情報
スワロウテイル(1996年 日本)
監督：岩井俊二
原作者：岩井俊二
脚本：岩井俊二
撮影：篠田昇
音楽：小林武史
美術：種田陽平
出演者：三上博史 、Chara 、伊藤歩 、江口洋介 、山口智子 、渡部篤郎 、塩見三省
あらすじ
架空都市「円都（イェンタウン）」に暮らす移民「イェンタウン」の物語。娼婦のグリコ（Chara）と露天商「あおぞら」で修理した粗大ゴミを売るフェイホン（三上博史）が、偶然偽札作りの型版を手に入れ大金を手に入れ、ライブハウスを開業する。グリコはそのままスカウトされプロになるが、型版の持ち主であったリョウリャンキ（江口洋介）らによって狙われ、結局もとの生活に戻る。
コメント
邦画なのに字幕出てるよおーい。ってのが最初の感想。日本語と中国語と英語が入り混じったこの映画は確かに字幕無しではわけわからん。出演者の人達もよく中国語覚えられるな。だがそういったゴタゴタ感に白いもやがかかったような世界がなんともいえないのである。うむ、なんともいえん。
この映画は葬式の場面で始まり葬式の場面で終わるが、その両方で人々はお札を燃やしている。実は中国では本当に葬儀の際には冥界銀行と書かれた偽物のお札を燃やすのだそうで、死んだ後も金が必要だろうという思想らしい。お金はこの映画全体を通して最も重要なアイテムである。
またライブハウスを開業して、バンドを組み、スカウトされて、というようなのが、バンドマンとしてはやはりたまらないものがある。バンドメンバーのオーディションの時にただただ速弾きを続けるローリー寺西がチョイ役で出てくるのも見逃せない（こいつは二分後くらいにクビになるが）。バンドが演奏する曲はマイリトルラバーの小林武史によるものだが、映像と音楽の一体化もこの映画の見所であると思う。
名言
「クビキレ（カタコト）」リョウリャンキ
「今日は厄日だな。あんた。」フェイホンとラン
「イェンタウンはお前らの街の名前だろ！！」通訳
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