玉井ゆうき メジャーデビュー計画
冬の本州最北端ってどうなのよ!?
其の1
「もう二度と冬に東北なんて行かないぞ」と決めてたんやけどね。
前回の『旅』で食べられなかった『きりたんぽ』と、寒いからこそ味わえる温泉の素晴しさの誘惑に負けて・・・。
2年連続で東北で正月を迎えることになりました。
出発前から雪の多さが去年よりもスゴイのはニュースなどで知ってたけど、今回は準備もキッチリできてたからね。
タイヤチェーンはもちろん、スタッドレスタイヤも装着。
さらにクルマ自体が4WDなので、移動に関しては何の問題もなかったです。
タイヤチェーンは結局使わずにすんだしね。
2,3回夜の峠道でツルッと滑ってドキッとしたけど・・・・。
今回は、温泉に入りまくろうと考えました。
冬の東北でそれ以外に楽しいことってないしね。
あとは旨いモノを食べまくる。
そういう方針なので、たいして報告するようなこともなかったです、今回も・・・・。
写真もあまり撮らんかった。というか、撮るようなポイントがなかった。
写真といえば、あまりの寒さでバッテリーがすぐにダメになるんですね。
数枚撮っただけでバッテリー切れの表示が出てしまう。
で、ポケットの中とか手で揉んでバッテリーを温めるとまた使えるようになる。
去年はこんなことなかったのにね。
やはり今年は寒さのレベルがちがうんやろね。
クルマについてる温度計で走行中に外気温がわかるんやけど、いちばん寒かった時でマイナス7度。
それも夜中じゃなく15:00頃なのに。
平均的にマイナス2度くらいやったかな。
出発直前にマルボーズにしたのは失敗でした・・・・。
12/29
20:30頃に出発。
京都東インターから名神高速にのり、北陸自動車道へ。
30日の午後には青森県まで行きたいので、高速道路を使ってイッキに走る。
カーナビの案内では、我が家から本州最北端の大間崎まで1,200km。
東京までの高速の通行料金が1万弱。距離でいうと500km。走行時間は8時間くらいかな、いつも。
その倍以上やもんね。イッキに走るというのは想像できんなあ。料金のほうも・・・・。
雪は、名神と北陸道が分岐するあたりからチラホラと。
道路上の案内板などには「普通タイヤ車チェーン装着」と、80から50km/hの速度規制が出てました。
でも、除雪をキッチリやってくれてるので140km/hくらいのスピードでビュンビュン走れる。
たまにチェーン規制の案内を信じ込んだチェーン装着車が走ってたりします。
ハザードを点灯させて40km/hくらいのスピードでノロノロと。気の毒ですな。
雪はまだ大丈夫やったけど、福井県のあたりでものすごい霧が出てて怖かったです。
路面にうっすら雪が積もってる状態でまったく前が見えない。
ライトをHighにしてみても視界はほとんど変わらない。
フォグランプの黄色い灯りは霧に溶け込まずにボンヤリと先を照らしてくれるので、それを頼りに30分ほど走る。
なんとなく『北』に向かってるんやなって実感したッス。
この日は福井県のどこかのPAで終了。
12/30
おもいきり寝てしまい、出発は10:00頃。
急ぐ理由もないので、焦る必要もない。
昨日に引き続き、ドンドン走る。
福井県
↓
石川県
↓
富山県
↓
新潟県
そこから磐越道に入り、東北道へ。
雪は降ったり止んだり。高速道路は除雪がほぼ完璧なので走りやすい。
東北道から八戸道に入ったあたりで夕方になったので、イッパツめの食事と温泉を探すことに。
八戸のインターを出る時はドキドキしたッス。料金がいくらなのかと。
予想では25,000円くらいじゃないかと思ってたけど、実際は17,000円ほど。
ETCの夜間割引のおかげ?
