乙武洋匡「五体不満足完全版」


だいぶ前にベストセラーになった「五体不満足」の文庫版。
現在の乙武さんの書いた1章が追加になっている。

彼はこの本を出したのを後悔しているそうだ。

彼は、障害者だって、別にそんなに、かわらないということを伝えたかっただけ。
そして、彼の周りも障害者だからといって、特別な扱いはしていなかった。

が、世の中の大半はそうでなかった。
タレントのように付きまとう週刊誌。
自分の障害をちゃかした発言をしたとき、その発言ととがめられることもあったという。

多くの人は、子供やお年寄りを見るように障害者に対してやさしい。
しかし、そのやさしさには、自分より劣るものに対してのやさしさ。

彼は、きっと、大きなメッセージは込めてなかった。
ただ、普通なだけ。特別視じゃなくて、普通に理解しあえるってことだけ。


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