タイムトラベル


タイムトラベルといわれるような話は好きだ。
映画だったら「バックトゥザフィーチャー」。
ゲームだったら「クロノトリガー」。
小説だったら「タイムリープ」高畑京一郎。
アメリカのテレビでは「タイムマシンにお願い(原題:クオンタムリープ)」とか。

そして、また一つ加わった。
北村薫「スキップ」。
17歳の高校生が目を覚ますと国語教師47歳になっていた。
しかし、周りからはそうは見えない。
中身だけが時を越えてきた。別の言い方をすれば、17歳から47歳までの記憶がすっぱりと抜け落ちたいる。

彼女は自分を確立する。17歳の彼女によって。
しかし、それは47歳になるまでの自分も信じる事。疑わない事。

その気持ちは周りにも影響を与える。
自分を確立する。

年に甘えることなく。戦っていく。

タイムトラベルの話にはいつも自分を認めたり、自分を高めていこう、というような話になる。

バックトゥザフィーチャーのマーティにしてもそうだ。タイムトラベルはきっかけで、彼は自分を見つける。

「スキップ」の彼女は戻らない。47歳のままだ。
彼女は今を歩いていく。

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本との出会いは不思議だ。
何気なく、待ち合わせの時間つぶしで買った本なのに大当たりしてしまう。

巡り会えた事に感謝。


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