晩ゴハンは、なんとなく見つけたホルモン焼屋。
テッチャンなどを焼いて食べたあとに、仕上げにカレーライスを食べて満腹。
かるくビールも呑んで、気分よくなったところで温泉探し。
イッパツめは、バーデハウスふくち。
HPを見るとプールとかジムもあったんやね。
ずーっとクルマを運転してたので、写真もなければ思い出もナシ。
風呂からあがってさらに北に進んで三沢とかいうトコまで行って終了したような気がする。
12/31
この日も寝坊して10:00頃に出発したんとちがうかな。
下北半島の付根のあたりからスタート。
高速道路がないので、国道をズンドコズンドコ進む。
途中、河原におりられる場所があって、魚釣りをしてるオジサンが5,6人いたので様子を見に行くことに。
河原におりてみたけど、川が流れてるだけのことで楽しくもない・・・・。
それよりも、けっこう雪が深くて道まで上がれるかドキドキしたッス。
さらに北へ進む。
海のすぐそばを走ってると積雪はほとんどないんやけど、ちょっとでも内陸部に入ってしまうとヤバい。
見てのとおり、ツルツルです。
この頃はまだ慣れてなかったのでゆっくり慎重に走ってましたね。
こんなカンジの道を2時間ほど走ってやっと目的地に到着。
そう、本州最北端の大間崎。
海の向こうには北海道が見えてます。
ココと北海道の間にちっこい島もありました。
↑ うしろに見える陸地は北海道じゃなく『島』
大間といえば、マグロ。
旨いモノを食べられるんじゃないかと期待してたんやけどね。
本州の先ッポには、土産物屋が2件しかありませんでした。
真冬に、しかも大晦日にこんなトコに来る人なんてほとんどいませんからね。
公衆便所も閉まってたッス。
写真でわかるように、雪はありませんでした。
雪はないけど、寒さはハンパじゃない。ものすごい強風吹き荒れてるしね。
竜飛崎の寒さを思い出しました。まったく同じです。
風の冷たさや気温の低さよりも、風景の淋しさが寒さを厳しいものにしてるんやと思うね。
↑こんなのがポツンポツンと点在してるわけです。
淋しい気持ちになるでしょ?竜飛崎もこんなカンジ。
あっ、竜飛崎の公衆便所は開いとったな。
しかも暖房が入っててすごく快適やったな。
この勝負、竜飛崎の勝ち!
マグロは食べられなかったけど、こういう事態を予測して昼ゴハンは先に食べておいたんですね。
漁師しか住んでないようなちっこい集落の中にある食堂で、俺はイカの刺身定食。嫁さんはアワビ丼。
どっちもメチャメチャうまかったです。
あまりにも寒く、そして公衆便所の閉鎖という危機的状況に直面。
これはもう温泉しかない。
どんなに淋しい場所でも、温泉はホカホカと湧いてたりするもんです。
で、見つけたのが『湯ん湯ん』という温泉。
ものすごい急勾配の坂道を登りきったトコにある温泉で、路面はキッチリ凍結&積雪。
ここまで辿り着けないクルマもけっこうあると思うよ。
丘の上にある温泉なので、眺めがスゴクいい。
入浴料が300円というのもGOOD。
'05年最後の温泉は『湯ん湯ん』。
名前だけやね、納得できないのは。
風呂からあがっても、まだ15:00くらい。
下北半島は退屈なだけなので、もうちょっとにぎやかなトコまで移動することに。
しかし、走っても走ってもにぎやかなトコに辿り着かない。
なるほど、これが東北の底力か。淋しすぎるぞ・・・・。
結局、青森市まで。青森県って地図で見ると、クワガタの頭みたいなカタチやけど、青森市はそのオデコの部分。
市内は道も広いし、わりとお店とか多いんやけど積雪もけっこうなもんでした。
うん、お店は多いんやけど、開いてるトコが少ない。
マクドナルドやケンタッキーや吉野屋は開いてたけど、いくらなんでも東北まで来てそれはちょっとねえ。
すっかり陽が落ちて夜になってしまい、大晦日に牛丼か!?とあきらめかけた頃、『暖』という店を発見!
いい雰囲気のお店で、カニの刺身とか稲庭うどんとか食べることができて良かったッス。
ここで、'05年が終了。
其の2
其の3