玉井ゆうき メジャーデビュー計画

冬の本州最北端ってどうなのよ!?
其の2

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'06年は、浅虫温泉からスタート。
元旦の朝から温泉に入れるというのは最高に気分イイです。

青森県の真ん中あたりから今度は西に向かって進むことに。
地図を見ないとイメージしにくいと思うので、コチラを。
鯵ヶ沢のあたりに観光市場があるようなので、そこを目指す。
出発前に頼まれていた『ほや』を買わんとあかんからね。

途中、千畳敷というトコへ。


走り去るオッチャンを発見!

写真のような岩がボコボコと敷き詰められた海岸です。
魚とか貝とかいたら捕まえてやろうと探し回ってみたけど、なんもおらんかったッス。
ココも青森県のかなり北に位置するんやけど、やっぱり海沿いというのは雪がそれほど降らんようです。

雪はないけど、寒さは強烈。
寒くなったら、温泉。
地図を見ると、青森県の西の端に『不老不死温泉』という魅力的なネーミングの温泉があるじゃないですか!
千畳敷から海沿いにドンドン走る。
周囲になにもない場所なので、カンタンに見つかりました。
が、温泉のレベルが高すぎて入れませんでした。
コチラに『露天風呂』という説明書きの付いた写真があるでしょ?
すぐそこに海が見える露天風呂。

これがね、温泉施設の建物の外にあるんですわ。
内風呂から200mくらいの距離で、海岸のド真ん中。
気温はマイナス1度くらいなのに、そんなトコまで歩いていけますか?
建物の中で服を脱いで露天風呂に行くよりも、駐車場からのほうが近いように思えた。
身体を温めてるのか冷やしてるのかわからんからね、そんな状況では。
他の温泉を探すことに。

さらに西へ進むと、大きな水車が回ってるのを発見。
水車のサイズはビックリするくらいデカイ。
そこが『みちのく温泉』。
温泉旅館で、日帰り入浴の客は玄関脇のちっこい勝手口みたいなトコから出入りしないといけない。
ちっこい戸を開けると、長靴だらけ。近所の人が集まってきてるんやろね。
お湯が茶色で、いかにも身体によさそうな温泉。
しかし、ココの露天風呂も厳しかった。

大きな窓ガラスの向こうに粗末な物置みたいな小屋があって、そこに『男湯』,『女湯』と書いた看板が。
そこに行くには、足首くらいまで積もった雪の中を歩いて行かねばなりません。
せっかくなので行ったけどね。

よく考えてみると、男湯の窓から『女湯』と書いた看板が見えるということは、女性は男湯の前を
ハダカで歩いていかんとあかんのですよね?
たとえば男女の内風呂を逆にしても、今度は男が露天風呂に行く時にチラッと女湯をのぞけることになります。
どっちにしても女性客には迷惑な温泉やね。

温泉から出て、海沿いに南下。
秋田県に入ると、除雪の徹底ぶりに感心します。
峠道なんかでも、ほぼ雪はなくなってます。路肩に積み上げられた雪はものすごいけどね。
雪がないから走りやすい。すでに陽が落ちて真っ暗やったけど、ドンドン進む。
海沿いに走れば、なにかおいしい魚を食べられるんじゃないかと。

走る。

走る。

走る。

・・・・・。

何もないんやね。
峰浜村まで来たとこで、スーパーを見つけたので買物。
飲食店での食事をあきらめて、弁当でも買おうかなと。
元旦やもんね。閉まってる店が多くて当たり前やもんね。
しかし元旦からスーパーの弁当か・・・・。
不幸中の幸いだったのは、そのスーパーで駅弁フェアみたいなのをやってたこと。
最近の駅弁っておもしろいッスね。
弁当箱のヒモをグイッと引っ張ると、一瞬で弁当から湯気が出よる。
電車で『旅』をしないので新鮮な驚きでした。

あっ、忘れてたぞ、観光市場のコト。
行くには行ったんやけど、休みでした・・・・。
その周辺の港などには、干物などを売ってる売店がいっぱいあるんやけど、それらもほぼ全滅。
1軒だけ開いてた店のオバチャンに「ほやの干物ありますか?」って聞いたら、
「ない!」とメチャメチャ不機嫌に返されて落ち込みましたよ・・・・。
俺のなにが悪かったんやろ?


