アポクリン汗腺の歴史でわきが以外の役割を発見

わきがと言ったら「臭い」というネガティブなイメージが連想されてしまいますが、そのわきがの原因と言われるアポクリン汗腺は人類が猿と呼ばれていた時代には既に存在しており、しかも当時はフェロモンという役割を果たしていたのです。
つまりアポクリン汗腺を発するオスがメスを引き付けて、交尾に及ぶ事ができていたのです。
その証拠にアポクリン汗腺がある場所は性器付近や脇に乳首などに存在しているのです。
という事はわきがの原因であるアポクリン汗腺が存在していなかったら今の私たちも存在していなかったと言っても過言ではないのです。
その後猿から人へと進化するに連れてアポクリン汗腺を感じる事ができていた筈の嗅覚が退化していき、同時にアポクリン汗腺も数を減らしていったのです。
そして残されたアポクリン汗腺はわきがの原因というネガティブな汗腺となってしまったのです。
ちなみにアポクリン汗腺の形状を説明しますと脇や性器付近などの皮膚の裏側に粒のような形をして並んでいます。
人それぞれ粒の大きさや数にも違いがあるようで、比較的大きい粒や多い数のアポクリン汗腺を持っている人にわきが体質が多いという事も分かっています。
このように臭いの原因であるアポクリン汗腺は人類の進化と共に役割を変えており、大昔は必要とされていましたが現代では煙たがられているのです。

自分がわきがであるかもしれないと思ったら目で確認してみましょう

わきがの原因であるアポクリン汗腺から発せられる臭いが強烈であるという事は多くの人が知っている事実です。
しかし、不思議な事に自分がわきがである張本人が自身のわきが臭に気付いていないというパターンも多く確認されています。
ひょっとしたら自分の脇からもアポクリン汗腺が悪臭を発しているかもしれないと不安に思っている方にお勧めしたいのが、自分自身でできるわきがのチェック方法です。
まず行ってほしいのは視覚でわきがを確認する方法です。
アポクリン汗腺から発せられる臭いを視覚で確認する事などできないのでは?とお思いでしょうが、普段の生活の中で知らず知らずの内に目撃している可能性が高いのです。
洗濯機や選択籠に自身が来た衣類、とくに白いTシャツの脇に黄色い染みが確認できた方はわきがの可能性は高いと言えます。
この黄色い染みを作る原因こそがアポクリン汗腺で脇汗となってアンモニアや脂質などが混ざり合った臭いを発してしまうのです。
また脇に生えている毛でもわきがであるかを確認する方法があり、これはとくに男性が確認しやすい方法ですが、脇毛に白い粉末状の物が付着していたらわきがを疑っていいと思います。
この白い粉末状の正体もアポクリン汗腺が原因で現れるものなので、お風呂に入る前など確認するといいです。