THE HAPPY LOSERS


ALEXANDRIA / THE HAPPY LOSERS

ROCK INDIANA / CDS / 2003

3rdアルバム"HARRY,BEARDO, DOC & BARRY"からのシングルカット。タイトル曲以外はアルバム未収録のお得盤。全体的に3rdアルバムの流れを汲むクリアなサウンドでまとまっています。ASTRIDあたりを思い出すピュア・ギターポップのTr.2"I'm Alone"に始まり、3rdアルバム収録の"Emma","The Zoo"級のスピード感に、掛け合いボーカルとコーラスがホント素晴らしいTr.3"The Guest"、さらにはこのバンドお得意のマイナーコード全開!カーディガンズの"Sick And Tired"や"Plane Parade"顔負けのセンチメンタルなメロディに、ホーンとパパパコーラスでネオアコファンにも訴えかける"Love Theme"と、アルバム未収録曲のクオリティが非常に高い。アルバムを持っている人も、買わなきゃ損ですよ。パソコンで読み込めば、"Alexandria","The Guest","Love Theme"のビデオクリップも見られ、同梱のテキストファイルを開けば歌詞までわかるという、これ以上ない特典も。Tr.1,2のプロデュースは、3rdアルバムに引き続きMichael Carpenter。(Marr) [2003.05.16]

HARRY,BEARDO,DOC & BARRY / THE HAPPY LOSERS

ROCK INDIANA / CDS / 2002

The Happy Losersの3rdアルバム。プロデューサーはMichael Carpenter。同じRock IndianaからリリースしているThe Pyramidiacsとして知り合い、今回プロデュースすることになったのだそう。まるで1stアルバムの頃に立ち返ったかのような、クリアなギターサウンド。タイトなリズムでぐいぐい引っ張っていく、勢いある曲が目白押し。Tr.1"Enma",Tr12"The Zoo"はこれぞギターポップ!な展開にお得意のコーラスが絶妙!ミディアムテンポの曲も出来がよく、TFCライクなTr.5"Alexandria"、小気味よいリズムに最高の叙情的メロディで泣かせてくれるTr.9"Hidden Room"なんかが特に胸を締め付けられる。作品のところどころに見られるメロディの輝きはトップクラス。世間的にイメージするパワーポップサウンドとは一味違うのに、パワーポップにカテゴライズされることが多いのは、このメロディの良さによるところがあるのかも。とにかくスパニッシュギターポップバンドNo.1は間違いなくThe Happy Losers。Teenage Fanclub好きはもとより、Astrid,Aerial,Seaside Stars好きには衝撃与えること間違いなし!Acid House Kings,Seashells,The Time Lodgersとかのキラキラインディポップ好きにも受けると思うんだけどな。(Marr)[2003.07.28]

LIVING QUITE SLOW / THE HAPPY LOSERS

ROCK INDIANA / CDS / 2000

2ndアルバムからの先行シングル第2弾。アルバム中最も好きな曲なのでこのシングルカットは納得。アルバム未収録曲がTr2,Tr3に入っている。Tr2"Without Reason"は、ななんとThe Blow Popsのカヴァー。1995年にリリースされた名盤"American Beauty"の終盤を飾るメロウな大名曲をやってしまうとは、いやはや恐れ入ります。初めて聴いたときは、メロディがあまりにHappy Losersっぽくてカヴァーだと気付かなかったくらい。この曲聴いてさらにこいつらのことが好きになりました。一つ気になることは、出だしの音程を思いっきりハズしてるのに、なぜこれがOKテイクになったのかということ。もっとよく出来るだろうに、一発取りってやつ?Tr3"veo visones"はBeatles風のいいメロディの曲です。2ndアルバムを持っている人も、Tr2の為に買っても損しない、というか買ったほうがいいって、ほんと。(Marr)[2003.07.22]

SOMEWHERE IN THE MIDDLE OF SUNDAY / THE HAPPY LOSERS

ROCK INDIANA / CDS / 2000

2ndアルバムからの先行シングル。残念ながら買い逃しているので、手に入れてからレビューだ。(Marr)[2003.07.22]

