2004.02.19UP 


MUSIC DIRECTOR

Fm Port
(新潟県民エフエム放送・79.0MHz)

2004.01.24 23:00〜25:00


Fm Portの「MUSIC DIRECTOR」にご出演!
松尾さんの第9回放送です!

「松尾清憲のマイ・フェバリット・コレクション その8」として
2時間にわたり松尾さんの選曲&DJで放送されました!



お待たせしましたっ!松尾清憲です。きてます、ノッテます!いつもよりノッテルかもしれない。何故かというとですね、ピカデリーサーカスにひき続き、今度はアタクシのソロアルバム「SPIN」が発売になったばかり!ということで、今日はこの中からもかけたいと思いますけれどもね。
今日も、新しいものから、古いものまでご用意しております。
この番組はロック・ポップス・AOR・R&Bなど、さまざまな音楽ジャンルに精通したプロフェッショナルな選曲家、その名も『MUSIC DIRECTOR』が、音楽の系譜・ルーツなど、とことん音楽を解説する2時間のプログラムです。 今日の担当は私、松尾清憲!
マイ・フェバリット・コレクションもいよいよ8回目ですね〜。やりますよー(笑)

<前半>
1. Cars 「 Hello Again 」(1984年)




80年代に大ヒットをとばしたアメリカのバンド。
アメリカのバンドなんですが、めずらしく少しクールな感じをもっているところがいいんじゃないかと思います。
あいさつ代わりということで、この曲。
リック・オケイセックがアートに興味があってプロモーション・ビデオに力を入れています。

2. Heavy Blinkers 「 Maplewood (マップルウッド)」(2004年)


届いたばかり。カナダの5人組バンド。
ブライアン・ウィルソンの雰囲気もあるしピアノをフィーチャーした音楽で面白いのでもってきました。
3. Travis 「 Quicksand 」 (2003年)


1991年結成。セルフプロデュースのアルバム。
イギリス人が好きそうな感じですよね、はい。
☆1970年代ビートルズの流れをくんだアルバム
4. Pilot  「 Call me round 」(1975年)

まだこの番組で紹介していませんでした、パイロット。1973年スコットランドで結成。
ベース&ボーカルのデビット・パットの高音とイアン・バイアサンのギターがいいですねー。
5. BadFinger 「 Take it All 」(1971年)






前にも一度かけましたが、
バッドフィンガーはアップルレーベルにいましたからね。(元はアイビースというバンド名)
メンバー中心人物のうち2人が亡くなってしまいました。
特にリードボーカルのピート・ハムは惜しいですね。
健在でしたら、もっと名曲をかいていたと思います。
アルバム「ストレイト・アップ」(ジョージとトッド・ラングレンが半分ずつプロデュース)から。
パイロットに比べるとよりビートルズ的な感じがしますね。
この曲はトッド・ラングレンプロデュース。
☆1970年代、イギリスのロック・ルネッサンス
6. John Howard 「 Goodbye Suzie 」(1975年)



70年代、面白いバンドが登場しましたね。イギリスのロック・ルネッサンスという感じですかね。
これは、かなりマニアックですね。この度、めでたくCD化されまして、
これはかけなくては!ということで。
7. Phil Manzanera(with Robert Wyatt ) 「 Frontera 」(1975年)





フィルマンザネラ。ロキシーミュージックのギタリストです。
当時はロキシーミュージックがすごく人気がありましてね、彼もソロアルバムを出しました。
ギターのアプローチのしかたが面白い。
このアルバムではいろんなアーティストが参加しているんですが
ロバートワイアット(ソフトマシーン)がボーカルで曲も共作。
ほとんどロキシーミュージックって雰囲気ですね。
☆1960年代
8. Monkees  「 Valleri 」(1967年)








まだ紹介していませんでしたね、モンキーズ。
フラワームーブメントのサイケな時代に登場。
ビートルズに対抗してオーディションによってアメリカで結成されたバンド。
作家陣も良くてね。ボーカルの声もいい。
ミッキー・ドレイン(Dr)の声がいい。「恋の最終列車」のボーカルです。
デイビー・ジョーンズも「デイ・ドリーム・ビリーブ」、いいですね。
当時、日本でもモンキーズのテレビ番組がありました。アタシも見てました。
今日は何かけようかと思いましたけどね、この曲で。

9. Vanilla Fudge 「 You keep me hanging on 」(1967年)




まさにサマー・オブ・ラブの時代ですね。
イギリスのバンドかと思いましたが実はニューヨークで活躍していたバンドです。
ドラムとベースが活動的。
元はシュープリームのヒット曲なんですが、この曲をこんなにアレンジするかと。
強力なリズムセクションが特徴ですね。
10. 松尾清憲  「 火星のように 月のように 」(2004年)






出ました、僕の7枚目になるアルバム「SPIN」が発売になりました。
このアルバムの1曲目。
最近火星も話題になってるし、ちょうどいいかもしれませんね(笑)。
シネマの女性ドラマー鈴木さえ子さんが、女性コーラスで参加。
聞いてみると、さえ子さんは火星と月に土地を持っているというんですよ。
この曲のコーラスは彼女に最初から決まっていたようなものです。
最後、コーラスがぐるりぐるりとスピンしてる感じがでているんじゃないかと思うのですが。
11. Martin Newell 「 The Greatest Living Englishman 」(1999年)



