず、音声も無理にピッチチェンジして女の声を  低くしただけのものである。逆スマーフ男組(笑)エレクトロだ!)  小野進也は電源を切り配線を破壊してマルコムを葬り去る。
8.復活したマルコム 脚本 佐治乾  監督 野崎貞夫(S47.11.27)  マルコムは復活した。銀行襲撃を企て、再度ワイルド7に挑戦。博士を電気椅子  (自動あんま機を銀色に塗ったもの)に縛り付けて車で移動するも手榴弾により  爆破され完全に処刑された。
9.マシーンガン・ロック 脚本 上原正三  監督 野崎貞夫(S47.12.4)  本文参照
10.卍・コンテナ  脚本 中西隆三  監督 六鹿英雄(S47.12.11)    ステン・ガンによる犯罪が続出。ブラックスパイダーによる武器横流しを調査していた  ワイルド7の前に現れた卍(本当は卍ではなく、当時MGCボンドショップで売っていた  ナチのステッカー)をつけたコンテナ。  小野進也の友達の新聞少年をひき逃げする。小野は逆上。  「今日限りで辞めさせてもらう、退職金としてバイクはもらってくぜ。」  と警視正のバッヂを川津に叩き返す。おいおい、拳銃も返せよ(笑)  ナチのステッカーの付いたコンテナはブラックスパイダーの武器輸送車で  あった。当然銃撃戦。親玉は意外な人物であった。(本当に予測不可能。)
11.200km/h心中  脚本 上原正三  監督 六鹿英雄(S47.12.18)  旋盤工団次郎&お嬢紹瑛が突如米軍兵からマシンガンを強奪  (何故かトンプソン、考えてみればM16はその2年後に新発売されたので仕方がない。)  銀行強盗の限りを尽くす。そんな二人がたまたまブラックスパイダーの兵器工場に  入ってしまったのが運の尽き。それを追うワイルド7により工場は爆破されたが、  二人はひたすら湾岸線を走り無意味にアメリカを目指し逃避行を続ける。  ほとんどボニーとクライドの翻訳版みたいになったが、お約束通り最後には  工場を破壊されて怒るボス上西弘次に二人とも射殺される。
12.悪魔のライダー  脚本 神波史男  監督 野崎貞夫(S47.12.25)  本文参照
13.両国死す!!  脚本 馬嶋満  監督 野崎貞夫(S48.1.1)  小池雄介がブラックスパイダーのワナにはまり死亡。一人ずつばらしてワイルド7を  抹殺しようという作戦でヘボピーも重傷を負う。  責任を感じたマイケル中山は永井政春とともに弔い合戦とばかりに悪党共をぶち殺す。  小池雄介は番組降板のため最後まで姿を見せなかった。  又、正月に放送されたので「縁起でもない!」と世間から轟々の非難をあびた。
14.カービン・シャドー  脚本 蘇武路夫 高畠久  監督 長谷部安春(S48.1.8)  アメリカからスゴ腕の殺し屋カービンシャドーこと「ちあきなおみの旦那」郷瑛冶 (本当はかねへんだが、該当する文字が無く、変換不能)が来日。  ジーパンを殺した男手塚茂夫と銃の勝負に挑む。  この回からモヒカン(ジョージ津川)が小池雄介に変わって登場。  突然負傷したと見せかけた腕でメンバーと対面。「敵を欺くにはまず味方から」と  ほざいていたが、普通そんなことしたら誰も信用してくれないぞ。  だが彼のこんな芸風はこれ一発で終わった。
15.スパイダーから来た女  脚本 蘇武路夫 高畠久  監督 長谷部安春(S48.1.15)  マイケル中山がサーカスでの相棒の妹集三枝子と対面。彼は空中ブランコの失敗で  相棒を殺してしまった過去を持っていた。  マイケルは三枝子に惚れていたが、皮肉なことに女はブラックスパイダーの手下に  なっていたのだ。  三枝子のボスはイナズマンFの荒井さんこと上野山功一。マサカリのようなもみあげが  イカつくてかっこいい。結果的には三枝子はマイケルを許すが上野山に射殺される。
