代理母


母親を代理母という手段を取らせた大きな原因は
「世間が子供がいることで、夫婦は一人前とする。」
という論調がある。

たしかに、それも理由のひとつだろうけれど、
ほんとにそれが大きいか?

現在、自分のまわりだけかもしれないが、20台後半になっても、結婚しないで、またまわりからもそんなには結婚しろとか、子供を作れとかいわれていない。
昔みたいに、年を取ってからの出産は危険っていうこともなくなった。

世間からではなく、自分の中から、生まれてくる欲求、
動物の本能として、自分の子供がほしいっていう欲求は普通なんじゃないかと思われる。

今回、妹が代理母となった。
「私はもう子供がいる。お姉ちゃんに幸せになって欲しいから。」

姉は一回目の妊娠の途中で、子宮ガンが発生し、子供と子宮を失うことになる。

その姉の落胆やさびしさを見ていた妹の結論なんだろう。

たしかに、法律には禁じられている。
が、そのことによって、しあわせになる人間が多いのであれば、それもいいかと思う。
もちろん、法律がきっちりしなければ、アメリカのように人身売買てきなものもで発生してしまうだろうから、きっちりとしていかなければ、ならない。
別の不幸がうまれてしまうだろうから。

でも、そういった法制度の出来上がりはあまりに遅すぎる。

子供自身の問題もあるだろうけれど、将来、子供がその真実を知ったとき、子供はどう思うのか。
わたしは愛情さえあれば、それはクリアできると思う。
そこまでして授かった子供であれば、愛情をもって接するだろう。
もちろん、医療技術としてカウンセリングの必要であるけれど。

逆に自分の子供ですら、愛情をもてない人間だっているのだから。


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