イギリスのアーティスト、マーティン・ニューエル。
来日した時に観たんですが、LIVEがすごく良くて。
XTCのアンディ・パートリッジと仲が良いいらしくて、彼がプロデュースした
1993年に出したアルバム(同タイトル)がすごく良くて、よく聞いています。


<後半>
この時間帯はプログレッシブ系をかけてますが、かけますよ、今日も。
1. アフロディーテズ・チャイルド 「 雨と涙 」(1968年)







バンゲリスといえば、シンセサイザー奏者の第一人者といわれてますね。
「炎のランナー'81年」「ブレードランナー'82年」で有名ですが、
ギリシャ、アテネ出身なんです。
この人が60年代にバンドを作ってたんですね、そのグループがこれ。
シングル、ヨーロッパで大ヒットしてね、僕もシングル持ってました。

その頃、「青い影」みたいな曲を作れといわれて、カノンを下敷きにして作られたという曲です。


2. マクドナルド&ジャイルス 「 アイビスの飛行 」(1970年)








1969年に「クリムゾン・キングの宮殿」がビートルズの「アビーロード」をぬいて
1位になったのは伝説的ですね。
その後、次つぎとメンバーが抜けていくんですけどね。
キング・クリムゾンのメンバーだった、イアン・マクドナルド(フルート、sax)、
ピーター・ジャイルス、マイケル・ジャイルス(Dr)がアルバムを出しまして。
この1枚だけで終わったんですけどね。
(注:以前インタビューで「アイビスが目醒めるとき」のタイトルをつける時に
インスパイアーされた曲とおっしゃってました)

当時日本のプログレ・バンドがライブでカバーしてましたね。そういう記憶があります。
☆女性アーティスト
3. アニーレノックス 「 A Thousand Beautiful Things 」(2003年)




ユーリズ・ミックスのボーカルでした、ものすごくうまいですよね。
アニーレノックスの出産育児を理由に活動停止、解散しましたけれどもね。
ソロとしては3作目。完全なソロアルバムでいえば11年ぶり。
じっくり作ったアルバムですね。


4. マリア・ソルヘイム  「 You want to buy it instead 」(2004年)




ノルウェーの新人。最初は文学で賞をとってたんですが、
15歳で音楽に目覚める。
21歳のわりに、スザンヌ・ベガのようなクールなテイストを持ったアーティストですね。

☆1980年代のヒット曲
5. ブームタウン・ラッツ 「 哀愁のマンディー 」(1979年)







アイルランド出身のバンド。
ボーカル&リーダーがボブ・ゲルドフ。ライヴ・AID(アフリカ飢餓救済)の提唱者。
アメリカツアー中に知ったある事件を耳にして、かいた曲。
その事件とは、サンディエゴの17歳の少女がライフル銃を乱射して
11人を死傷させる。その理由が「月曜日が嫌いだから」。
イギリスだけで100万枚の大ヒットとなる。
アメリカでは控えた放送局もあったようですがヨーロッパでは大ヒット。

6. カルチャークラブ 「 カーマカメレオン 」(1983年)



イギリスではたくさんヒット曲出しましたねー。
ボウイ・ジョージ(ボーカル)のメイクが独特でしたね。
歌うまいですねー。
7. Pet Shop Boy  「 Can You Forgive Her ? 」(1993年)



メロディー・メイカーですね。
これだけ長い期間ヒットを出し続けているのはすごい。
共通の友人がペットショップに勤めていたので、名前をつける。
「ヴェリー」(1993年)というアルバムが良かったですね。
8. The Lightning Seeds 「 The Life of Riley 」(1992年)




イアン・ブロディのワンマン・プロジェクト。リパプール出身。
エコー&ザ・バニーメンのプロデュースしていたりと、プロデューサーとしても
名前が売れていた。
デビューは1989年。ジャケットにも注目。
打ち込みサウンドですが、メロディーがいいですね。
9. 松尾清憲 「 SUNFLOWER 」(2004年)
























松尾清憲、ブリティッシュ・サウンドだと言われているのですが、
僕自信、技術的にはあまりこだわっていなくて、なんでもいいんですけどね、ジャンルは。
カッコ良ければいいという、そういう思いでやっているのですが(笑)。
結果的にそういう音になってるんで、言われるんですけどね。
ジョンやポールの他に、僕はブライアン・ウィルソンが好きなんですが、
彼のサーフィン・ミュージック以降のような曲を昔から作りたいと思っていたのですが、
それが完成したという感じです。凝ったコーラスになっています。

アルバムにはいる曲(今回は8曲)の倍くらいの曲を作って選曲会議にかけるのですが
全員一致で選ばれたという曲です。

ちょうど1週間が7日あるように、この7枚目というのは、今までの集大成でもありながら
次へいくという、ちょうど1回SPINするようなね、タイトルもそうなっていますが
自分の中でもそういう感じがあって。
今までの松尾のフィールドから1歩、2歩飛びだしたという曲もありまして
「SPIN」、ぜひみなさんにも聞いていただきたいと思っております。
録音はピカデリーサースの前だったんですけどね、
ピカデリーサーカスの後に発売になったのですけれども、
その代わり、リミックス&リマスターをやり直して、
よりいい音になったんじゃないかと思っています。

10.ルイ・フィリップ 「 You Mary You 」 (1987年)





ブライアン・ウィルソンに影響されたイギリスに住むフランス人。
1987年に出したこの曲が、これまた大好きで。

お相手は松尾清憲でした。

今日の最後の曲です。ルイ・フィリップ 「 You Mary You 」

reported by JUNmama  
special thanks to MATSUOchannel☆  
 

  



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