自分を許せるのか
自分の妻と子を殺された男はどうしたらよいのか。
加害者は未成年。凶悪犯罪であるため、少年法ではなく裁かれることになったが無罪。
更正の可能性があるからという。
男は死刑を願っていた。
それを願うことで、自分を許そうとしていた。
妻と子を救えなかった自分を。
自分の手で加害者を殺したいとも願うだろう。
人を強く恨む気持ち。
その暗いマイナス気持ちを支えにこれからも男は生きていくのか。
もし、自分がそうだったら、明るい人生は二度と手に入れることはできないだろう。
それでも、男には明るい人生を取り戻して欲しいのだ。
女性に暴行しようとして、騒がれたから殺して、その子供も殺せるような性格を持つ人間が年数がたったからといって、良心を取り戻せるのか。
父親に虐待を受けていて、自分を守るために父親を殺害した少年。
何かを守るために起こした殺人。
加害者にはそういったものを感じない。
殺人をためらなくやってのけた。
なにかが欠落している。
人として大切なものを。
index