1/2

峰浜村からスタート。
そうそう、夜中に警察が来て職務質問されたッス。

「どこから来たの?」

「どこに行くの?」

「仕事は?」

など、いろいろと。
車中で練炭を焚いて自殺する人がいるらしいからね。
元旦の夜に京都ナンバーのクルマを発見したら声を掛けたくなる気持ちがわからんでもない。
けど、こっちは完全に眠ってたしね。
寝ぼけた状態でちゃんと質問に答えられてたんやろか?

 

この日もやはり寒かったので、メインは温泉探し。
そのまま南下すると、男鹿半島。ここは去年行ったしね。
おもいきって内陸部に突き進んで、乳頭温泉に行ってみることに。
田沢湖があるんやね、近くに。
そこはけっこうな雪でしたよ。

田沢湖といえば、たつこ像(らしい)
ものすごい金色です。ビカビカです。
ここも真冬に来る観光客は少ない。
せっかくなので写真を撮ろうと像の足元まで来たけどね。
ここまで来るのがひと苦労。

写真のような道無き道を歩くわけです。
ヒザのあたりまで雪が積もってるしね。
それに雪の下がどうなってるかわからんでしょ?
湖岸なので、ひょっとするとズボッとそのまま湖に落ちるかもしれん。

たつこさんを拝んだことで、身体がキンキンに冷えきってしまった。
行くぞ、温泉。
乳頭温泉を目指して田沢湖から山の中へ進む。
けっこうな量の雪です。
その手前にあった『水沢温泉』でいいかなと。
工事中で入口とかロビーは窮屈やったけど、いい温泉でしたよ。
たくさんの温泉に入ってきたけど、乳白色の温泉って初体験。
乳白色ってホンマにあるんやね。すごく温泉らしい温泉で感激ッス。
色だけじゃなく、"におい"もすごかったです。
駐車場でクルマを降りた時点でモワッと硫黄のにおい。
体を拭いたタオルは、その後ずっとココのにおいがついたまま。
この日に来てたTシャツは、家に帰ってから洗濯したけどまだにおいが消えない。
強烈な温泉でした。

晩ゴハンは、田沢湖の近くにある店できりたんぽ。
そこからさらに内陸部に移動して、雫石まで。
ここの道の駅には温泉があって、レストランには地酒や肴もあっていいカンジ。
できたての新酒の利き酒セットや生ビールを呑んで、フラフラっといいカンジ。


1/3

朝から雫石温泉に入って、小岩井農場を目指して走る。
温泉で見たテレビでは、秋田県の大雪のニュース。
へえ〜、タイヘンなんやねえと・・・・。

真冬の牧場は、入場無料。
雪だらけで、動物の姿は見えない。

 
とりあえず、メシ。


ものすごく広いレストランで、200席以上あるんじゃないですかね。
そこに、お客さんが2組。
牛と羊の肉を焼いて食べる。

食後に牧場の中をウロウロしてみると、小屋の中に羊を発見。
なるほど、さっき食べたのはコイツらの仲間か・・・・。

牧場を出て、南東に進む。
平泉を目指して。
かったるいので、高速道路でビューンとイッキに行く。
途中、沖縄ナンバーのクルマを追い抜いた。
沖縄からクルマで東北まで来ると、2,000kmどころじゃないでしょう。
御苦労さんです。

源義経が追いつめられて自害したのが平泉。
ここには『義経堂』があるので、それを見てみたいなと。
驚いたのは、駐車場。

こんな時期に来る観光客がいないせいなのか、まったく除雪してません。
タイヤも半分くらい埋まってますよ。
セダンとか普通のクルマやったら動けなくなるんとちがいますかね?

松尾芭蕉の記念碑もありますが、メインはこっち↓

わかりにくいですけど、置くの小屋のガラスの向こうに義経の木彫りがあります。
たいして男前でもないッスね、義経。


この後、温泉や旨いモノを探そうと走り回ったんやけど、なにも見つからず。
どうも俺は先ッポに弱いらしく、牡鹿半島まで行ってしまったけど、なにも見つからず。
なにもない牡鹿半島を猛スピードで1周して、ようやく見つけたのがラーメン屋。
なんてことないみそラーメンを食べて終了。


長くなってきたなあ、今回のレポート。
前編と後編で終わらせるつもりやったけど、3部作にします。


其の1

其の3