あたまでっかちな子供たち


帰りの電車に乗っていたら、塾帰りらしい中学生が乗ってきた。

大声で話していたので自然とその会話聞こえてきてしまった。

「やっぱり、英語が話せなきゃダメなんだよ。」
「オリンピックとかでアフリカの日とたちは英語うまくしゃべってるじゃん。」
「やっぱり、そのくらいできなきゃ、ダメなんだよ。」
「おれはガイドつきの旅行がだいきらい。あんなの旅行じゃない。」
「そう、自由じゃないしな。」

・・・こなまいきな面して、しゃべっている。

が、あまりむかつかない。自分にもこういう時代があった気がするから。
知識ばっかり入ってきてしまって、その意味するところだとか、真相などがみえない。
ついつい、目先のできごとにとらわれてしまう。

たとえば、アフリカの人たちが英語をしゃべれるのは植民地という時代があったり、また、国内経済がボロボロで、外国に仕事を求めるために語学が必要だったり。

ガイトの付いた旅行によって、その土地を見落とすことなくみることができたり。それによって、次、ガイドなしで旅行に来たとき、その旅行がもっとたのしくなることもあるかもしれない。

知識ばっかりで、なかなか知恵にならなかったこの時代。

あれから、10年以上たって、少しは、知恵が身についたのか。

まだまだ、ガキンチョだな、おれも。


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