APPLE TASTE / THE HAPPY LOSERS

ROCK INDIANA / LP / 1999

2ndアルバム。意識したのかしてないのか、モコモコとした抜けの悪い録音状態が良くも悪くも印象的。オルガンの刻む軽快なリズムが気持ちいいA-2"The Happy Losers"はアルバム中で最もギターポップしてる曲。なのにこの曲、"I Hate Guitar Pop!"って言うおっさんの声から始まります。シュールというか何と言うか。その他の曲はスペイン屈指のTeenage Fanclubフォロワーとの評判どおり、メロディを前面に押し出したもの。後にシングルカットもされるB1"Living Quite Slow"やB4"From A Hole(In The Wall"なんかが特に良い出来。このアルバムからスペイン語詞の曲もちらほら収録されて、自信を伺わせますね。(Marr)[2003.07.22]

MAKE'EM LAUGH / THE HAPPY LOSERS

ROCK INDIANA / LP / 1997

2枚のEPを経てリリースされた1stアルバム。1996年のクリスマスの日に録音した模様(裏ジャケより)。とにかくA-1,A-2,A-3の流れは素晴らしすぎる。A-1"You're Running When I'm Walking"でのキラキラギターとバイオリンの洗礼を受けてネオアコファンが反応しないわけはないし、A-2"Mr.Odd"のサビでのコーラスは鳥肌ものだし、A-3"In Your Room"の彼ららしいひねくれたメロディセンスは染み渡るしでとりあえずこの3曲でもうお腹いっぱいなんです。何れの曲も演奏・メロディだけで気持ちいいのに、さらにハイスピードな曲展開ですから。A面はHappydeadmenの2ndとか思い出すような曲調。バンド名が似てるとかそんなことでは無くね。
ひっくり返してB面にはEPにも収録されていた"Nobody"が入っています。アルバムバージョンのほうがコーラスもばっちり決まってて聴いてて気持ちいい。B-6"Mc Carino(noninstro)"では、Happy Losersらしい一面、60's風の暖かいメロディの曲を披露している。個人的にはB-4"The Dream Is Saying Goodbye"がベストソング。このバンドの作るマイナーコード一辺倒の曲は本当に心に染みる。とにかく買って、聴いてみて下さい。全体的にハイスピードな曲が多いので多くの人に受け入れられると思います。今ならCDで買ったほうが手に入りやすいかな?(Marr)[2003.07.09]

OK / THE HAPPY LOSERS

ROCK INDIANA / 7" / 1996

1996年リリースの2ndEP。A面は、後の1stアルバムに収録されている"Nobody"の別テイク。アルバムバージョンよりも若干チープになっている印象。B面の2曲はアルバム未収録。B1"Something's Wrong"の爽やかさといったらありません。サビに入るなりよく晴れた青空を思い浮かべてしまう、そんな感じ。全体的に攻撃的な1stEPや1stアルバムと比べたら若干おとなしい印象ながら、メロディを押し出した曲の美しさはこのEPから感じとれるような。1stEPに続き、ほんとに3rdアルバムの音作りと同じ感覚。ホーン・ストリングスを使ってないだけだよなぁ。(Marr)[2003.07.08]

CLEANSIDE / THE HAPPY LOSERS

ROCK INDIANA / 7" / 1995

記念すべきThe Happy Losersとしての初リリース。このEPに入っている4曲は、アルバム未収録。A面は、この頃のRock IndianaのアーティストMarconsejoやProtonesなんかを彷彿とさせる。特にA-2の"Yellow Girl"はドタバタなインディポップ調の曲で、ここでしか聴けないであろう貴重なもの。B面は一転、まさにHappy Losersな曲展開。B1"Blue Boy"、B2"The Death Of A Teenager"両方とも、3rdアルバムを思わせるクリアなギターサウンドと疾走感、美メロの嵐です。1stEPだけに、バンドの根底の部分が詰まってる、そんな感じです。全曲英詞、スローテンポなナンバー無しでひたすらパワフルな曲だけ収録してるってのも気合が伝わってきますね。(Marr)[2003.07.07]


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