16.アローファイアー  脚本 蘇武路夫  監督 六鹿英雄(S48.1.22)  金塊輸送の任務につくワイルド7。囮作戦で目を欺くがブラックスパイダー尼僧部隊に  急襲される。  マイケルと永井は監禁されるが再びワイルド7によって金塊は取り戻される。  最終的にはフォーメーション「アローファイアー」によって敵を全員皆殺し。  金塊は無事に届けられた。
17.やさぐれ非常線  脚本 上原正三  監督 六鹿英雄(S48.1.29)    ニセワイルド7が登場。マシンガンを乱射して殺人を犯す。  証人に現職の刑事がいたため当然全員逮捕。彼等のアリバイもブラックスパイダーに  消されていた。計画的なワナに気づいた川津は全員を脱走させる。  警察に追われるワイルド7に射殺命令が下る。  刑事は金をもらいブラックスパイダーの手下になっていた。  ニセワイルドと本物との銃撃戦。ただひたすら死体の山が築かれていく。  当然のごとくワイルド7が生き残った。
18.赤い星を狙え  脚本 神波史男 松下樹夫  監督 長谷部安春(S48.2.5)  潜入刑事が額を一撃で撃ち抜かれて殺された。  彼はブラックスパイダーの赤い星作戦を追っていたのだ。  赤い星作戦とは何か?その時波止場に密輸グループ一味が集結。メンツは犬彦さんこと  二見忠男だ。  小野進也&マイケル中山は彼らをいきなり襲撃して全員射殺。  工業用ルビーの入ったアタッシュケースを押収。川津の指示で警察署で保管することに  なった。当然のごとく警察署が襲撃され全員が射殺される。  これはブラックスパイダーのアジトを探る為の川津のワナだったのだ。  多少の犠牲を払っても任務を遂行するやり方に当然全員反発。  「どうせ俺たちは消耗品だ!」とつかみ合いになる。  アジトでは女ボスがルビーを使用してレーザーガンを試射していた。  赤い星作戦とはレーザーガン部隊を結成し東京を蹂躙しようという作戦だったのだ。  ちゃちいレーザーガンではあるが射程距離1万メートルで5000度の高熱を発する  恐るべき威力(笑)を持っている。  ワイルド7登場!当然銃撃戦。  ボスはレーザーガンで立ち向かうが小野進也の敵ではなかった。
19.スポーツクラブ殺人部隊  脚本 馬嶋満  監督 長谷部安春(S48.2.12)  アジア協力開発機構の要人が暗殺された。ジャージ姿で駆け寄るマヌケな、  いや素早い動きの男はガードマンはなぎ倒し、要人を瞬時にデリンジャーで  撃ち殺したのである。  又、彼は拳銃の弾丸をかいくぐって見せる芸当をやってのけたのだ。ただ者ではない!  よく見ると小野進也のダチであった東美行である。驚愕する小野。  足どりを追ってワイルド7出動。永井が潜入して見た物は面白い、  いや恐るべきものであった。  渋い声の声優森山周一郎がコーチとしてスポーツマンの殺人集団を育て上げていたのだ。当然永井は監禁される。突入するワイルド7。お約束通り全員射殺。  最後に東と永井の一騎打ち。辛くも永井が勝利する。決着を付けたのは風だった。
20.殺してやる!!  脚本 神波史男 松下樹夫  監督 六鹿英雄(S48.2.19)  ブラックスパイダーを脱走した男が病院で看護婦に殺された。小野進也は車を追う。  ところが途中で金をもらって運送屋に代走を頼まれた男と絶妙なタイミングで車が  スリ変わった。問答無用で運転手を射殺する小野。  ところが運転手はブラックスパイダーとは無関係な別人であった。絶句する小野進也。  事務所に帰るとその弟が待っていた。「殺してやる!」と小野を執拗につけ狙う。  そんな彼をブラックスパイダーがスカウトした。対決する弟と小野。  結局はいつものようにやっぱり銃撃戦。  ブラックスパイダーの幹部の正体は兄を代走させた運送屋のおっちゃんだった。  はめられたのを知った弟は逆上するがオヤジに射殺される。  怒った小野進也はオヤジの額を一撃でブチ抜く。それでも収まらない怒りのせいか  オヤジの死体をマシンガンでメッタ撃ちにしてやりきれないまま終了。
