理科実験を楽しむ会
もっぱら ものから まなぶ石井信也と赤城の仲間たち 

 数える(その3) O-3  No57            0782()

 

(0) モル 2 

(1) 地球上の水の分子数を計算してみました。

    地球上には 14km3 の水があると云われています。 その97%が海水だそうですが、
     水の全量と海水の量を同じとみて

     14[km3]1.4×10×10exp8×(10exp3)exp3×(10exp2)exp3[cc]1.4×10exp24[cc]  

     コップ酒の容器をを 1合=180cc とし、 この容器で海水を汲み上げれば何杯になるか
     といえば、

     1.4×10exp24/1800.8×10exp228×10exp21[]   

    水は18g、18cc1molなので 1.4×10exp24/18[mol]0.08×10exp24[mol]

   =8×10exp22[mol](8×10exp22)/(6×10exp23)[mol][mol]0.1[molmol]

(2) ネットの情報によると、 30億光年内部の星雲の数は約40億個、銀河系内部の星の数は
     2000
億個とあります。 だから、 宇宙の星の  数はおよそ、

    40×10exp8×2000×10exp88×10exp201/1000[mol]個で 約1mmolです。
    
mmolは ミリ・モル の意味です。

 

[蛇足]

[1] 曾呂利新左衛門が、 太閤から、 何かのご褒美として欲しいものを所望せよと言われたとき、
   1
粒から始まって、毎日2倍の数の米粒を欲しい(何日間だったかは忘れた)といったという
    「お話」があります。 
  
初めの日に1, 2日目に倍の2粒、 …、このように続けて  いくと、1mol粒になるのは

   2expx6×10exp23   xlog2log623  x23.4771/0.301079 

   計算機で、 1に続いて  ×2=  の操作を79回続けたら 6.040×10exp23 になりました。
  尤も、 途中で小数点を何回か移動させましたが…。

[2] 1ダース(1dozen)12個、  12ダース=1ダース・ダース=1グロス のように

    1mol610exp23  610exp23mol1mol1mol1molmol  に新しい単位としての、
  呼び名をつけたいものです。

[3] No56 [3]で、 たらこの卵のことを書きましたが、 かみさんとスーパーへ買いものに
    行った際に、タラコをみつけた(芥子明太子  でしたが)ので買って来て数えてみました。

   長さ6cmのもの2袋で398円でした。計量すると94gありました。 この0.85gを測り取って、
     軽く茹でて、乾かして、 ほどいて、 砂粒と同じ方法でカウントすると1101個ありました。
   これから総数は (94/0.85)×1100120000 およそ12万匹ということになります。
   この2袋で1(1匹の1回の産卵数)ということになるのでしょうか?

理科実験についてのお問い合わせ等はメールにてお願いいたします。
shinya@aqua.dti2.ne.jp. 石井信也
タラコ一腹 長さ12cm 水1合は10モル