Peaks -レパートリー-


「ファイト」メイン・テーマ (フルバージョン)

作曲榊原 大
編曲村上 由紀
楽譜ヤマハミュージックメディア『ピアノ ソロ NHK 連続テレビ小説 ファイト』(2005)
レッスン期間2005/8〜
 ここを読んでいる知り合いから、なぜこの曲にしたのか、と聞かれたので、まずその話。

 選曲作業は、常に楽譜先行である。レッスンの前後に店頭で楽譜の棚を眺めて、これは、と思うのがあったら、実際の音を確認する、という、普通とは逆の順番で選定する。“Eternal Vision”あたりはその典型。楽譜を見つけた時点では聞いたことのない曲だった。
「ファイト」の場合、“SWING GIRLS”絡みで第一話から見ていたので、オープニングは知っていたし、ほかの曲も耳にはしている。榊原 大も、G-Clef での活動や、『10 人のピアニスト』という CD でなじみはあった。
 この本は 6 曲入り。サントラを買って、譜面を見ながら曲を聴いた。ほかに、“September”“Thanks”など、よさげな曲もあったのだが、ちと短めなのでパス。レッスンを受けて見極めが貰えるのが年に 3 曲程度、という現状では、すべての曲において、発表会に出すつもりで選んでいかないと、「出せる曲が無い!」ということになりかねないので、見開き 2p、時間にして 3 分未満、というような曲は避けることにしている。
 俺もテレビや映画は見るほうなので、サントラの中で、いい曲が見つかることはあるのだが、「劇伴」の哀しさで、泣けるメロディーなんだけど 64 秒、とかそんなのが多くて悔しい思いをしている。

 曲そのもについては、5度和音の連続で、これが意外に難しい。頭がついてこない。まだ片手練習の段階だが、たかだか 16 小節をノーミスで弾けたことは一度も無い。

2005/08/28
 前に、リズムが複雑なので苦労した、ということを書いた。
   
 こんなのだが、なんとかなりそうになったのは、この曲を始めてから 2 ヶ月弱経ってからだった。今は、リズムで困ることはない。覚えてしまえば割と機械的にできる。
 B メロについては、左手が跳躍するので気を抜けない。
 問題は間奏で、A メロ、B メロともリズムをきちんとキープする感じなのに対して、ここで流れるイメージに変わる。原曲ではバイオリンのソロである。そのコントラストを出さなければならないので、あんまりスクエアに弾くべきではないのだが、ほどよく崩す、というのはかなり難しい。
 インストラクターの ai (仮名) さんと解釈が違ったのはここ。その間奏の最初である。
   
 2 拍目はそんなに強く弾くべきではない、と言われたのだが、よくギターソロなんかであるじゃん。最初の 1 拍が休符で、次からギュイーンって入る、っていうの。まぁ、確かにバイオリンも、そう強くは入ってないけどね。そもそも、ここでも跳躍気味だから、必要以上に強くなってしまう、というのは確かだ。
 で、A メロ、Bメロを繰り返してエンディングなのだが、ここは A メロのバリエーションで、音数が減って p になる。ここが難しい。相変わらず基本のリズムは上に書いたような感じなので、これを、p のままでキープするのは大変だ。
 最後にクレッシェンドして終わるのだが、ここでテンポが速くなっているのが自分でもはっきりわかる。

 これは 6 月の発表会に出す予定なのだが、こないだひさしぶりに ai さんの目の前で弾いたら、音が鳴ったらすぐに鍵盤から指を離している、と言われた。ペダルに頼るな、という話。
 だって、楽なんだもの。
2006/02/11
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