21.誘拐の掟  脚本 蘇武路夫  監督 六鹿英雄(S48.2.26)  保険会社の警備員織本順吉の息子が誘拐された。犯人は3億円の身代金を要求。  尾行の警官は全員射殺されワイルド7出動。  社長は光明寺博士こと伊豆肇。非常事態として3億円が用意される。  ところが相手は裏を欠いてまんまと3億円を強奪。ワナを張る川津。  実は織本はブラックスパイダーの回し者であった。  アジトを発見。ボスはブラック将軍こと丹羽又三郎。「おゆう」をやっていたころの  陣内にそっくりのちんぴら演技が光る人だ。ワイルド7登場。  やっぱり銃撃戦となる。織本は子供を守るため丹羽を裏切り、射殺された。
22.奇襲!トライアル作戦  脚本 上原正三  監督 野崎貞夫(S48.3.5)  ブラックスパイダーによるポンペイ作戦が実行された。ニトロを強奪して全世界を  壊滅させるという恐ろしい作戦である。  楽しげに演歌を唄いながら運転しているトラックの運ちゃんはウルトラセブン上西弘次。そこに現れた  ブラックスパイダーは帰ってきたウルトラマンきくち英一と久野征四郎である。  こんな青空あきお系の人がウルトラマンに入っているとは思ってもいなかったぞ。  ニトロを巡る強奪戦が始まる。偶然道路にいた親子連れを襲撃して子供を拉致する  きくち英一。ワイルド7は手が出せないまま硬直状態が続く。  最後は川津の用意したトライアルマシンで先手を打ち、全員何とか皆殺しにして  無事子供を取り返した。
23.裏切りの星を撃て!  脚本 池端俊策  監督 野崎貞夫(S48.3.12)  小野進也のニセ物が登場。自分のケリは自分が付けるということで  ニセ物との対決になる。  激しいもみ合いでどっちがどっちか分からない。相手に銃を向ける小野進也。  射殺する前に恨み言を相手に言う。その瞬間川津の銃口が火を吹いてニセ物を射殺。  「本物なら何も言わず射殺していた。奴はニセ物だ」間一髪命拾いした小野進也。  だが本物もよく無駄口を叩いていたと思うが・・・・
24.バラの弾痕  脚本 永原秀一 武田宏一  監督 長谷部安春(S48.3.19)  ブラックスパイダーはワイルド7を壊滅させるため殺し屋を雇った。  口の聞けないババアに育てられ殺人訓練を受けた太田とも子である。  もう殺し屋がいやになったとも子は脱走。追われたところを仕事をサボっていた  小野進也に助けられる。  連れ戻されたとも子はババア&そのババアのセリフを棒読みする不気味な執事と  取引きしワイルド7をワナにはめる。当然銃撃戦。  どうしても小野進也はとも子が撃てない。最後とも子は一人生き残ったが、  死ぬ前のババアに射殺されて終わり。
25.スパイダーの最後  脚本 佐治乾  監督 長谷部安春(S48.3.26)  ブラックスパイダーのボス山本麟一がパリから日本に来た。  今こそブラックスパイダーを潰すチャンスとあせる川津。  対する山本は真理アンヌを拉致。拷問音声を聞かせてアジトから退却することを  ワイルド7に要求。  真理アンヌは犠牲にしてもかまわんから突っ込めと命令する川津に全員が反抗。  警視正のバッチを叩き返して退却するも山本麟一が真理アンヌを射殺。  お約束通り全員ブチ殺すワイルド7。  全てが終わったあと川津は全員にクビを言い渡す。  警視正のバッチにダイナマイトを巻き付けて一気に吹き飛ばした。  全25回の戦いは終わったのである。


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