冷静と情熱のあいだ
小説を二冊とも読み、映画も見た。
辻仁成の「青」から読み始めた。
ある一部の男にとって、順正の思いはなんとなく理解できるところだろう。
そして、江國香織の「赤」。
一見冷たいようなあおい、しかし、思いだけは熱く残る。
そして、映画を見た。
小説とすこし違う設定。あおいは日本人の父親と韓国人の母親のハーフで日本に留学しているときに順正と知り合った。
日本語はあまり得意でないという設定。
あおいまセリフから映画は始まる。
「約束してくれる?」
と順正に問いかけるあおい。
・・・
いまいち日本語のセリフに感情が感知られず、すこし引いてしまった。
ケリーチャンの日本語の表現に、ん?と思ってしまうところが多かった。
話は竹之内豊の順正の話が中心となって進む。
篠原涼子の芽実との痛いほどの別れ。しかし、芽実とのそれまでの付き合い部分がさっぱりと抜けている分、あの分かれ方は痛い。
ラストシーンの竹之内の笑顔は、すごくいい笑顔だった。
ファンが増えそう。
「冷静と情熱のあいだ」、冷静と情熱。あおいと順正。
それとも、あおいのなかの冷静と情熱なのか。
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