理科実験を楽しむ会
もっぱら ものから まなぶ石井信也と赤城の仲間たち 
 回転磁界(その5) E-24 No47  2007年5月24日(木)
(0)電流電源
(1)振動磁界で磁石ごまを回すには、家庭電源を使います。
  通常は、スライダックで100Vの電圧を10V程度に下げて使いますが、
  そんなものは、そんじょそこらにはありません。そこで…。
(2)ダイソーで延長コードを買ってきます。導線の片方を途中で切って、
  その両側にみのむしクリプをはんだづけし、通常はショートさせておきます。
  これを<半延長コード>と呼ぶことにしました。これで家庭用電気器具を「使い」ますが、
  クリップにコイルをつなぐと、コイルには、電気器具と同じ電流が流れて、振動磁界が得られます。
(3)100Wの電球では、100W=100VΧ1A で、コイルにも1Aの交流が流れます。
  写真は0.6mmφ、100Tのコイルに1Aの電流を流して、前号(No46)に
  記録したローターを回したものです。場の方向が幾分ずれていますが、この程度ではOKです。
 
蛇足
 [1] 700Wのポットを使ってみました。磁石は調子よく回っていたのですが、
   途中で、急に止まってしまいました。ポットが加熱から保温に変わったのでした。
 [2] 普通、電源を使う時には、電圧を決めてからにします。上に述べた「電源装置」では、
   使いたい電流が流せるような電気器具を選ぶことになります。
   それで、この装置を<電流電源>と呼ぶことにしています。
 [3] いくつかの、電気器具を同時に使うときには、3口のソケットを使います。
   写真の加熱器は300Wで、別に500Wのものも使っています。
   これに100Wの白熱電球を併用すると、1、3、4、5、6、8、9Aの電流が使えることになります。
  
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shinya@aqua.dti2.ne.jp. 石井信也
100W 300W