二重診察


あるテレビで
「病気にかかったとき、ひとつの医者で不安なとき、複数の医者にかかってみたほうがよい。
 そうすることで、誤診も防げるし、より正確に診察できるだろう。」
と、言っていた。

確かに、そう思う。風邪程度ならいいが、よくわからない体調不良が何ヶ月も続き、医者も正しい治療をしていないのではないかと感じるときに別の医者にかかることで、その不安は解消されることが多いだろう。

しかし、健康保険を担っている組合はそうは思っていないらしい。以前、健康保険組合のお知らせで、
「二重診察は保険料の無駄遣いです。やめましょう。」
というものがあった。
被保険者のことをまったく考えずに、組合の運営だけを考えた意見とも思えるが、実際、すべての人が二重、三重に診察を受けだ場合、組合が負担している金額はいまの何倍に膨らむんだろうか。そうすれば、とうぜん、被保険者の負担増がなければ、健康保険というシステムが運用できなくなってしまうだろう。

カルテを患者側でももてるシステム、たとえば、公開可能な一部の情報だけでも受け取れる。
のシステムや、保険料を全体を減らす手段として、薬のばらまきのような体制の改善などが必要となってくるのではないか。

しかし、実際減らされるのは一人あたりの看護婦の人数とか、そういったところになってるのが現状なんだろう。
利権があることろには手厚く、そうでないとこは、薄くなのかな。

ところで、最近ではほとんどの病院が病院内で薬を出さずに処方箋という形をとって、近くの薬局で薬をもらうシステムになったらしい。ほとんど病院直結の薬局で薬をもらっていると思うが、もちろん、普段使っている薬局でもかまわない。このシステムによって、コストダウンが図られているのだろうか。いったい、この目的はなんだったんだろう。


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