同僚


いっしょに仕事をする人を同僚と言うけれど、私はなんとなく、同僚と友達っていうのは、全然関連性のないものだって思ってた。

でも、ある同僚の「いっしょに仕事をするとは、友達になれるぐらいじゃないと、仕事がやりづらい。」というような言葉(実際にはちょっと違ったけど)を聞いて、少し、驚いた。

仕事をする中で、いっしょに仕事をするメンバーを選べるなんてことはなくて、たまたま仕事をするメンバーとはある程度うまくやればいい。
だから、その人のことを深く知ろうとは思わなかった。ただ、その人の一部、その人の仕事への姿勢とか考え方、そこだけがわかればいいかと。

でも、その同僚の言葉は新鮮だった。
もっと深く知ること。特に部下に当たる人間についてはもっと深く、私生活のことも知ることでより仕事がしやすくなるらしい。
人間的に友達になれるような人間じゃないと、仕事もやりづらい。

仕事の年数が上がるにつれ、仕事の内容も、より広いところまで影響するようになってくるだろう。そのとき、自分だけの仕事だけじゃなくて、グループとしての仕事を考えたときに、自分の好きな人間で固めて仕事ができるっていうのも、楽しいことだと思う。
より仕事の能率も上がるし。

仕事をグループでしていて、一番困るのが、その仕事に対するテンションの違いだ。ある人はいろいろ模索しながら、前向きにしようとしていることを、別の人はその方法は新しくで実績もないからいままでの方法にしようとか、また、一番重要に思う点が違ってしまっていること。

友達になれちゃうぐらい物事に対する気持ちの持ち方が合う人と仕事ができる環境を作るっていうのもいいかもしれない。

仕事はまず、一人でするものっていう考え方が強かった、前の職場とは違い。いまは、単位やスパンが違ってきた。
そのなかで、自分の仕事もちょっと違う方向にもっていくのも楽しい気がする。

それと、同僚のその言葉を聞いたとき、自分の職場の人間関係について、ちょっと打算が強いかな、と反省してしまったところもちょっとある。

だから、腹黒と言われてしまうのか、と。


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